※この記事は2014年06月23日にBLOGOSで公開されたものです

海外でも報道され、大きな注目を集めている都議会における「セクハラヤジ」問題。この問題について、都議会自民党所属の鈴木章浩議員が15時から会見を行った。

会見に先立ち鈴木都議は塩村文夏議員と面会、謝罪を行ったとのこと。会見ではヤジの一部について発言したことについて釈明、「少子化が問題になる中で、早く結婚していただきたいなという軽い思いで発してしまった。決して他の気持ちや、彼女を傷つけようという思いは一切なかった。」「初心に返って頑張らせていただきたい」と謝罪した。
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会見内容

この度は、私の「早く結婚した方がいいのではないか」という不適切な発言で、塩村議員および 東京都議会、そして都民の皆様に多大なるご心痛、そしてご迷惑をおかけいたしましたことに、本当に心からお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

私自身、本当にこれをしっかりと反省をさせていただいて、原点に帰ってまた頑張らさせていただきたいという思いで、本日総会の前に都議会自民党を離脱させていただいて、今、初心に返って頑張りたいとふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

―「初心に返って頑張りたい」とのことですが、議員は続けていくつもりなのか?

はい。そうさせていただきたいと思っております。私、皆さんからいろいろお話を頂いた中で、私の謝罪が遅れてしまったこと。そして、話が二転してしまったことに対して、本当にその部分においても申し訳なく思っております。

私が謝罪の時期が遅くなってしまったという理由の中では、私が発した「早く結婚すればいいじゃないか」という発言と、そしてまた、「子どもを産めないのか」とか様々な発言が一緒になって取り上げられていた中で、私自身も謝罪、そして皆様に対してお話をする機会を逸してしまったということで、その部分においても、私はもっと早くケジメをつけさせていただきたいう風な思いはありましたけれども、本当にその部分においても申し訳なく思っております。

―どうして今回、このような不適切な発言をしてしまったのか?

私自身、少子化、晩婚化の中で、早く結婚していただきたいという思いがある中で、あのような発言になってしまったわけでございますけれども、本当にしたくても結婚がなかなか出来ない方への配慮が足りなかったと言うことで、今、深くその部分において反省をしております。

―何故当初は「私はヤジは言っていない」と発言したのですか?

先程お話をさせていただいたように、様々な話が一緒になって報道されている中で、お話をする機会を逸してしまったということです。本当に申し訳なく思っております。

―今朝も私は議員に「発言をしたのか」と質問して「私ではない。何も聞いていない。早く誰か名乗り出ればいいのに」とおっしゃっていました。嘘をつかれたわけですが、なぜ嘘をついたのか。

今お話をさせていただいたように本当に皆様に謝罪をする機会を逸してしまったことについては 本当に申し訳ないと思っております。

―謝罪をしてほしかったわけではなくて、本当のことを言ってほしかったのですが。

真実を語る機会も、本当に私自身の問題ないんですけれども逸してしまったことに対しては、本当に反省をしております。

―他にも出産にまつわるヤジも飛んだというように塩村議員は言っており、これを言った議員も特定してほしいとのことだが、鈴木議員が知っている中で誰が何をいったか教えてください。

私自身は、他の発言というのは確認してないんですけれども、騒がしかったというのはあったのかなと思っております。とにかく、私の発した言葉が引き金になって、あのような騒動になってしまったということに対して、本当に深く反省をしております。

私も先程お話させていただいたように、初心に帰って議会人として、このような状況を本当に払拭するためにも、これからも東京都議会の正常化のために頑張らさせていただきたいと考えております。

―20日の時点で、議員は記者の質問に対して、「辞職に匹敵する」というお考えを示していました。その発言と矛盾するが。

私は、そのような発言をしたかどうかというのは記憶はない。とにかく真意をお伝えする機会を逸してしまって、今日になってしまったということに対しては深く反省しております。

―発言を覚えていないというのはテレビカメラも入っているので、確実に発言していると思いますが、あの時の発言についてはどう考えるのか。

そういう状況の中で、あのような発言になったということで深く反省をしております。

―そういう状況とは、どういう状況か?

