25年前の8月22日、大阪モノレールの南茨木〜門真市が延伸開業しました。

初期計画の区間が全通


大阪国際空港と門真市をむすぶ大阪モノレール(画像:写真AC)。

 今から25年前の1997(平成9)年8月22日。大阪府北部をむすぶ大阪モノレールが南茨木駅から門真市駅まで延伸開業しました。

 大阪モノレールは1989(平成元)年、国の諮問機関である運輸政策審議会の答申で「2005年までに整備することが適当である区間」として伊丹空港から門真市までが挙げられ、整備が行われることとなります。

 1990(平成2)年、千里中央〜南茨木の6.7kmを皮切りに、順次延伸。1997年には大阪国際空港(伊丹空港)へ直結し、同年のきょう、京阪本線の門真市駅に接続する形で延伸、現在の姿となりました。途中には沢良宜(さわらぎ)、摂津、南摂津、大日の4駅が新設されました。

 路線延長は21.2km。2011(平成23)年まで14年間、モノレールとして世界最長の座についていました。

 さて、2004(平成16)年に近畿地方交通審議会の答申で、大阪モノレールは東大阪市の瓜生堂までの延伸が「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」とされ、検討が開始。2020年に事業化し、工事が進められています。

 瓜生堂までの延伸開業は2029年度の予定。大阪モノレールとしては32年ぶりの延伸となります。現在、桁架設工事が発注され、瓜生堂の車両基地予定地では工事準備として文化財調査が行われています。瓜生堂駅(仮)は近鉄奈良線との乗り換え駅となる計画となっています。