″従軍慰安婦″は″性奴隷″ではない~なでしこアクション・山本優美子氏が会見 - BLOGOS編集部
※この記事は2014年07月09日にBLOGOSで公開されたものです
9日、従軍慰安婦の問題に関し、海外における慰安婦像設置の反対活動などを行っている「なでしこアクション」の山本優美子氏が会見を行った。会見の要旨は次の通り。 写真一覧
今日はお話できることを嬉しく思います。私のお話の前に、まずは、この機会を与えてくださった外国特派員協会のみなさまに感謝いたします。
また、重要なポイントですが、今日の会見について、外国特派員協会のウェブサイトに、"They are annoyed that the term is being used widely these days to depict sex slaves during Japan's invasion of mainland Asia in 1930s and early 1940s. "という説明がありましたが、私たちは"comfort Woman"(従軍慰安婦)を"sex slave"(性奴隷)と言うことに強く反対しています。また、"Japanese conservatives and nationalist groups are also disturbed by the report of the UN Commission on Human Rights"という記述がありましたが、私たちは愛国者であってナショナリストではないということを、みなさんは理解していただけると思っています。私たちは日本をとても愛しています。しかし、特定の人々を差別することはしません。
さて、私は"Japanese Women for Justice and Peace"、通称"なでしこアクション"の代表をしています。
"なでしこアクション"は、有志の女性たちが誤った宣伝活動をやめさせるため活動している団体です。従軍慰安婦の存在を認めないということではなく、従軍慰安婦が性奴隷と誤解されるのを好みません。
また、海外で慰安婦の記念碑が作られることや、それらの動きに対して抗議の意志を表明してきました。
アメリカに在住する日本人の母親たちから、たくさんのメールが寄せられます。カリフォルニア州グレンデールに住んでいる方からのメッセージをご紹介します。
「私は日本人ですから、グレンデールのセントラルパークに置かれた慰安婦像を見るととても不安になります。私は外国人男性と結婚し、7歳になる娘がいますが、娘は、"なぜ憎まれるのか。私は半分日本人だが、自分自身を憎むことはできない"と。彼女には何の関係もありません。
慰安婦の像は、教育的に問題があるばかりか、混乱や日本人への差別を生みます。アメリカには様々な人種や考えの方の方が住んでいますし、人種ごとに別け隔てたりしないのがアメリカの美徳だと思っています。」
グレンデールの慰安婦像は、"私は日本軍の性奴隷だ"と言っています。
また、記念像は、ニュージャージ州パリセイズ・パークの碑には、「20万人の女性が日本軍や当局により強制的に誘拐され、彼女たちは従軍慰安婦として知られている」 と書いてあります。
このようにして、噓が世界に広がっていっているのです。こうした噓は、日本の権威を失墜させるだけでなく、アメリカ在住の日本人や日系人の安全も脅かすことにつながります。
私たちは、この問題を子どもたちの世代に残してはいけないと思っています。
ところで、国際連合人権委員会(UNCHR)は、慰安婦問題を国際的な課題だとみなしています。私たちは他の団体とも協力し「慰安婦の真実国民運動」(略称ATCW)を立ちあげ、今月14~16日にジュネーブを訪れ、適切な手順で調査がなされるようUNCHRに交渉を行います。団長は、私が務め、事務局は歴史研究者の細谷清氏が務めます。帰国後、レポートを作成、多くの人に、UNCHRで何があったのかを知っていただけるようにしたいと思います。
私たちは、以下の見解を発表します。
1.慰安婦とは何かジュネーブでは記者会見も行います。ヨーロッパのメディアにも来ていただけることを期待しています。
慰安婦は性奴隷ではなく戦時売春婦である。
慰安婦は、契約の下に自由時間があり高額の報酬も得ていた人で、決して奴隷ではない。
証拠の一つとして第3国の資料である1944年米軍オフィシャルレポートには、慰安婦とは日本兵平均の100倍近い高額の報酬を得て贅沢な暮らしをして欲しいものは何でも買え、自由時間もあってスポーツ大会に参加したり、ピクニックに行ったり、娯楽が有り会食にも列席した。この資料が示すのは慰安婦が高給取りの売春婦以外の何物でもない事をしめすものだ。他にも高額の報酬を得ていた事を示す証拠がある。
2.クマラスワミ報告
クマラスワミ報告は、噓の資料を元に書かれており、性奴隷の論拠に値する資料ではない。
性奴隷の根拠として1996年のクマラスワミ報告書(追加文書)があるが、不思議なことに前述の米軍レポートを一切言及していない。その代りに捏造物語2作品を証拠事実として参照注釈に記載している。この2作品は本人が捏造であると告白した吉田清治氏の物語「私の戦争犯罪」とそれに依拠したヒックス氏の「慰安婦」だ。
この事実より、クマラスワミ報告はもう人権のために報告書に値しないものと結論付けるべきである。
3.元慰安婦の話し
残された「性奴隷」の論拠である元慰安婦の話しは、未だ検証されていない。
話しだけで検証をしないのは、「性奴隷」が捏造の証しである。
元慰安婦と称する人の話しを検討してみるとその真実性に疑念が生じる。
クマラスワミ報告はそれ等の検証がされていない彼女らの話しを、証言・証拠としてそのまま使っている。
この問題が顕在化したのは1991年頃であるが、20年以上も検証をしないのは証明できないからであり、性奴隷が捏造である証しである。
質疑応答
ー山本さんがこうした活動に入られたのには、何か特別なきっかけや目的があったのか?山本氏:私は学者でもジャーナリストでもない、ごくごく普通の日本人女性です。ただ、慰安婦について、間違ったことが事実になって世界に広まっていることを非常に心配しています。私も慰安婦の女性が非常に辛い経験をした、そういうことには非常に同情します。ただ、間違った日本の歴史が世界に広まっていることに対して、声を上げたいと思いました。
