石原氏は「大和」推し、最終候補には「富士」「改新」「黎明」…石原グループの党名は「次世代の党」に - BLOGOS編集部
※この記事は2014年06月26日にBLOGOSで公開されたものです
26日、日本維新の会から分党した石原グループのメンバーが、新党名発表の記者会見を行った。党名策定委員会の委員長である山田宏議員によると、一般から寄せられたものを含めると候補数は600にまで上ったという。その中から、5案に絞り込んだ後に最終的に「次世代の党」という党名が決定された。今後は、7月9日、10日に都内で新党準備会研修会を開催し、党綱領や規約等について議論をする予定。結党大会は9月の開催を予定しているという。
最終候補には「富士」「改新」「黎明」も
最終候補まで残ったのは以下5案。()内は略称 。・自由立憲党(自立)
・次世代の党(次世代)
・新党富士(富士)
・日本改新党(改新)
・黎明日本(黎明)
党名の発表に続き、メンバーの中で最も若い坂本大輔議員を含む若手3人から党名の由来についてスピーチが行われた。
新党名「次世代の党」について
私たちは今強い危機感を抱いています。子や孫の世代に平和で豊かなよりよい日本で暮らしてほしい。これはすべての日本国民に共通した思いではないでしょうか。その思いを実現する願いを込め、私たちは新党名を「次世代の党」と名づけました。
次世代の党の使命は50年後、100年後の日本に生きるまだ生まれていない将来世代の視点にたって、今取り組むべき諸課題に真正面から取り組むことです。新しい憲法の制定、世界の平和と日本の安全保障の確立、行財政改革、地方分権の推進、社会保障制度の抜本改革など長年放置されてきた根本的な課題の解決に、ベテランから若手の議員までが一丸となって取り組むことをお約束いたします。
次世代の人々を思う皆さんの気持ちが私たち次世代の党の支持基盤です。次世代のために、 新保守主義に基づいた改革を断行し、自立した国民、地域、国家を作る。新党次世代の党にご期待ください。
質疑応答
―安保協議で集団的自衛権の行使を限定的に容認することで実質合意したわけですが、武力行使の新三要件の文言に関しまして制約を強めて緊急時の自衛隊の対応がしばられていいのか。あるいはですね、国連の制裁活動に自衛隊を参加させるかどうか不明瞭ではないかという声もあります。これについて新しい党としてのご所見をお願いできますでしょうか。
石原議員:集団的自衛権の近い将来における行使の対応についてでですけども、これはですね、これから起こっていく国際情勢の変転によっていろんな選択肢があると思います。
こないだ私党首討論のときに時間切れでいえなかったんですけれども、例えば、日本と同じようにですね、中国の海上における覇権主義に悩まされている国はいくつもあるわけです。フィリピンしかり、ベトナムしかり、インドネシアしかり、インドもしかりであります。こういった国との外交的、軍事的アライアンスというのもこれから考えなくちゃいけないと思いますし、それがですね、どういう形で組まれているかによって、日本に起こっている状況より、もっと深刻な状況が多発するかもしれませんが、こういったものにですね、如何に日本が対応していくかということも大きな大きな選択の問題だと思います。
それから、私が言ってきたことですが、やっぱりね、バカな議論をしているわけですけれども警察権の行使というもの順応して云々といいますが、こんなことを論じて、自分たちの軍隊を如何に行使するかについて警察権の行使と並べて考えている国は、どこにもないんですよ。
私はやっぱりね、まず日本が必要な事は個別的自衛権というものをしっかりするために、交戦規定というものをきっちりと考えていきませんと。自衛隊は本当に気の毒だと思いますよ。そういうことです。
―新しい党名についての感想
石原議員:先程若い3人が述べてくれましたが、私たち等しく同じ危機感を感じていると思いますね。これは50年、100年先の問題じゃなくて、現実ね、貧富の格差は非常に生じてきたし、それから若い女性たちが結婚できない。あるいは若い諸君が結婚できない。
自分の人生というものの選択を非常に狭義に狭められている。こういった人たちを如何に救済していくか。これは私も時々テレビでそういう実態のルポを見ますけど、それをみんな眺めていい大人は心を痛めていると思いますよ。
自分たちの若いときとは違った情景が若い人たちに到来している。これをどうやって若い人たちに、将来に人生に期待を持てるかという形に直していくかということは、私たち共通の大きな責任だと思いますし、私たちが抱いている危機感の一つだと思っております。
―小説家としての顔を持つ石原先生自身は、どんな党名を考えたのですか?
石原議員:私もいろいろ考えましたけれども。一つ非常にいいアイデアだと思ったのは「大和」という題が出て。私はとってもいいなと思ったんだけれども。同じような名前の映画があったり、いろんなところで抵触するので残念ながら選択されませんでしたけれども。
大和というのは私は直裁に非常にいい名前だと思いましたが、残念ながら外れました。
―石原グループは憲法の問題などを強調しているイメージがあるが、政策的な面でも「次世代」というイメージを押し出していくのか?
山田議員:これから綱領、基本政策を決めていきますが、今回の党名をきちっと体現した政策を発表していく必要があると思います。これからの世代、次世代が豊かで活力ある、安全な日本に住み続けられるように、安全保障から社会保障、税制、様々な分野で自立、新保守、次世代という切り口、価値観で、我々新党の基本政策を決めていきたいと思います。
それは今度の研修会を通じて議論をした上で7月末までには期待に沿えるようなものを決定していきたいと思います。
・石原新党 党名発表記者会見 生中継
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