インディーズゲーム開発者であるZiggyさんは、IKEAを思わせる大型家具屋を舞台としたホラーゲーム「The Store is Closed」を開発しています。このゲームの舞台となる家具屋があまりにもIKEAに酷似しているとして、IKEAは著作権を侵害しているとして法律事務所のFross Zelnick経由でZiggyさんに法的措置を取る準備を進めていると連絡したことが明らかになりました。

IKEA Asks Horror Game To Change So Folks Stop IKEA Comparisons

https://kotaku.com/ikea-furniture-horror-game-store-is-closed-kickstarter-1849715848

Ikea sends lawyers after indie dev for making a horror game about a furniture store | Eurogamer.net

https://www.eurogamer.net/ikea-send-lawyers-after-this-indie-dev-for-making-a-horror-game-about-a-furniture-store-1

Ziggyさんの開発している「The Store is Closed」は、閉店後の大型家具店を舞台としたホラーゲームで、ゲームメディアのEurogamer.netは「The Forestと退屈な日常のマッシュアップのようなタイトル」と表現しています。

「The Store is Closed」は発売に向けてクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募っており、記事作成時点では1304人から880万円超の出資金が集まっています。

「The Store is Closed」がどんなゲームになるのかは以下のツイートに埋め込まれた動画を見れば一発でわかります。





Ziggyさんは「The Store is Closed」の中でIKEAの製品や名前を使用していませんが、同作が発表された際、複数のメディアがゲームの舞台となる家具店とIKEAを比較しました。そのため、IKEAは「The Store is Closed」が著作権を侵害しているとして、ニューヨークの法律事務所であるFross Zelnick経由で法的措置の準備を進めています。ZiggyさんはFross Zelnickから、「10日以内にゲームに登場する表現を変更しない限り、同氏を訴える」という旨の通知を受けた模様。

ZiggyさんがFross Zelnickから受け取った通知には、「あなたのゲームには、店舗にスカンジナビアと書かれた青色と黄色の巨大な看板と青い箱のような建物があり、IKEAの従業員が着用している衣服を想起させる黄色の縦縞シャツ、床のグレーの通路、IKEAの家具のように見える家具、IKEAのもののように見える製品看板などが使用されています。これらすべてがゲームの舞台がIKEAであることを思わせます」と書かれていたそうで、これらを10日以内に修正するようにと指示されています。





ゲームメディアのKotakuが開発中の「The Store is Closed」をプレイしたところ、ゲームの舞台となる家具店の外観はゲームのメニュー画面に表示されるものの、そのあとはほとんど表示されないそうです。なお、ゲームに出てくる架空の大型家具店の名称である「STYR」は、スウェーデン語で「コントロール」を意味します。



以下はゲームに登場する「IKEAの従業員が着用している衣服を想起させる黄色の縦縞シャツ」



IKEAの家具のように見える家具」について、Ziggyさんは「このゲームを作るために一般的な家具のアセットパックを購入しました」と言及しており、店内の家具がIKEAの家具を真似たものではないとしています。



「床のグレーの通路」については、「これが何を意味するのかわかりません」と述べました。



Ziggyさんは「Kickstarterの出資期限の最後の1週間は、すべての新しいアルファテスター向けのアップデートの準備に費やすつもりでした。しかし、訴えられないようにゲームの全体的な外観を必死で修正する必要があります」と述べています。