Nothing gets past The Wall. 🧤🧱@Manuel_Neuer broke the #Bundesliga clean sheet record for @FCBayernEN #OnThisDay in 2021. 👏 pic.twitter.com/K7KghmRClC— Bundesliga English (@Bundesliga_EN) August 28, 2022

 確かにノイアーは“安定感”と“長期政権”という部分では群を抜いている。ノイアーは、現役選手でブンデスリーガ最多となる471試合に出場(歴代18位)。そしてブンデスリーガ歴代最多となる216回のクリーンシート(無失点試合)を誇るのだ。「45.9%」の確率でクリーンシートを達成している計算になる。歴代2位のクリーンシート数を誇るオリヴァー・カーン氏の確率(36.6%)と比較すると、どれだけノイアーが傑出しているか分かるはずだ。

 しかし、ここ数年間に限定すれば、ノイアーの安定感に匹敵するキーパーがいるそうだ。リーグ公式HPによると、2018−19シーズンから昨季までの過去4シーズンに限ると、クリーンシート数で1位に立つのはノイアーではないそうだ。ノイアーは120試合でクリーンシート「45回」。これに対し、ライプツィヒのGKペーテル・グラーチは131試合で「51回」のクリーンシートを達成しているという。さらに同期間でバイエルンが「145失点」を喫したのに対し、ライプツィヒはリーグ最少の「135失点」だったそうだ。2016年からライプツィヒの守護神に君臨する32歳のGKグラーチも、リーグを代表する名キーパーと呼べるのだ。

 また、今季ここまで素晴らしい成績で首位に立っているフライブルクの守護神も高評価に値する。今年3月にオランダ代表デビューを果たしたGKマルク・フレッケン(29歳)は、今季ここまで5試合でリーグ最多タイとなる3回のクリーンシートを達成。昨シーズンは、112本のシュートを防いでセーブ率は「72.7%」でリーグ最高だった。今季も「78%」と高いセーブ率を誇っている。

 そして、もちろんゾマーもいる。セーブ率を見ると、今季ここまで「84.8%」で断トツ1位に立っているのだ。さらにシュートセーブ数を見ると、ゾマーは2019−20シーズンと2021−22シーズンに同部門でリーグ1位に立っており、今シーズンもここまで2位(30本)につけている。

 そのゾマーを抑えて、今シーズンのセーブ数1位に立っているのが、ボーフムのGKマヌエル・リーマンである。ここまで5戦全敗で最下位に沈んでいるボーフムは、当然ながら打たれたシュート数もリーグ1位。そのためセーブ数が1位なのは当然かもしれないが、36本のセーブのうち、実に2本がPKを止めたもの。PKストップ数でも今季リーグ1位に立っているのである。今月9日に34歳の誕生日を迎えるリーマンは、これまでプロキャリアで81本のPKのうち実に28本も止めているという(セーブ率は驚異の35%!)。

Manuel Riemann coming up with a BIG #Bundesliga stop from the spot for @VfLBochum1848EN - his 25th career penalty save! ⛔️ pic.twitter.com/60yCAJruQK— Bundesliga English (@Bundesliga_EN) October 28, 2021

 ちなみに、現役選手でブンデスリーガでのPK最多ストップ数を誇るのは、ヴォルフスブルクのベルギー代表GKクーン・カステールス(30歳)で、今季の1本を含めて通算12本もPKを止めている。

Goatkeeper und Elfmeterkiller, @koencasteels! 😍#VfLWolfsburg #WOBS04 pic.twitter.com/S74o9IuXFh— VfL Wolfsburg (@VfL_Wolfsburg) August 23, 2022

 こんな偉大なGKたちがゴールマウスを守るのに、ブンデスリーガは昨季の欧州5大リーグで1試合平均最多ゴールが飛び交ったリーグだという…サッカーとは本当に奥が深いスポーツだ!

(記事/Footmedia)