若手芸人も大絶賛する町中華の名店『尚チャンラーメン』(新中野)の「ラーメン+半チャーハン」を食べてきた!
『尚チャンラーメン』の「ラーメン+半チャーハン」 | 食楽web
『尚チャンラーメン』といえば、中野区の町中華の代表格。中野区エリアに住む若手芸人たちもメディアなどでその名を挙げ、遠方からわざわざ訪れるほどの有名店になっています。筆者はこの店の界隈にかなり長い間住んでいたこともあって、『尚チャン』はふらっと気軽に立ち寄る普段遣いの店でした。
しかし、4年前に引っ越して『尚チャン』がない街に来てから、ようやくその存在の大きさに気づいたのです。考えてみれば、いつ行っても何を食べても安心できるお店で、お腹も心も満たされていたんだな、としみじみ思い、ある日、久しぶりに新中野まで遠征してみることにしました。
丸の内線「新中野」、「中野富士見町」の両駅から徒歩5分ほど。十貫坂上の交差点近くにある黄色いひさしが目印
年季の入った白い暖簾をくぐると、細長い厨房を囲むカウンター席があり、テーブル席が数席。飾り気は一切ありませんが、昔と同じようにのんびりした雰囲気で、ご主人がカチャカチャと鍋を振る音が心地よく響いています。店内はほぼ満席で、お客さんが黙々と定食を食べています。
「さて、何にしようかな」と一応メニューをチラ見しますが、筆者は一人の時は決まって「半チャーハン+ラーメン」(800円)、もしくは「チャーハン+半ラーメン」(1050円)。ここでは、この組み合わせが最高なんですよね。
ランチ時は、半ラーメンがついた定食もあります
ちなみに、『尚チャン』には、「生姜焼き定食」や「木耳卵定食」「ホイコーロー定食」といったボリューム満点の定食が迷うくらいあり、常連さんも各自好きなものを食べているのですが、実はその定食にさらに半ラーメン(プラス350円)をセットして食べている人も結構います。
これは単に大飯食らいというわけではなく、『尚チャン』のラーメンは、味噌汁やスープのようなホッとする味だから、頼まずにいられない、というのもあると思います。
シンプルな中華そばに見えますが味はピカイチ
さて、登場した「ラーメン+半チャーハン」(800円)。まずはそのラーメンからいただきます。長ネギが浮かんだ醤油スープに、チンゲンサイ、メンマ、チャーシューがのっていて、油でキラキラと表面が光っています。気をてらった感じが一切なくて、「そうそう、コレなんだよな」と毎回思います。
昨今の個性が強すぎるラーメンに比べると、最初のひと口はややおとなしめに感じるかもしれませんが、でもそれが実はちょうど良くて、塩味と甘味が少しずつ増してきます。そして最後までスッキリ飲めるスープなんです。
ツルツル喉越しの良い麺
麺はストレートの中細タイプ。麺をワシワシ噛むのではなく、なめらかでスルスルっとすすれる。この軽快さもまた最高です。
ただの半チャーハンと見せかけて、理想の極上炒飯!
続いて半チャーハンです。これも見た目はごくシンプルな卵と米の焼き飯のようですが、炒めたラードと醤油の香りが香ばしく、しっかり炒めたことで、硬めのごはん粒を包んでしっとりパラリ。
ラーメンもチャーハンも普通にまっすぐ美味しい。あるようでなかなか出会えない『尚チャン』の醍醐味なんです。
ごはんの粒感が絶妙です
そして筆者が一番『尚チャン』で楽しみにしていることといえば、“レンゲスープチャーハン”。レンゲにチャーハンを少しすくい、それをラーメンのスープに浸して食べる。これが最高に美味しいんです。
チャーハンとスープの相性が抜群
チャーハンの粒感の絶妙な具合やその味わいが、醤油スープに浸すとよくわかります。パラリパラリ。ジワリ、ジワリ。もはや舌が踊り出す旨さです。というわけで、久しぶりに食べた『尚チャン』はやっぱり旨かった…!
店を出て家路につきながら「引っ越さなきゃ良かった」と後悔したほど。良い店も、家から近すぎるとその大切さに気づかないもんですね。また、再訪したいと思います。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO
(食楽web)
店名:尚チャンラーメン
住:東京都中野区本町5-33-15
TEL:03-3384-0729
営:11:30~16:00
17:00~20:00
休:月・火