品格のある人は、正しいマナーをしっかり身に付けている。

マナーとは、シチュエーションに適した行儀や作法のことであり、大人になるとあらゆる場面でマナーが問われる。

しかし、正しいマナーを知らない大人は意外と多く、気づかぬうちに「品のない人」というレッテルを貼られてしまっている可能性もあるのだ。

そこで今回は、人気の“アフタヌーンティー”とビジネス上でも招かれる機会の多い“立食パーティー”でのマナーをご指南いただく。




ホテルのアフタヌーン・ティーに相応しくない、女性のNGな服装とは


どんなにスタイリッシュなファッションでも、TPOに合わせていなければ、それはただの「常識のない人」になってしまう。

時間、場所、オケージョンに合わせて最適なアイテムを選ぶのは、大人のマナーである。

それでは、女性が「ホテルのアフタヌーン・ティー」に行く際の、TPOに合わせたファッションのマナーを、貴方はご存知だろうか?

「困った時は黒のワンピースを選べばいい」と思っている貴方は、残念ながら間違いである。

せっかくの楽しいシーンで恥をかかぬよう、自身の認識を答えあわせしてみてはいかがだろうか。



「フォーマルな場だからと、黒や紺のお洋服を選ぶ女性が多いのですが、そういう色を選ぶのはちょっと残念なんです。

本日は、ご自身がより華やかで素敵にに見られて、TPOにも合ったドレスコードをお伝えします」(ティー&マナーコンサルタント 金澤優子さん)

「まずは、アフタヌーン・ティーというものがそもそもはどんなものであるのかをご理解いただくためにも、アフタヌーン・ティーの文化的な背景について簡単にご説明しますね。

日本では、アフタヌーン・ティー、ハイティーを混同されている方が多いのですが、アフタヌーン・ティー発祥の地である英国では、上流階級の女性が“社交の場”として楽しむ茶会の一種。元々は、決して一般的な人々が楽しむものではなく、ほんのひと握りの富裕層の文化でした」(金澤さん)

7代目ベッドフォード侯爵夫人アンナ・マリア(1788〜1861年)が始めたアフタヌーン・ティーは、いつしか貴婦人たちの午後の社交として定着。

その後、アメリカにお茶の文化が伝わったことから形を変えて東洋に伝わり、現代日本では、フォーマルなものからカジュアルなものまでさまざまなアフタヌーン・ティーを楽しむことができるようになったと言われている。

「ハイティーは、17〜18時頃からはじまる労働者階級の夕食のことを指し、ある程度の高さがあるテーブルを使うことからハイティーと呼ばれます」(金澤さん)

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アフタヌーンティーでの正しい食べ順、わかりますか?




その人の“品格”が透けて見える。アフタヌーン・ティーを食べる、正しい順序


1840年頃、第7代ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリア・ラッセルによってはじめられたとされるアフタヌーン・ティー。

たんなるティータイムという位置付けではなく、女性の社交の場として、また、若い女性が礼儀作法を学ぶ場として尊ばれたことから「マナーの縮図」とも呼ばれている。



「アフタヌーン・ティーは、国際的なオケージョンでも使われるもの。

『たかだか、お菓子を食べながらお茶を飲むだけのことでしょ?』

などと侮っていては、あなた自身の無様な姿を晒してしまうことになります。

ローテーブルを囲んで行われる優雅なひとときですが、そこにはさまざまなマナーが潜んでいます。しっかりとマスターしましょう」(ティー&マナーコンサルタント 金澤優子さん)

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【立食パーティーのマナー】NGな立ち振る舞いは“◯◯◯で歩き回る”こと


大人になって、パーティーに呼ばれる機会が増えたという人は多いだろう。

ビジネス上の交流を図る集まりや、企業のレセプションパーティー、結婚式の二次会、婚活パーティーなど、その目的は様々だ。

パーティーには主に、着席形式と立食形式があり、それぞれで必要なマナーはもちろん異なる。

着席であれば、テーブルマナーをしっかり押さえておけば概ね問題はないが、立食形式でのマナーとなると、自由に動き回れる分、どのような立ち居振る舞いをするかによって、その人の品格が大きく表れると思っていた方がいい。

たとえば、お皿やグラスを持っていると動きにくいからと手ぶらで過ごすことや、女性が他の参加者に気を使って甲斐甲斐しく動き回ること。

どちらも、パーティーマナーという面から見たらNG行為に当たることをご存知だろうか。

あなたが良かれと思っていた行動はその実、間違いだったのだ。

そこで、今回は立食パーティーで恥をかかない、洗練された大人の立ち居振る舞いの基本を解説。



「パーティーは、会社という看板を背負って出席したり、初対面の人たちと一挙に出会う社交の場。

男性であれ女性であれ、ただ食事をし、仲の良い誰かと話をしていればいいというものではありません。

初対面の相手に、短い時間の中であなたの魅力を最大限アピールできれば、今後に繋がるご縁も掴みやすくなるでしょう。

今回は、ビジネス面でも恋愛面でも、あなたの可能性を広げるために覚えておいていただきたいマナーについて、ポイントを絞ってご紹介します。

多くの人が勘違いしているマナーと、洗練された印象与えるための簡単なコツです。

今後のために覚えておいてくださいね」(ティー&マナーコンサルタント 金澤優子さん)

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