あの私の「早く結婚すればいいじゃないか」という発言、そしてそれに続く、続いただろう言われている「子どもを産めないのか」とか様々な「あんただれ」とか様々な発言があったというような報道がある中で、本当に私自身の真意をお伝えする機会を逸してしまったということです。

―では今は、議員辞職には匹敵しないと考えているのか?

私自身は先程もお話させていただいたように、これからまた初心に帰って都議会議員として頑張らさせていただきたいと思っております。私も都議会の中で、父亡き後中小企業の経営者として頑張らさせていただいて、いろんな状況の中で、そういう状況を打開していきたい。また、今高齢化社会の中で、本当に現場に足を運んで、そうした方々の思いをしっかりと汲めるような議員にならせていただきたいという志の中で、今議員活動をさせていただいている中で、もしお許しをいただけるのであれば、私は今後もこうした活動を本当に自分自身、本当にしっかりと見つめなおして頑張らさせていただきたいという風に思っております。

―それはお許しいただけると思っているのでしょうか?

それは、私が塩村先生には先程「わかりました」という話をいただいたわけですけれども、今後の流れの中で決めさせていただきます。

―それは塩村議員のお許しがあれば議員が続けられると?

そういう発言、思いではないですけれども、私自身は、今の段階ではこれからもがんばっていきたいと思います。

―今回、国内のみならず、国際的に報道され批判されているが、ここまで問題が大きくなったことについて、どうのように受け止めているか。

その部分におきましても、本当にまず私の配慮を欠いた発言がきっかけとなって、これだけ大きな問題になってしまった。その部分に関しては、本当に心から申し訳なく思っております。

東京都は今、6年後のオリンピック、パラリンピックを控えている中で、本当にですね私も含めて、複数そういったヤジが出たという話がある中で、そうした正常化のためにもこれから頑張ってかなければいけないと考えております。

―不規則発言ではありますが、どうして言ってしまったんですか?うっかりいってしまったんですか?

先程おはなしさせていただいたように、本当に私の心の中で。これは私は塩村議員を誹謗するために発した言葉ではないんですけれども、少子化とか晩婚化の中で「早く結婚していただきたい」という思いがあって、あのような軽率な発言になってしまいました。

ただ、それは結婚したくてもできないとか、様々な状況を抱える女性がいらっしゃる中で、本当に配慮を欠いた不適切な発言だったという思いで、本当に今申し訳なく思っております。

―鈴木議員ご自身は結婚しているんですか?

はい。私も結婚させていただいております。

―子どもはいるのでしょうか?

はい。3人おります。

―そうした中で、今回の発言はどうなのか?

家族に対しても、これだけ大きな問題を引き起こしてしまったということに対しては、本当に父親として申し訳なく思っています。

―ご自身の娘さんが35歳になったときに独身であられる。子どもができないという病気を例えば抱えていた場合に、第三者から先程述べられたようなヤジを投げつけられた場合、親としてどうお考えですか。

その部分にも私も深く反省させていただいて、本当に配慮を欠いていたという思いで反省をしております。

様々な理由で結婚できない方に対しての配慮が欠けていた

―「結婚したほうがいいんじゃないか」というヤジを自分が発言したというのは、いつ気づかれたんですか?

議会が散会いたしまして、遅かった段階で、翌日そういう話で皆様方に指摘をいただきました。私自身も、すぐに本当に塩村議員のところに行かせていただいて、謝罪をさせていただきたいという風に思っていたんですけれども、あわせて「子どもを産めないのか」とか、そしてまた様々なセクシャルハラスメントみたいな発言が議場で飛び交っている。そして、それが一体誰なんだ、という話がある中で、私自身が本当にその謝罪をする機会を逸してしまったということで本当に深く反省しております。

―ヤジを発した直後に、自分がこういうことを言ってしまったということは気づかれたと。

はい。私が発した言葉ですので。

―その後、自民党からの全議員の聞き取りというのがあったと思うんですけれども、その時は何も報告しなかったのですか?

