全国に先駆けた「レストラン列車」9月に終了 いすみ鉄道キハ28形引退で
レストラン列車の視察、後を絶たなかったそう。
キハ28形は11月に引退
国鉄時代のヘッドマークを掲出したキハ28形ディーゼルカー(画像:いすみ鉄道)。
千葉県の房総半島で鉄道を運行するいすみ鉄道は、車内で食事を楽しめる「レストラン列車」の運行を、2022年9月をもって終了します。
理由は、キハ28形ディーゼルカーが11月末に引退するため。「レストラン列車」には同車両が使われており、車内ではイタリア料理店「ペッシェ アズーロ」がパスタなどを提供していました。
調理を担当してきた池田征弘シェフは、「どこよりも早く、レストラン列車として運行開始されたのがいすみ鉄道です」としつつ、「始めた当初から大人気で、全国から多くのお客様が駆けつけて下さった思い出があります。全国のローカル線からも注目を浴び、レストラン列車の視察が後を絶ちませんでした。今ではレストラン列車も全国的に広まり、各地でグルメ列車が運行するようになったのは、とても嬉しく誇りに感じています」と話し謝意を述べました。
キハ28形はJR西日本から譲渡され、いすみ鉄道では2013(平成25)年に運行を開始。引退する理由は、エンジンなどが老朽化しているものの交換部品の生産中止により、安定的な保守ができないためとしています。
同社は「今後はレストラン列車にかわる様々な企画・イベントを実施してまいります」としています。