出た!「ボタンなしエレベーター」日立が開発 操作盤シンプルに 東京で先行納入済み
物理的なボタンはひとつだけ必要だそうです。
ボタンの操作パネルを置き換え 新感覚操作盤
日立製作所と日立ビルシステムは2022年9月13日(火)、エレベーターの物理的な行先階ボタンがないタッチレス操作パネルを開発したと発表しました。
タッチレス操作パネルのデモ(日立ビルシステムの映像より)。
従来のボタンによる操作パネルを置き換えるもので、液晶ディスプレイのパネル上に表示された行先階に指をかざして行先の登録が可能。指の位置は赤外線センサーによって検出されるといいます。
建物の回数に応じて行先階ボタンを配置する必要がなく、操作盤をシンプルかつコンパクトにできるとのこと。ロビー階など、よく利用される行先階と、そのフロア情報をセットで6つまで表示できる「ダイレクト登録画面」と、画面上のテンキーで行先階を入力する「キーパッド登録画面」の2画面構成とし、前者を初期画面とするそうです。
また、かご内にカードリーダーを設置し、パネルと連携させ、カードに登録された特定階のみをパネルに表示させる機能もあるとのこと。セキュリティと利便性の向上を同時に実現することができるとしています。なお、行先階の誤登録時は、パネル左側の登録階表示の数字に一定時間指をかざせばキャンセルできるということです。
新型コロナ以降、エレベーターではボタンに触れない工夫が研究されてきました。今回のタッチレス操作パネルは、8月31日に竣工した東京ミッドタウン八重洲(9月17日先行開業)のエレベーターに先行的に搭載されているといいます。
なお、非常ボタンについては、物理的なボタンが必須だということです。