聞き取りがありましたのは、翌日だったと思います。翌日の段階で、確か委員会があったという風に記憶しておりますけれども、その段階では記憶しております。

―報告は自民党の方には翌日にされたということですか

しております。

―今日、幹事長が11時半に初めて報告を受けたというよう趣旨のことをいっているのですが。

幹事長がお話になっているように、報道を受けているものに対しての事情聴取というのは、本当に私も直接、幹事長に呼ばれて「何か鈴木さん言いましたか」というような話というのは、その時はなかったので、遅れてしまったのは申し訳ないと思います。

―翌日の時の自民党に初めて報告した時は、どのようなやりとりだったのですか?

私自身もこれだけ大きな問題になっている中で、本当にまたどのような対応をさせていただいたいたらいいのか、ということは本当に深く考えておりました。ただ、先程お話をさせていただいたように機会を逸してしまったということが、本当に自分自身も申し訳ないと思っております。

―議員の発言、最初から最後まで正確になんておっしゃったか教えてください。

「はやく結婚した方がいいんじゃないか」という風にお話をさせていただいてと思います。

―議員のヤジに対して同僚議員が皆さん笑ってらっしゃいましたが、笑った同僚議員に対して、今なんと言いたいですか?

本当に申し訳なく思っています。

―ご自身の結婚に関する発言以外にも、出産に関するヤジが飛んでいたという証言があるが、このままだと自分だけが責任を負う形になってしまう。今後、他のヤジを飛ばした人物を特定した方が良いと考えていますか。

これは私が今日この場に来させて、お詫びをさせていただくのは、私が発した言葉で、本当に多くの都民の皆様、その前に塩村議員に大変なご迷惑をおかけしてしまったという私自身のケジメでこういう機会を持たせていただいて、お集まりをいただいているというなかで、他の発言に何があったのかというのは、いろいろと出てはおりますけれども、私自身特定していない中で、ただ騒がしかったというのは事実でございますので、私もこれから初心に戻って、まず都議会が、皆様都民の方から信頼いただけるような正常化のためにですね、頑張らさせていただきたいと考えております。

―不規則発言があってから、しばらくの間、名乗り出なかったわけですが、その間にこのニュースは世界的なニュースになって日本に対するイメージダウンになったが。

本当に先程お話をさせていただいたように、これだけの大きくなってしまったことに対しては、本当に申し訳なく思っております。ただ、私は塩村議員を誹謗するつもりで発言したのではなくて、少子化とか晩婚化の中で「早く結婚した方がいいんじゃないか」という思いで、言葉を発してしまって、それが先程お話がありましたけれども、本当に様々な理由で結婚できない方に対しての配慮が欠けていたということに対しては、本当に申し訳なく思っております。

―どなたかから説得を受けたというようなことはありましたか?

ございません。私自身、自分の発した発言に対して、どのような形でケジメをとらさせていただいたらいいのか、というのはずっと考えさせていただいておりました。その中で、何よりも先に塩村議員にお詫びをさせていただきたいという思いで、昨日も私自身思っておりました。

―名乗り出るのが、今日になった理由は?

