カラアゲニストもどハマリ中！危険なほどウマい江東区・住吉にあるビアパブの「鶏の半身揚げ」とは？

2022年4月9日 10時48分

醸造所併設のビアパブの極上の半身揚げを味わう｜食楽web

　カラアゲニストとして、日夜食べ歩きを重ねる筆者ですが、個人的に“美味しい鶏の半身揚げランキング”を作っています。ここ数年、その順位には変動がなかったのですが、とうとう、そのランキングの上位に食い込む絶品すぎる半身揚げに出合いました。

　それが東京・江東区にある『ON TAP 江戸東京ビール』の一品。醸造所を併設したビアパブで、できたてのクラフトビールを楽しめるお店でありながら「鶏の半身揚げ」（1180円）も好評で、お気に入りのビールを飲みながら半身揚げを楽しむお客さんで連日大盛況、とのウワサを聞きつけ、その半身揚げを味わうべく、某日、店へと向かったわけです。

外観からも木のぬくもりを感じることができます

　やって来たのは東京メトロ半蔵門線・住吉駅。地上出口を出て徒歩8分ほどで見えてくる、ウッド調のお店が『ON TAP 江戸東京ビール』です。店内も木のぬくもりを感じられる落ち着いた雰囲気。これはゆったりくつろげそうでイイですね。

香り高い鶏の半身揚げに大感動！

クラフトビールは10種類。今回選んだのは「ボタニカルファームハウスエール」（Rサイズ・680円）

　さっそく半身揚げをオーダーしましたが、もちろんビールもいただきますよ。メニューには10種類のクラフトビールが並んでいます。どれにしようかと悩んでいると「半身揚げにはボタニカルファームハウスエールがオススメです」と店長の渡辺佳希さん。

　聞けば“揚げ物に合うビールを”というコンセプトで開発されたエールだそう。4種のハーブ（レモングラス、バイマックルー、ブラックペッパー、コリアンダーシード）をブレンドしており、国内外のビールコンペティションでの受賞歴もあるビールだとか。これは珍しいですね。ぜひいただきましょう！

「鶏の半身揚げ」を店長おすすめのクラフトビールとともにいただきます

　オーダーから15～16分ほどで半身揚げのお出まし。まずは渡辺店長おすすめの「ボタニカルファームハウスエール」（Rサイズ・680円）で口を潤します。クセがなく、優しい口あたりのビールです。苦味は控えめで、フルーティ。うーん、ウマい！

　そして、いざ半身揚げへ。香ばしく上品な香りが漂い、これだけで食欲にエンジンがかかります。カラアゲニストとして、これまでいろんなお店の半身揚げを食べてきた筆者ですが、ここまで香り高い半身揚げは初めてです。まずは定石通り、ムネ肉から。しっとり柔らかく、一瞬「モモ肉？」と思ってしまうような食感です。

ムネ肉。肉汁もじんわり。モモ肉かと思ってしまうほど柔らか

　旨みも十分で、しかも味に深みを感じるのは、岩塩やニンニク、ショウガ、昆布などを使った漬けダレに2日間漬け込んでいるから。一般的な半身揚げの味付けは塩のみ、という店も多いのですが、そこまでさまざまなものを使っているとは！肉の旨みだけではない、豊かな味わいが口の中で踊るようで、食欲が加速していきます。ムネ肉のジューシーな食感も、十分な漬け込み時間の賜物でしょう。

　そしてモモ肉を食べると、さらに納得。豊潤な味わいの中に、かすかに上品な甘さも感じます。舌も心もほっこりさせてくれるような癒やし系のナチュラルな甘みです。歯ざわりがとても軽やかで、肉は骨からホロッとはがれ、絹ごし豆腐に歯を入れたときのようにスルリと歯が肉に入っていきます。