ハイカロリーにも程がある! 富士そば・秋田出身スタッフ考案「きりたんぽそば&きりたんぽ丼」が暴力的すぎた
東京を中心に首都圏で店舗を展開する立ち食いそばチェーン店の「名代富士そば」。その公式ツイッターアカウントが2022年10月11日に投稿した「試作品」が注目を集めている。
そばの上でひときわ存在感を放つのは、斜めに切られた白い筒状の食べ物。
そばと相性のいい筒といえば、ちくわだろうか。いや、そうではない。「名代富士そば」の公式ツイッターアカウントはこの写真を以下のように紹介している。
「【カロリーの暴力】
秋田県出身のスタッフがどうしても作りたかった試作品がコチラです」
「秋田出身のスタッフ」が作りたかった、と言えば、もうお分かりの方もいるだろう。
そう、上に乗っているのはすりつぶしたご飯で作る秋田の郷土料理「きりたんぽ」だ。
rice on rice!?
試作品として紹介されていたのは、「きりたんぽそば」だけではない。
揚げたきりたんぽを白米の上にドン! 炭水化物 on 炭水化物......というか、コメ on コメな丼もの「ミニきりたんぽ丼」である。これは確かに「カロリーの暴力」だ。
この富士そばの試作品は、ツイッター上で注目を集め、
「揚げたきりたんぽ! これは好奇心をそそられる...」
「絶対美味しいヤツ 試作で終わらせるのもったいない!」
「お米だから合わないわけがないんですよね」
「今すぐ商品化しましょう」
と人々の好奇心と食欲をくすぐった。
きりたんぽそばにきりたんぽ丼、いったいどんな味なのだろう。気になった記者は「名代富士そば」を運営する「ダイタンフード」の広報を通じ、試作を行った「名代富士そば ハッピーロード店」(東京都板橋区)エリア担当マネージャーに話を聞いた。
見た目と味の乖離に思わず『?』
名代富士そばでは、公式Facebookページで「47都道府県、試作の旅」という企画を不定期で行い、「静岡おでんそば」や「青森のみそカレー牛乳ラーメン」など各地の名物をモチーフにしたメニューを試作している。きりたんぽそば&きりたんぽ丼はその一環で生み出されたものだ。
さて、今回の「カロリーの暴力」のお味はどうだったのか。担当エリアマネージャーは、こう語った。
「きりたんぽそばは、つゆが染みていい感じでした。蕎麦とも喧嘩せずに調和していました。
ミニきりたんぽ丼は、天丼を食べている様な不思議な感覚です。頭はきりたんぽと認識しているのですが入ってくる味との乖離で思わず『?』となってしまいました。カツ丼のタレをかなり吸っているので、むしろご飯がないとキツイかも?」
見た目やアイデアのインパクトだけではなく、味も良かったようだ。
そうなると気になってくるのが、ツイッターでも要望の声が上がっていた「商品化」。実現する可能性はあるのか聞いてみると、そばの方はきりたんぽをクタッとなるまで煮込む必要があるため時間がかかり、オペレーションの問題で商品化は難しいとのこと。一方で、
「立ち食いそば店での提供、作業性を考慮すると、『ミニきりたんぽ丼』は検討可能だそうです」
と、エリアマネージャー。
過去にもユニークな商品をさまざま発売している「名代富士そば」。いつかライスオンライスの「カロリーの暴力」な丼が販売されることだって夢じゃないはずだ。