スペイン「タイフーン」戦闘機20機を契約 老朽化F/A-18「ホーネット」の更新用
残りの「ホーネット」を何で更新するか気になります。
「タイフーン」20機の引き渡しは2026年から
多国籍航空機メーカーのユーロファイター社は2022年6月23日、ドイツで開催中のベルリン国際航空宇宙ショー(ILA 2022)の会場において、スペイン国防省とユーロファイター「タイフーン」の追加調達契約を結んだと発表しました。
この契約は、通称「ハルコン契約」と呼ばれるそう。「ハルコン」とは隼を意味するスペイン語で、「タイフーン」戦闘機20機に加え48基のEJ200エンジンも含まれるとのこと。これにより、スペイン空軍は現在、運用しているF/A-18A/B「ホーネット」戦闘機の一部を更新する予定だといいます。
垂直尾翼に「ハルコン契約」のイメージを描いたスペイン空軍の「タイフーン」戦闘機(画像:ユーロファイター)。
なお、追加調達する「タイフーン」戦闘機のうち、ひとり乗りの単座型は16機で、ふたり乗りの複座型は4機だそうで、2022年6月現在、スペイン空軍はユーロファイター「タイフーン」を70機運用しているため、この増備で総数は90機になります。
ユーロファイター社の説明によると、ハルコン契約に基づく最初の「タイフーン」戦闘機は2026年に納入され、2030年までに全機が引き渡される予定とのこと。なお、機体は2060年以降も使用可能だとしています。