謎に包まれた「例のプール」へ潜入!そこは都心の超高級マンションで… - 田野幸伸
※この記事は2017年09月12日にBLOGOSで公開されたものです
「例のプール」と呼ばれる、ある意味日本一有名かも知れないプールをご存知でしょうか。数々の「作品」を彩ってきた撮影スポットで、数年前には書籍化もされており「あれ、どこかで見たことある」とお感じの貴兄も多いのでは。
今回、BLOGOSで好評連載中のグラビアアイドル倉持由香さんのレギュラーコラム撮影で「例のプール」をお借りすることが決定。またとない機会なので潜入取材してまいりました。
めっちゃ都心にある「例のプール」
撮影当日の集合場所はなんと新宿御苑。そうなんです、例のプールは新宿区にあったのです。着いてびっくり。なんと1Fは劇場のシアターサンモールじゃないですか。ここで演劇見てる間に、上で撮影が行われていたかも知れないなんて…。テンション上がりまくりです。
エレベーターで上層階へ。ドキドキしますね…。ドアを開けるといきなりのシャンデリア!ここは都心の超高級マンションだったのです。
リビングにはピアノも常備。全体的にバブル感がすごい。
吹き抜けの2階建てになっており、部屋数も半端じゃありません。
社長室があったり、
女の子部屋があったり、様々なシチュエーションで撮影が可能です。数々の作品で使われるのには理由があるんですね。
そんなマンションの窓際に「例のプール」はあるのです。
「例のプール」でBLOGOS初水着グラビア
紙媒体にあってWEB媒体にないもの、それはオリジナルグラビア。少年マガジンから週刊文春まで、コンビニに並んでいる雑誌のほとんどにグラビアページは存在します。しかし、BLOGOSをはじめとするWEBニュース系サイトでオリジナルグラビアに力を入れているところがないのはなぜなのか。ずっと疑問でした。そんな中で始まった倉持由香さんの連載コラム。倉持さんはグラビアアイドルが自画撮り画像をTwitterに投稿し、自分を知ってもらいながらグラビア業界全体を活性化させようとする「グラドル自画撮り部」の発案者であり部長でもあります。
BLOGOSには情報発信する人を応援する側面もあり、SNSでの情報発信が主流となった昨今にブログだけの転載だけでは時代を追いきれないと、「グラドル自画撮り部」部員たちのツイートをまとめた記事も作り始めました。
倉持さんの連載を重ねるうちに、グラビアにかける思いやプロ意識の高さに心を動かされ、やはりオリジナルグラビアをやってみなければなるまいと、今回の撮影に至ったわけです。
グラビア撮影、見るのとやるのでは大違い
やると決まれば準備が肝心です。まずはモデルさん(倉持由香さん)のスケジュールをいただき、その日に空いているスタジオを探すところから始まります。今回ちょうど「例のプール」が空いていたのは幸運だと言えるでしょう。
さらにカメラマン、スタイリスト、ヘアメイクと様々なスタッフのスケジュールを合わせるのが第一段階。
次はスタイリストさんに当日の衣装イメージや水着の色、どんなイメージの仕上がりにしたいかを伝え、スタイリストはそのオーダーに合わせて衣装探しをしてくれるわけです。あとは駐車場の手配や地図の送付などを済ませてようやく当日を迎えられます。
撮影当日は朝早くから空いているお弁当屋さんからケータリングをピックアップ。撮影小物などを用意してスタジオに入ります。倉持さんが入る前に改めて全部屋をカメラマンと回り、撮影スケジュールを段取ります。メイクさんスタイリストさんは控室にスタンバイ。ここまでが下準備です。
動画・スチール問わず、撮影に関わっているお仕事の方には「普通のこと」ですが、正直ネットメディアにこれを毎週やる体力はありません。外ロケだとここに警察の道路使用許可を取りに行ったりとさらにやることは増えます。紙媒体やTV映画のみなさんは常にこれをやってるのかと思うと、一次ソースを作るってどんだけ大変なんだよということが骨身にしみました。
例のプールは天井が開く!
百聞は一見にしかずとはよくいいますが、プールに来てみてビックリ。大きな窓がゴインゴインと動くじゃないですか。そして動きのある被写体を見た瞬間に、「マネージャーさん、動画録って!」とシャッターチャンスを逃さない倉持さん。
さすがは27万フォロワーの尻職人です。瞬く間に3000RT超えってすげえよ。
マネージャーさんは常にスマホを構えオフショット撮影。Twitterで撮影の裏側が楽しめるのにはこんな苦労が隠されているのです。例のプールは屋根が開くのです pic.twitter.com/yJJt03vk2K
- 倉持由香@ グラドル自画撮り部部長 (@yukakuramoti) 2017年8月8日
ちなみにプールの窓から見えるのは…小学校のプール。まさに都会のオアシスですね。
撮影が始まればカメラマンと被写体の真剣勝負であり共同作業。倉持さんはもちろんプロだしカメラマンの駒井夕香さんはまあエネルギッシュ。
普段何気なく楽しんでいるグラビアが、こんなに大変なものだったのかと改めて知った夏の一日でした。
おしまい。
……とはいきません。
1000枚の中から50枚を選び出す難しさ
撮影が終わったあとはもう一つの山が待っています。それは使用ショットのセレクトです。カメラマンから送られてきた10GB超えのファイルには1000枚近い写真が収められており、どれもこれも捨てがたい!ネットメディアに字数制限はないとはいえ、物事には限度ってものがあります。
「グラビアの仕事をすれば一日中水着見放題ですね!」なんて言ってた自分がバカでした。良い物の中からさらにいいものだけを選び、テキストとのバランスも考えて写真を残していくのがこんなに難しいとは。
グラビアは全3回でお届けする予定なので、バリエーションと組み合わせ、表情とポーズなどを並べてはバラし、バラしては並べ、写真集作ってる編集者に弟子入りしたいなと心から思うほど。
そしてようやく1回目の記事をリリースしたときには9月になっておりました。倉持さんごめんなさい。
・「真のクソリプをお前は知らないな」倉持由香"例のプール"でBLOGOS初グラビア(倉持由香)
実際にグラビアをやってみて、日頃コンビニで何気なく目にする写真1枚にどれだけの労力がかかってるか分かりましたし、写真を見る目も変わりました。紙の人マジリスペクト。
BLOGOSのメインコンテンツは政治経済・社会問題という芯はブレませんが、ちょっと一息つきたい時のグラビアも引き続きよろしくお願い申し上げます。