静岡〜秩父・高崎への短絡路となります。

甲府盆地の南部から東部へ延伸中


慢性的に渋滞する国道20号(画像:国土交通省)。

 国土交通省 甲府河川国道事務所は2022年9月5日(月)、国道20号をバイパス路線である「新山梨環状道路」の広瀬〜桜井間の約2kmについて、事業化したと発表しました。

 新山梨環状道路は甲府盆地を一回りし、中部横断道の南アルプスICから中央市、笛吹市、昇仙峡などを経由して、甲斐市までをむすぶ計画です。

 そのうち、南アルプスICから東進して国道358号へ至る約9kmが開通済み。中央道の甲府南ICへのアクセスを担うほか、途中にはリニア中央新幹線の山梨県駅(仮)が設置される予定です。

 そこからさらに北上して国道20号に接続されるまでが事業化済み。今回はさらに北へ延伸して、秩父方面へのルートである国道140号に直結します。こちらは「西関東連絡道路」の一環として、高規格道路の整備が進められています。

 通過するのはJR中央本線の酒折駅と石和温泉駅のほぼ中間部。途中には和戸ICと桜井ICの二つの出入口が設置される予定です。

 国道20号は甲府市内を中心に慢性的な渋滞が発生していますが、この環状道路の整備により、郊外をバイパスして市街地をバイパスすることが可能になります。また静岡方面から秩父・高崎・熊谷方面への直結路として、中部横断道から山梨市方面へ短絡する機能を果たすことになります。

 今後、用地買収や実施設計などが進められていきます。