日本の総理として初めてNPT再検討会議に出席した岸田総理。演説では「核兵器のない世界に向けた取り組みを進めていく」と宣言しました。

岸田総理「被爆地広島出身の総理大臣として、いかに道のりが厳しいものであたとしても「核兵器のない世界」に向け現実的な歩みを一歩ずつ進めていかなくてはならないと考えます」

日本時間の1日深夜、7年ぶりにニューヨークの国連本部で開幕したNPT=核拡散防止条約の再検討会議。

核軍縮の方向性を議論する会議には世界100カ国以上が参加し、岸田総理は日本の総理として初めて出席しました。

岸田総理「「ヒロシマ・アクション・プラン」にまずは取り組んでいきます」

岸田総理が打ち出したのは「核兵器を使わない」「原子力の平和的利用」「各国指導者の被爆地訪問」など5つの行動計画。

さらに…

岸田総理「国連に1000万ドルを拠出して「ユース非核リーダー基金」を設ける」「「国際賢人会議」の第1回会合を11月23日に広島で開催します」

世界の若者を被爆地に招く基金の創設や、核軍縮について話し合う会議を11月に広島で開催すると明らかにしました。

そして最後に…

岸田総理「私は1羽の折り鶴を折ってここに持ってきました」

平和公園の「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの折り鶴を紹介。

「核兵器のない世界に向けて歩みを進めていく」と述べ演説を締めくくりました。

演説を傍聴した被爆者 サーロー節子さん「一番大切だと思うようなことがスピーチの中には含まれてなかったと思う。核不拡散条約と核兵器禁止条約が支えながら2つの条約がともに我々人類が求める目的に向かって進まなきゃいけないと思う」