これは私自身、お願いをさせていただいて政調会長、幹事長に、私自身、本当にこれだけ大きな問題を引き起こしてしまったものとして、ケジメをとらさせていただきたいというのは、私から言わせていただきました。

―名乗り出る直接的なきっかけになったのはなにか?声紋鑑定などの話がでていたが。

私は、声紋鑑定とかそういった技術的な話の中でどうこうというのではなく、本当にこれだけの大きな問題を引き起こしてしまった、きっかけを作ったものとして申し訳ないという思いで、どのような形でお詫びをさせていただいたらいいのか、ということはずっと考えて今日に至ったということです。本日幹事長を始め、皆様方に、とにかく私自身大きなご迷惑をかけてしまったことに対して、会派離脱ということで、まず一旦初心に返らせていただきたい、ということで今このようなお話をさせていただいております。

塩村議員を誹謗するつもりで発した言葉ではない

―今回の発言について、「意図があったのか、なかったのか」。その確認をお願いします。

意図はまったくございません。塩村議員を誹謗するつもりで発した言葉ではなく、先程お話したように今少子化そして晩婚化というのが本当に大きな問題になっている中で、「早く結婚していただきたいな」というそうした軽い思いで発してしまった言葉が、本当にこれだけ大きな問題になってしまったということでございます。

決して他の気持ちがあって、また彼女を傷つけようとか、そういった思いは一切ございません。

―「意図はなかった」とおっしゃいますが、元々そういう考えを持っていたと?

「早く結婚すればいいんじゃないか」というのは、そうしていただきたいという思いで話してしまったわけで、それを深く考えて、そう思っていたというわけではないというのが本心です。

―先程の発言の中で、「これだけ大きな問題になってしまった」というようなことだが、自分では大きな問題だと思っていなかったという認識を持っていたと思われかねませんが?

その点につきましても、本当に先程お話をさせていただいたように、結婚の問題と妊娠の問題そして、様々な発言があった中で、本当に私自身このようにお詫びをする機会を逸してしまったということが、本当にこれだけ大きな問題になったということで、反省をしております。

―周辺で他の都議の発言や笑い声については、確認はしているのか?

報道を通して、改めて私が見させていただいた中で、確認は出来なかったんですけれども、 ただ議場にいたものとして「騒がしかった」というのは感じました。また、その笑い声というのもあったのかもしれません。

―失礼な質問かもしれませんが、発言の意図については、ひょっとすると週刊誌などによって塩村議員について不倫などが取り沙汰されていることが頭にあったのでは?

私は塩村議員とは一度視察でご一緒させていただいたことがあるのですが、本当に素晴らしい方だなと思っておりました。その中で、あのような言葉を発してしまったのは、塩村議員を誹謗するためではなくて、本当に私が少子化とか晩婚化の中でしてほしいという、本当に配慮の欠いた思いであのような形になってしまったということです。不倫の話とかいうのは私は一切知りませんでした。

―自民党のヒアリングに対して、「報告しました」と先程おっしゃっていましたが、何を報告したのでしょうか

これだけ大きな問題になってしまって、本当に申し訳ないという報告をさせていただきました。

―それは「早く結婚した方がいいんじゃないか」という発言をしたことを報告したと?

はい。

―それは19日ですか?

いや違います。その具体的にこの発言に対して、私が謝罪をさせていただきたいという話をさせていただいたのは今朝です。

―19日に「報告した」というのは何を報告したのか

今、記者の皆さんから「委員会の後に、このような形で、私が発言したのではないかという取材を受けました」という報告です。

―まさにその質問に対して、「辞職に値しますか」と我々が聞いたことに対して「そうですね」と答えていましたが、それでも辞めないのはどういうことなのでしょうか

私自身、本当に原点にかえって頑張って行きたいと思っておりますし、私も志があって今都議会議員として、仕事をさせていただいている中で、本当にこれからも「私がやらなくては、誰がやるんだ」という気持ちの中で、これからもがんばっていきたいという風に思っております。

―19日に幹事長および党幹部の方から、誰が発言したのかということについてヒアリングを受けたということはないのでしょうか?

19日にはございません。ただ報道の皆様方に、取材を受けた中で「こういった話をされました、しました」という報告はしました。

―すると、「謝罪したい」と報告をされたのは今日になってからということでよろしいでしょうか?

はい。

―それ以前に幹事長の方から、ヒアリングがあったと思うんですけれども、それについてはどういう風にお答えになったのでしょうか?

