カシオから2022年8月発売予定の「PRO TREK」および「EDIFICE」新製品が発表された。今回も実機写真とともにご紹介しよう。なお、新型コロナ感染症の拡大次第では発売時期が変更される場合がある。あらかじめご了承いただきたい。

○見やすく軽量、本格派のビジュアルもそそる「PRG-340-1JF」

トレッキングや登山にぴったりのPRO TREK「Climber Line(クライマーライン)から、樹脂部分にバイオマスプラスチックを使用したソーラーモデル「PRG-340-1JF」が登場。

樹脂パーツにバイオマスプラスチックを使用した「PRG-340-1JF」

バイオマスプラスチックとは、原料の中に再生可能な有機資源由来の物質を含み、化学的または生物学的に合成することで得られる高分子材料。循環型社会の実現に向けて環境負荷低減が期待され、本作ではケースと裏ぶたにヒマシ油、バンドにはトウモロコシを原料としたバイオマスプラスチックを使用している。

バイオマスプラスチックが使用されているパーツ

PRG-340-1JFに使用されるバイオマス原料

方位、気圧/高度、温度を計測する「トリプルセンサーVer.3」をはじめ、方位表示部と時計機能表示部の液晶を別にした「デュプレックスLCD」を搭載。コンパス表示を大型化して判読性を高め、より方位が分かりやすくなっている。なお、外周に刻まれた目盛りは、実用性とともにアクティブな気分を盛り上げるデザインだ。

ベゼルは、簡易方位メモリーに役立つ回転ベゼル。また、圧力センサーをケースの内側に搭載してケースの凹凸を減らし、ボタンの操作性も向上した。

ケースサイズは54.7×51.7×15.1mm、重さは54g。防水性能は10気圧。暗所の操作で便利なフルオートライト(スーパーイルミネーター)付き。電波時計機能は搭載しない。価格は29,700円。別記事『カシオ「PRO TREK」、アウトドアに映えるルックスと高い視認性の新作』もご覧いただきたい。

○ダブルウィッシュボーンサスをデザインに取り入れた「ECB-2000」

サスペンションアームデザインを採用した、EDIFICEのデジタル・アナログコンビネーションモデル「EDIFICE ソスペンシオーネ ECB-2000」シリーズが登場。

カーボンベゼルとレジンバンドを組み合わせたスポーティーな「ECB-2000YPB」(36,300円)と、スーツにも合わせやすいステンレススチールバンドの「ECB-2000YD」(33,000円)の2モデルをラインナップ。ケース径はどちらも51.0×47.8mmだが、厚みと重さは異なる。ECB-2000YPBはケース厚11.3mmで62g、ECB-2000YDはケース厚10.8mmで136g。どちらも防水性能は10気圧。

カーボンベゼルとレジンバンドが特徴の「ECB-2000YPB」

ステンレススチールバンドの「ECB-2000YD」

シリーズ名の「ソスペンシオーネ」は、イタリア語でサスペンションの意。その名の通り、フォーミュラカーのダブルウィッシュボーン式サスペンションから着想を得て、4カ所のラグをデザインした。カシオいわく「EDIFICE史上もっとも強くモータースポーツコンセプトを表現した外装」とのこと。

クルマの構造に詳しい人ならピンとくるダブルウィッシュボーンサスを象徴化したダイヤル。2時と4地、8時と10時を挟み込んでいるところが細かい

また、メカニックのハードな使用を想定してEDIFICE初のカーボン強化樹脂ケースを採用。デザインと素材の両面でモータースポーツスピリットを感じさせるタイムピースとなっている。

モータースポーツのイメージとコンセプトを投影するEDIFICEには、カーボンのビジュアルが似合う

スポーティーな「ECB-2000YPB」に対して、こちらはよりスパルタンなイメージだ

機能としては、Bluetoothでスマートフォンアプリと連携、正確な時刻を表示する自動時刻修正、約300都市から簡単にワールドタイムを設定する機能に加え、1/1,000秒単位のストップウオッチ計測データをスマートフォンに転送、アプリ上で一覧表示するなどレース観戦にも役立つ機能を搭載。

また、アラームやタイマーを30分前からカウントダウンする機能や、蛍光灯などのわずかな光でも発電するタフソーラー、液晶と文字板を高輝度で照らすダブルLEDライト、傷付きにくいサファイアガラス風防といったように、レースの現場でも欠かせない実用的な機能と性能を備えている。別記事『カシオ「EDIFICE」、モータースポーツコンセプトを最強に表現した新作』もご覧いただきたい。