商業高校フードグランプリ2017 高知県立安芸桜ケ丘高等学校「なすのプリン」が全国優勝 - 田野幸伸
※この記事は2017年08月30日にBLOGOSで公開されたものです
2017年8月26日、パシフィコ横浜で高校生プロデュースの地元特産品を使った商品ナンバーワンを決める「商業高校フードグランプリ2017」が開催された。優勝したのは中国・四国ブロック代表の高知県立安芸桜ケ丘高等学校。来場者の投票で決める「来場者賞」とダブル受賞となった。
「なすのプリン」が全国優勝
高知県安芸市特産品の茄子の魅力を発信し、過疎化が深刻な地元に貢献したいと、高校生が努力を重ね生み出した商品が「なすのプリン」。プリン1個に小ぶりの茄子がまるごと1本入っているというもので、ポリフェノールやアントシアニンが多く含まれる皮ごと調理しているのがポイントだ。
キャラメルソースを加え、子供でも食べられるようにクセのない仕上がりで、言われなければ茄子が入っているとはわからないほど。卵不使用でアレルギーにも配慮している。
「安芸市の茄子をPRできて嬉しい」と、表彰式のステージでは、大粒の涙をこぼしていた。
食に関わる若い人材の育成を
食に関わる若い人材の育成と、商業教育における「商品開発」科目の実践的教育の場の提供を目的とした本大会。主催の伊藤忠食品では、2016年より高校生採用を復活させ、2017年度は8名の高校生が入社したという。全国大会に出場した高校生プロデュースの商品は、同社の株主優待にも採用されている。
高校生たちは、プロが集まる国際オーガニックEXPOに3日間ブースを出店。
自分たちの生み出した商品が実際に通用するのか、リアルな現場でビジネスを体験することが貴重な経験にもなる。
決勝大会は各校5分のプレゼンテーションが行われ、地域への貢献や販売戦略を必死にPR。
特別審査委員に服部栄養専門学校校長の服部幸應氏、料理研究家でタレントの宮前真樹氏を迎え、 味はもちろんのこと、ネーミングやデザイン、商品の流通性や発展性など、厳しい審査が行われた。
厳しい予選審査を勝ち抜いた各ブロックの代表校と商品は以下の通り。