※この記事は2014年06月05日にBLOGOSで公開されたものです

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「空気を読んで、人々を幸せにする」

5日、ソフトバンクの孫正義社長がロボット事業参入についての発表を行った。冒頭、暗転した舞台上にロボットが登場。鼻歌を歌い、会場に笑いかけた。

続いて孫社長が登場、「今日は、100年、200年、300年後の人々が"あの日が歴史的な日だった"と記憶する日になるかもしれません。今まで、ロボットと言えば"ハートが欠けている"ということを表す言葉でした。今日、おそらく人類史上はじめて、ロボットに感情を与えていく、ということを発表したくてみなさんにお集まりいただきました」と挨拶、ロボットの名前「pepper」を紹介した。

孫社長とジョークも交えた会話を披露した「pepper」は2005年にブルーノ・メゾニエ創業者兼CEOが創設したアルデバラン社が製作。感情を数値化し、インターネットを通じクラウド上にデータを蓄積、集合知として学習させ、「空気を読んで、人々を幸せにする」ことが可能になるという。

4日夜、自身のTwitterで「明日、我々の新技術への取り組みを発表します。私は、25年間この日が来ることを夢見て来ました。」と述べていた孫社長。現時点では感情に関する機能は完全なものではなく、「あくまでも我々のビジョン第一歩」とし、まずは人の感情を理解するところから始めたいと説明。

今後、市場に流通させ、それぞれの家族や店舗、職場などで、褒められたことは良いこと、叱られたことは良くないことなど学んだことを共有、機能を加速度的に進化させ、感情を理解し自ら動くロボットを目指す。

19万8千円で来年2月発売

孫社長は、「pepper」を早速来年の2月から、一般家庭向けに19万8千円で発売するとし、「パソコン1台の値段と変わらないですね」と笑顔を見せた。発売に先駆け、6日からソフトバンクショップ銀座店と表参道店で公開されるという。

発売へ向けては、Foxconn社が製造をバックアップ。感情サービス蓄積のためのクラウドの管理などは、新設したソフトバンクのグループ企業「cocoro SB」が担っていくという。

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