幹事長から直接私にですね「鈴木さん、どう?」という話はなかったです。

―幹事長以外からもなかった?

はい。ただ、幹事長においては報道で、私がお話をされているので、他の方からだったのかなとは思います。

―20日の時点で、昨日19日に幹事長とお話しましたかと聞いて「しました」とおっしゃっていました。その時に「どの辺から声が出てたか聞かせてくれる」と聞かれたとおっしゃっていますよ。その時になんて答えたんですか。

幹事長が私にお話になったのは、「報道の皆さんから、お話があったのでどうしたの?」という話の中で、私が先日取材を受けたようなお話を話しました。それで、「どの辺から発言があったのか」という話を幹事長からされたかどうかはちょっと記憶にないんですけれども。

―これは、ご自身がおっしゃっていたんですけれども。幹事長から言われたと説明していましたが。

それはたぶん記者の方から、そういう風に聞かれたので、「後ろの方だった」という指摘を受けたと話したと

―というか、ご自身が発した言葉なのに、「どの辺から聞こえた」という幹事長からの質問に対してその時点で答えなかったのですか?

その点に関して、本当に先程冒頭お話をさせていただいたように、謝罪する機会を失って、真意を伝える機会を逸してしまって本当に申し訳ないと思います。

―そこでは嘘をついたということですか。

そうです。

すべてのヤジが私はしない方がいいという風には今の段階では考えておりません

―真意を伝える機会を逸したとおっしゃいますが、たくさんあったと思います。何故もっと早く名乗り出なかったのか。

先程お話をさせていただいたように、本当にこの塩村議員に発した言葉ではなく、そしてまた単にですね、「早く結婚してほしい」という思いで発して、配慮を欠いた発言がこのような問題になってしまって、その中で結婚の問題と妊娠の問題と様々あって、そうした話が全部一緒になったような形で報道されている中で、本当に自分自身が、謝罪そして説明する機会を逸してしまったということです。

―つまり、誹謗するつもりはなかった。あと出産に関するヤジは自分ではないので名乗り出なかったと。

名乗り出なかったというか、「私がやりました」ということでお詫びをする機会を逸してしまったということで。本当に申し訳なく思っております。

―誹謗中傷の意図がなかったからいえなかったと?

今お話をさせていただいたように、すべてが一緒になって報道されておりましたので、本当に私自身、早く自分の発した言葉に対してのケジメ、謝罪をすべきだったと今本当に反省しておりますけれども、そうした機会を自分自身逸してしまったということで申し訳なく思います。

―議員生活を続けるということだが、今後もヤジを飛ばすのか?

そういう発言に対して、どういう風に答えていいのかわかりませんが、ヤジは本当に不適切なヤジというのは本当に今後も都議会が、今回このような形でお騒がせし待った中で、きちっと正常化していかなければいけないと思っております。

ただ、すべてのヤジが私はしない方がいいという風には今の段階では考えておりません。

―誹謗中傷につながるヤジがあったわけですが、ヤジを発言した人たちは今後どうすべきだと考えますか?

もし発したということが事実で、発した人はそのことは承知しているはずですので、名乗り出て謝罪をすべきだと思っています。

―議員個人は「騒いでいただけだ」とおっしゃっていますが、「産めないのか」という発言があったと塩村議員は言っております。その発言の内容についてはどう思うか?

いや、本当にありえない話。もし、それが本当であるならば、これから正常化のために、しっかりと今後このようなことがないようにしなければいけないと思います。

―20日にご自身が囲み取材の中で、「人物が特定された場合には議員辞職するか、しないかは本人がどのように受け止めるか、その結果なので」という風におっしゃっているが、今回の発言は、議員辞職ではなくて会派離脱に値するという考えなのか。

それだけに値するというような思いではないんですけれども、とりあえず初心に返って頑張って行きたいと思っておりますので、今回は本当に大きな皆さん方にご迷惑をおかけしてしまったということに対して、本当にお詫びをしながら、また自分自身がんばっていきたいとは思っています。

―議員辞職には“値しない”というケジメでよろしいでしょうか?

