この教習車はもしや……?

バス会社の事業拡大の第一歩? 「ペーパードライバー講習」

 東急バスは2022年6月30日(木)、一般ドライバーを対象とした「セーフ・ドライビング(安全運転)講習」を本格実施すると発表しました。


講習会場となる東急バス弦巻営業所(乗りものニュース編集部撮影)。

 路線バス運転手が教える一般向けのペーパードライバー講習です。昨年11月から、東京都世田谷区の弦巻営業所にて試行したところ、「プロのバスドライバーから運転技術について親切丁寧に教えていただきとてもありがたかった」「運転に対する不安が解消され、自動車の運転が楽しくなった」と好評だったとか。

 教習車には補助ブレーキ付きのAT普通車を使用。営業所構内と路上で運転講習を行います。内容は顧客の要望に応じて決定するとのこと。料金は1回2時間で平日1万4300円、土休日1万5400円(税込み)です。予約用の特設ウェブサイトも設けています。

 今回の取り組みは、新型コロナを経た公共交通需要の変化、自家用車などの需要の高まりを受け、バス事業を補完する新事業として立ち上げるといいます。高齢運転者の免許更新時における運転技能検査の義務化など、社会の交通安全に対する意識が高まるなかで、ペーパードライバー講習を皮切りに更なる事業拡大を見据えているということです。