※この記事は2014年06月19日にBLOGOSで公開されたものです

みんなの党所属の都議会議員・おときた駿氏のブログが大きな注目を集めている。 おときた氏が、執筆したエントリによると都議会の一般質問中、塩村あやか議員に対して「そんなことを言う前に、おまえが早く結婚しないのかっ!!」などのヤジが飛んだという。その塩村議員の質問の様子は、東京都議会インターネット中継で確認することが出来る。問題となった質疑の当該部分を書き起しでお伝えする。

塩村議員は、受動喫煙、動物愛護の問題についての質問を行った後で、子育て支援についての質問へと進んだ。

周囲に相談する人がいない妊婦さんを支える仕組みはとても重要

塩村あやか議員:女性のサポート、子育て支援についてお伺いをいたします。東京の女性は、他の都市に比べて晩婚、晩産です。都道府県別の第一子出産時の母の平均年齢は東京都がずば抜けて高く、32歳近いことがわかっており、高齢出産や不妊治療を受ける女性が増加をしています。

東京は都会であるがゆえに、周囲との関係が希薄で女性が妊娠・出産・育児に関わる悩みを一人で抱えてしまうという弊害があります。こうした問題を抱える女性たちのサポートを東京都は積極的に進めていくべきで、特に周囲に相談が出来る人がいない妊婦さんを支える仕組みはとても重要であり、私も所属をする厚生委員会でこの件についての充実をお願いしてきました。

※ここで問題となったヤジが飛ぶ

東京都として、今後妊娠・出産に関して悩みを抱える女性たちの問題に対し、どのような対策を打っていくつもりなのか?具体的な取り組みをお願いいたします。また、不妊の原因は女性だけではなく、男性にも原因があります。男性の協力を得る難しさから悩みが大きくなる女性たちのサポートも必要です。男性不妊に関する知識について、男性も含めて若い世代に啓発する必要があると考えますが、都の見解と取り組みをお伺いいたします。

―この質問については、都の福祉保険局長・川澄俊文氏が以下のように回答している。

川澄氏:3点のご質問にお答えいたします。まず動物販売業者への指導等についてですが、(中略…)

次に妊娠出産に関して、悩みを抱える女性を支える仕組みについてですが、区市町村では母子健康手帳の交付や新生児訪問等を通じて、相談や指導を実施しており、福祉事務所等でも妊娠中や出産後の生活相談に対応しております。

また、都におきましても女性のための健康ホットラインや不妊・不育ホットライン等で相談に応じてまいりました。さらに来月1日には、妊娠出産に関する専門の電話相談窓口「妊娠相談ホットライン」を解説いたします。この窓口では、看護師等の専門職による助言や、相談内容に応じた適切な関係機関の紹介を行い、メールによる相談や夜間の電話相談にも対応することとしており、電車内の広告やリーフレット等により都民に広く衆知をしてまいります。

今後ともこうした様々な取り組みを通じて、妊娠出産に関して悩みを抱える女性を支援してまいります。

最後に、男性不妊に関する啓発についてですが、妊娠出産に関しては男女を問わず若い人たちが正しい知識を持ち、自分自身のライフプランを考えるきっかけになるよう、小冊子「いつか子どもがほしいと思っているあなたへ」を作成しております。この小冊子は、男性にも不妊につながる要因が存在することを詳しく説明した内容も盛り込んでおり、区市町村の窓口や都内の大学約180箇所で配布をしております。

また、昨年度は妊娠出産に関する出前講座を二つの大学で実施。男性の不妊についても取り上げております。今年度も引き続き、小冊子を配布するほか、大学での出前講座の実施箇所数を増やすなど、男性を含め、若い世代を中心とした、妊娠出産に関する正しい知識の啓発に努めてまいります。

出典:東京都議会インターネット中継 ※平成26年第2回定例会 一般質問

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