「値しない」という結論ではないのですが、続けていきたいという風に思っております。

―結局、嘘をついたことになると思うのですが、何故嘘をついたのか?

あの本当に、あのような発言をしてしまったことに対しても申し訳なく思っているんですけれども、先程お話をさせていただいたように、私が発した言葉、結婚についての話と妊娠についての話と様々な話が一緒になって報道されていた中で、本当に謝罪をする機会を逸してしまったということで、本当に申し訳なく思っております。

―当初は、「早く結婚した方がいいんじゃないか」という発言に関しては、誹謗中傷、つまり問題発言だと認識はなかったということでしょうか?

元々誹謗するために発した言葉ではなかったので、発した後にそれが本当にそういったことに値するということに気がつかなかったというのが、私自身本当に配慮に欠けていたと本当に反省しています。

―名乗り出なかったという点では報道されなければ、有耶無耶にしてしまおうという意志も感じ取れるが。

私自身ですね、報道されなくても塩村議員が幹事長のところに適切に対応していただきたいという話があったということなので、その部分においては、私は自分が発した言葉に対しては謝罪をしてケジメをとりたいという風に考えておりました。

―それで今日になったということですか?

これだけ遅くなってしまったことにたいしては、本当に反省しておりますし、申し訳ないと思っております。すいません

―まず何故このヤジが問題になっているのかというのはそもそも理解しているのでしょうか?

はい。やはり女性の社会進出など、現在様々議論されている中で、様々な立場の方々がいらっしゃるというそうした配慮が、これからもっともっと必要になってくるんだろうと私は思っております。そうした中で、あのような発言、そして私の発言をきっかけとしてこのような問題になってしまったということにたいしては、本当にこれは私自身が発した言葉ですので、申し訳なく思っておりますし、今後あってはならないと思っております。

―今行っている記者会見というのは誰に対する謝罪の会見なのか?

この記者会見の前に、塩村議員および会派の皆様にお詫びをさせていただきました。そして、あらためて都民の皆様に、そして多くの方々に謝罪をさせていただきたいという思いで、今日このように機会を設けさせていただきました。

―この会見のご説明で、「辞職しない」という説明については都民に納得していただけると思いますか?

それも含めまして、とりあえず私は、志があって議会活動をしておりますので、これからも頑張っていきたいと思っています。その中で、これから私自身またいろいろ考えさせていただいて、行動をとらせていただきたいと思っております。

―先程のご発言の中で、「少子化や晩婚化の中で早く結婚してほしいという発言が出た」とのことでしたが、つまり議員としては「早く結婚すれば少子化や晩婚化は解決する」と考えているのですが。

いえいえ、それだけではないと思っております。少子化の問題は、様々な問題があって、今世界的に少子化という形になっているんだと思っておりますけれども。

―この問題について奥様もしくはお子様とお話をされましたでしょうか?

この会見の前に、家族と話した事はございません。

私自身心から心から反省をしております。本当に申し訳ございませんでした。

―他にも笑っていた議員、または暴言を吐いた議員、ヤジを飛ばした議員がいるんですが、今回鈴木さんが一人こうやって謝罪したことで、この問題解決したと思いますか?

思いません。そのためにも議会が正常化のために頑張っていかなくてはいけないと思っています。

―例えば、鈴木議員がご自身が責任のとり方として、他に発言した議員を探すとか出てくるように促すとかといったことは考えていますか?

その調査については、今後も議長を中心として議会でされるという風に私は思っておりますし。私自身もそのためにがんばっていきたいと思います。

―会派は離脱するが、自民党籍はそのままということでしょうか?

とりあえず、現段階ではそのようになっております。

―今回、塩村さんが若い女性であることやみんなの党が少数会派であることから、最大会派である自民党がヤジを飛ばしても問題視されないだろうといった考えはなかったのか?