そして慰安婦の問題は、男性が言うよりも女性が声を上げたほうがいいと思いました。それが私のこの問題を始めた理由です。
ー"sex slave"という表現について。
山本氏:奴隷=slaveと言うと、映画などのイメージがあると思います。ただ、"sex slave"の定義は正式にされていないんです。ですから、"sex slave"というと、slaveという単語でみなさんイメージが出来てしまうと思うんですね。
その"イメージ"のsex slaveが今、世界に広まっています。そのイメージのsex slaveは、慰安婦ではありません。それを、私たちは世界の皆さんに理解していただきたいと思っています。
ー無視していても、いつかは問題自体が無くなってしまうのではないと思いますが、あえてこのキャンペーンをして、どのような結果を望んでいるのでしょうか。
山本氏:無視した結果、20年以上経って余計話が大きくなってしまったのが今です。1996年のクワラスミ報告に対して、日本政府はきちんと反論すべきだったと思います。それをしなかったがために、2007年にアメリカの下院で日本を非難する決議が出ました。そして、慰安婦の記念碑ができています。現地に住む日本人たちの人権が侵害されています。そこで私たちが何かをしなければいけないと思いました。
国連には、日本が慰安婦にひどいことをしたというレポートがたくさん届いています。委員たちはそのレポートをそのまま理解しています。国際機関の人が間違った認識を持っているのに対して、私たちが何かしないと行けないと思いました。
ー中国と韓国が反日キャンペーンを行う中、日本はそれに対して防戦の状態で、何もできていないように思える。状況はどんどん悪くなるばかりではないか。日中韓3者が話し合うのが解決方法はないと思う。中国自身も、東トルキスタンの人達を迫害しているような状況で、なかなか解決策が見られない状況だ。こうしたことも考慮して、何かいい方法があると思うか。
山本氏:単純に、国際司法裁判所に韓国が訴えてくれればと思います。それで国際的に公正に判断されれば、それで良いと思っています。
中国は、慰安婦問題について、ずっと何も言ってきませんでした。ところが去年から、"Chinese Comfort Woman"という本を出して、関わってきています。それはなぜかと言いますと、来年が終戦70周年記念だからです。
オーストラリアでは、中韓連合の"反日本犯罪連盟"ができました。今回、安倍首相がオーストラリアに行った時、この団体が反日デモをしました。
中国が一番人権侵害のひどい国だということは、みなさん賛成してくださると思います。その中国に慰安婦問題に関わって欲しくはありません。ですから、黙っていては中国の主張が広まってしまいますので、ここで私たちもしっかり意見を言いたいと思います。
ー韓国で、国を相手取って米軍慰安婦が訴訟を起こしたことについてコメントいただければと思います。
山本氏:ニュースを聞いて驚きました。韓国は日本が悪いといつも言っていました。自分の韓国の中の慰安婦のことは言わなかったんですね。ここに来て、朝鮮戦争の時の慰安婦が声を上げたというのは、世界中のみなさんに知っていただきたいです。日本軍の慰安婦だけでなく他にもたくさん問題はあったということです。
ー"兵隊たちのケアをする"という間違った情報でリクルートされたと言うふうなことも書いてありますが、それはどのようにお考えですか
まず、きちんと分けなくてはいけないのは、軍がリクルートしたのではないということです。ブローカーがビジネスとしてリクルートしました。そのブローカーがリクルートしたときにもしかしたら、自分の意志ではない女の子がいたかもしれません。ですので、慰安婦になりたくないのになった少女はいたと思います。ただ、それは軍が無理やりリクルートしたわけではないということを理解して下さい。
ーこの人たちに貧しさというバックグラウンドがあり、親に売られた、ということであれば、それは奴隷と同じと思っていいのではないでしょうか。
山本氏:奴隷とは思いません。もちろん気の毒だとは思います。奴隷というのは、お給料ももらえず、自由な時間もなく拘束される、そういうことだと理解しています。
ー今、安倍政権でも女性が輝く政策を打ち出していますし、国内外でも人権という考え方が進んでいるこの中で、もう一度事実関係に戻って、はっきりさせようという皆さんの運動にどのくらいの支持が得られると思うか。そして今後どんな風に活動していかれるのか。
山本氏:なでしこアクションは、主に、ネットを使っている人に情報を発信しています。情報の拡散は非常に広がっています。慰安婦問題について、私たちと同じ考えの方はそこにたくさんいます。
例えばオーストラリアのストラスフィールドで慰安婦像の計画がありました。そこで私はインターネットで反対の署名を立ちあげました。24時間で9,000人分が集まりました。これはひとつの例ですけれども、私たちの活動を支持してくれる方はたくさんいます。経験から断言出来ます。
ー女性の人権という観点から、国際的な支持を得るためにはどうしたらいいとお考えですか
山本氏:女性の人権が非常に大事なのは私も同意します。それとは別に、私たちが今やろうとしていることは、正しい日本の歴史、正しい情報を世界の人に理解してもらおうとしています。
ですから女性の人権の問題と、私たちのやりたいことはまた別になります。
もちろん女性の人権は大切ですし、戦争中に女性が被害者になってはいけない、それは私も同じです。
ー慰安婦問題で、なぜ日本だけが標的にされているのか。それは日本が負けたからなのか。
山本氏:それはぜひ、中国と韓国に直接聞いてみたいと思いますが、日本と中国・韓国の間には尖閣、竹島、東海の呼称、海洋資源などの問題があります。戦時中の日本が悪かったことにすれば、この問題は中国と韓国が有利になるのです。
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