「歴代最大規模」北陸新幹線・敦賀駅の屋根鉄骨が完工 あとは外装や設備へ
新幹線と在来線の間の階にコンコースがあります。
高さ最大37m
敦賀駅の完成イメージ(画像:鉄道・運輸機構)。
鉄道建設・運輸施設整備支援機構は2022年6月15日(水)、建設を進める北陸新幹線の延伸区間の終着駅である敦賀駅について、新幹線ホームを覆う「旅客上家」の鉄骨建方工事が完了したと発表しました。
敦賀駅は高架駅。1階に在来線、2階はコンコース、3階が新幹線ホームとなります。屋根の一番高い部分の高さは37mにもおよび、整備新幹線の駅の中でも最大規模といいます。2階コンコースは北側が新幹線用、南側が在来線用にスペースが分かれ、中間に乗り換え改札が設けられます。
新しい敦賀駅のデザインコンセプトは「空に浮かぶ〜自然に囲まれ、港を望む駅」。側面は敦賀湾の波の煌めきをイメージしたデザインで、コンコースの天井部は北前船の帆をモチーフにゆるやかなアーチを描く形状となり、中間階ながらも広がりの感じられる構造になります。新幹線ホームは床面が木調タイルで、船の甲板をイメージしています。
外観が完成に至るのは2022年度中。あわせて内装と設備工事も進められます。
延伸区間全体の進捗は、2024年春の開業に向け概ね順調に進行中。一部で走行試験も開始され、懸念となっている加賀トンネルについては、「盤ぶくれ対策工事」などふまえ工程を調整しつつ進められています。