私が先ほどお話をさせていただいたように発言の中で、そうした意図だとか思いは一切なく、本当に私が配慮を欠いて、あのような不適切発言をしてしまったと本当に半生をしております。

―都議会では普段から与党から少数野党に対するヤジはすさまじいものがあると思うのだが、今回のヤジも含めて、背景には大規模な与党のおごりがあったと思いますか?

私は国会もそうですけれども、この都議会においても別に与党だけヤジが飛んでいるという風には認識しておりません。

ただやはり議会というのは、都民の皆様のために議論をする場であるわけで、あのような不適切な発言がされてしまって本当にそのきっかけをつくったのは私でございますので、本当に反省をしておりますし、今後そのようなことがないように絶対にしていかなくてはいけないという風に今思っております。

―今後他のヤジについて、調査を呼びかける可能性は?

調査を呼びかけなくても、既に議長を中心として、これからもですね、その部分においては正常化のために取り組まれるという風に私は思っております。

―自身の席から他のヤジというのは、どの方向から聞こえたのでしょうか?

私は、私の結婚の発言のほかに、妊娠の話だとか様々な発言があったと報道されておりますけれども、そういった発言があったということは認識できておりません。ただ、騒がしかったというのは現実だったと思っております。

―先週の金曜日に取材した際に、「議員は前方からヤジが飛ばされたなんていう報道もありますし、わからないですよね。自分も含めて両隣の議員でないことは確かです」とおっしゃっていましたけれども、あの時はやはり自分だと発覚されたくないという思いだったのでしょうか?

そのように言われれば、そうだと思います。私自身、本当に自分の発言といろんな発言が一緒になって報道されている中で、本当にきちっと自分の発言に対して、謝罪そしてケジメがすぐに出来なかったということに対して、今深く反省しております。

―19日に幹事長とお話をされたとの事でしたが、その時はご自身がヤジを言った本人だという事はお伝えしてないということなんですね。

はい。

―鈴木さんにとって、会見する、謝罪する場がなかったとのことですが…

場がなかったとは言いません。私自身が、その場を逸してしまったということで場はあったんだという風に思います。

―場があったにも関わらず、名乗り出なかったのは逃げていたからですか?

逃げていたと言われても仕方ないと思います。私の発言プラス様々な発言が一緒になって報道されている中で、自分自身、真摯にお詫びをする機会を逸してしまったということです。本当に反省しております。

―この問題についてどなた有権者と話したことはありますか?

ございません。

―「初心に戻りたい」「都民に納得していただきたい」ということであれば、議員を辞職して民意を問うべきだが?

そういう考えもあるのかもしれませんが、今の段階では私自身、もう一度私が何故都議会議員として活動させていただいているのか、その原点をしっかりと見つめさせていただいて、私を応援してくださる方々、私がやっていかなくてはいけないことにたいして、誠心誠意一生懸命働いていきたいと思っております。そして、そのことも一つお詫びにつながるのではないかと、今の段階では考えております。

―先程からおっしゃっている「早く結婚していただきたいという軽い気持ちでいってしまった」とのことですが、これは世間一般の女性に対してですか?それとも塩村議員に対してですか?

先程お話をさせていただいたように塩村議員個人を誹謗するために発した言葉ではなくて、私が本当に配慮を欠いて発してしまった言葉です。

―ということは、発した「早く結婚していただきたいなぁ」と思ってしまった相手方というのは世間一般の女性の方ということなんですか?

世間一般というか、早く結婚して少子化とか晩婚の問題とかいろいろある中で、「早く結婚したらいいなぁ」という風に思って発してしまったということです。

最後に本当に、先程も指摘をされましたけれども、私が不適切な発言をしたことに対して、塩村議員および都民の皆様、そして東京都議会、多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことにたいしては、私自身心から心から反省をしております。本当に申し訳ございませんでした。

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