かつては常磐線や水戸線の主力 JR東日本の415系電車が営業運転を終了した日-2016.6.25
青帯はE531系に受け継がれています。
団体臨時列車でフィナーレ
いまから6年前の2016(平成28)年6月25日をもって、JR東日本の415系電車が営業運転を終了しました。
415系は、国鉄時代の1971(昭和46)年から1991(平成3)年まで製造された交直流近郊形電車です。
常磐線や水戸線などで使用された415系。写真はステンレス車体の1500番台(画像:画像:photolibrary)。
それまでの交直流近郊形電車は401系・403系が交流50Hzのみ、421系・423系が交流60Hzのみ対応していましたが、415系は交流50Hz、交流60Hzの両方と直流の三電源に対応したのが特徴です。
415系は1971(昭和46)年に0番台が登場しましたが、1978(昭和53)年にはクロスシートのシートピッチを拡大した100番台、1982(昭和57)年には座席がすべてロングシートとなった500番台、1984(昭和59)年には上野〜土浦間15両編成化用の700番台、1986(昭和61)年にはステンレス車体となった1500番台が登場。JR西日本では、1991(平成3)年9月の七尾線電化用に113系に交流機器を搭載して改造した800番台も登場しています。
JR東日本エリアでは主に常磐線の上野〜相馬間や水戸線で使用されましたが、2007(平成19)年3月17日のダイヤ改正で上野に顔を出す常磐線中距離電車がすべてE531系となり、415系は常磐線友部〜原ノ町間と水戸線に運転区間を縮小。車両もステンレス車体の1500番台だけとなりました。その後、E531系の増備により2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正で415系は定期運行を終了。2016年のこの日、「ありがとう『415系』の旅」と題した団体臨時列車がいわき〜竜田間を走行して営業運転を終了したのでした。
2022年4月現在、415系はJR西日本の800番台とJR九州の100番台・500番台・1500番台が在籍していますが、JR西日本の800番台は2021年3月13日のダイヤ改正で運行を終了しています。