火事の製鉄所にも 台風11号の浸水エリアに海兵隊水陸両用車が出動 韓国
日本もAAV7水陸両用車による災害派遣訓練やってます。
水上航行可能な装甲車が市民の救出に尽力
台風11号が上陸し、相次いで浸水被害が発生した韓国。被災し孤立した住民らを救出するために韓国海兵隊は2022年9月6日、複数の水陸両用装甲車を市街地へ出動させました。
出動したのは第1海兵師団所属のKAAV水陸両用車 2両で、浦項市で消防隊員らと連携して市内の小学校などを拠点に救助や捜索などを行ったとのこと。
浦項市内に出動した韓国海兵隊のKAAV水陸両用車(画像:韓国海兵隊)。
説明によると、この地方は1時間あたり100mm以上の降水量を記録し、いたるところで冠水し、大きな被害を出しているそう。また市内にある製鉄所で火災が発生した際には、現場に至る道路が冠水していたことから、消防隊隊員の移動を支援するためにKAAVが用いられたといいます。
KAAV水陸両用車は、アメリカ海兵隊向けのAAV-7水陸両用装甲車を、韓国のサムスンテックウィン(現ハンファディフェンス)がライセンス生産したもので、基本的にはAAV-7と同じです。車体サイズは全長8.16m、全幅3.26m、全高3.31mで、水上は最大13km/hで浮航可能、路上なら最大72km/hで走ることができます。
なお、アメリカ製のAAV-7は陸上自衛隊にも配備されており、「日本版海兵隊」と呼ばれる水陸機動団でそのほとんどが運用されています。