阿部顕嵐、初主演映画の“相棒”板垣瑞生とは空き時間もべったり「お風呂とサウナに行ってました」
「僕、プレッシャーをあまり感じないというか、そこの部分が死んじゃってるんです（笑）」
映画『ツーアウトフルベース』で、元高校球児、現在は自堕落な日々を送るイチを演じる阿部顕嵐。7人組アーティストグループ7ORDERのメンバーとして活躍する一方、個人でも俳優として活躍中だ。今作で映画初主演、そのプレッシャーについてカラッとこう答えた。
「イチは何も考えない役なので、僕も撮影に入ってからは何も考えず。台本もなるべく先のことは忘れて、その日その日を大事に、心を裸にして体当たりしてる感じでした」
男っていくつになってもバカ
イチと自身の共通項は、
「バカなところ（笑）。男はいくつになってもバカだと思うので、共感できますね。でもバカすぎると好きになってもらえないので、愛すべきバカでいたいなと思いながら演じました」
高校球児時代はピッチャーで二死満塁のピンチを経験。10年後の現在は町のヤクザに因縁をつけられたことから血みどろの抗争に巻き込まれ、今度は生死を懸けた二死満塁の大ピンチに陥るイチと相棒のハチ（板垣瑞生）。小学校から野球を始め、「けっこううまいです（笑）」と言う阿部は、二死満塁でピッチャーマウンドとバッターボックス、どちらに立ちたいだろう？
「絶対バッターボックスですね。そしてホームランを狙う。セーフティーバントのような堅実なものより、勝負したいです」
一緒にお風呂とサウナに行ってました
相棒のハチを演じる板垣瑞生とはとても仲よくなったという。
「空き時間に一緒にお風呂に行ったり、終わってからサウナに行ったり……ずっとお風呂とサウナに行ってました（笑）。僕の家にも泊まりに来たし。“瑞生”“顕嵐”と呼び合って、僕が3歳上だけど普段から年を意識しないので、仲いい友達という感じ。ただ、ごはんをおごればよかったなあと。ラーメン屋でそれぞれが払ったんだけど、出せばよかったかなって今は思う。けど、まあいっか（笑）」
イチは父から受け継いだレスポールのギターが宝物。だがお金に困り、ハチに説得されて売ってしまう。阿部にとって、イチにとってのレスポールのような宝物は何なのだろうか？
「二十歳のときに自分で買った自動巻きの腕時計。世界各都市の時刻が見られて、“世界をちゃんと意識して生きていこう”という気持ちから買いました。買ったときについてきたボックスに入れて、いつも見えるように飾ってます。でも、つけないと動かないから、時が止まってる（笑）。大事なときや、旅行のときにつけてますね」
特に思い出に残っているのは海での朝焼けのシーン。
「撮影の時期は仕事以外で外に出てなくて、自然に触れられなかったんです。だから“こんなにきれいだったんだ”と感動して。写真もたくさん撮りました」
自然が好きという阿部が、春に楽しみにしているのがお花見。
「ベタですけど（笑）。桜が好きなんですよ。きれいだから。特に夜桜が好きで、毎年、夜や朝早く、人がいない時間に桜並木を歩いてます。“春が来たなあ”ってテンションが上がる。ただ花粉症がひどくて、その面でいうと春はあまり得意じゃないんですが……（笑）」
ピンチに見舞われまくるイチとハチだが、実際に最近遭遇したピンチは？
「7ORDERのツアーで、1月は半分以上地方だったんです。それがピンチでした。自分のベッドで寝たくてたまらなかった。自分の空間じゃないと落ち着かなくて眠れないんです。好きなものに囲まれていないとテンションが上がらないので、お気に入りのお香は持っていくんですけど、足りないんですよね。あと食事。食べに行けないし作れないから、ずっとデリバリーなんですよ……」
最後に見どころを聞くと、
「いろんな作品で言われることだけど、この映画は本当に一分一秒も見逃せないんです。置いていかれちゃうから（笑）。あと、登場人物全員が魅力的で好きになってもらえる自信があります。絶対にスカッとするので、ぜひ楽しんでください!」
デリバリーでよく頼むものは？
「お肉が好きなんですけど、頼むときはそのときの気分や健康のことを考えるようにしてます。絶対に食べるのはサラダとか野菜。アボカドとアンチョビのドレッシングが好きです。自分で選べるカスタムサラダでトマト、アボカド、ほうれん草、ブロッコリー、スモーク鶏ささみとかをチョイスして、そればっか食べてますね（笑）。こだわりが強いんです」
『ツーアウトフルベース』3月25日（金）全国公開
スタイリング／西村哲也 ヘアメイク／礒野亜加梨 衣装協力／ジャケット46200円、シャツ35200円、パンツ41800円、シューズ37400円（すべてLAD MUSICIAN／ラッド ミュージシャン 新宿 TEL03-6457-7957）
