小さな暮らしが注目を集めています。新しくものを買わずに、なにかを捨てたり壊れたら家にあるもので代用してみませんか? アラフィフ夫婦二人暮らしのミニマリスト・本多めぐさんに伺いました。

水きりカゴを手放しても意外と困らなかった理由

わが家はアラフィフ夫婦ふたり暮らしです。洗いものが少ないため、場所をとる水きりカゴは処分しました。代わりに使っているのは、調理用のボウルとザルです。
意外と困りませんし、専用のグッズを持たないことでものが減ってスッキリ。そんなわが家の工夫を紹介します。

<画像>ボウルに入らない食器は重ねる

●水きりカゴはボウルとザルでいい

わが家では、水きりカゴを手放し、普通のボウルとザルで代用しています。たりないときはいちばん大きな皿を下にして食器を重ねることも。とにかく「あるものを使う」だけ。

最初はふきんを敷いていたのですが、毎回洗うのが面倒に。ボウルとザルを使い、それでもたりなければ皿の上にのせる形に落ち着きました。


ボウルに入らないものは、お皿を下にして重ねています。

●ボウルとザルを使うメリット3つ

ボウルやザルを使うメリットは3つ。
1つめは、専用のものが増えないこと。食器専用の水きりカゴはなく「食材の水きり」と「食器の水きり」は同じものを使うので、省スペースに。

 

2つめは、お手入れのしやすさ。水きりカゴを使っていたときは洗うのが面倒で、気づくとカビが生えているなんてことも…。今は、食器を洗うついでにボウルとザルもチャチャッと洗います。手入れが簡単だと、ズボラな私でも清潔さを保てます。

3つめは、水きりカゴがないぶん、キッチンが広く使えること。とくに狭いキッチンの方には都合がいいですね。前にパンを手づくりしていたとき、キッチンにパンをこねる作業スペースが必要でした。そんなとき、ものが少ないと広く使えていいなと感じました。

 

●デメリットは、たくさんの食器を重ねにくいこと

デメリットは、ボウルとザルは小さく底が丸いため、食器を重ねにくいことです。
家族が多い方や、お皿やグラスなどをたくさん使う人には不向きです。わが家は2人分で量が少なく、しかも樹脂製などの割れない食器が多いため、さほど不便ではありません。
グラス類はシンクに直置きして、すぐにふいて収納します。少量なのでそのようにすませています。

毎日たくさんの食器を洗って乾かすなら、水きりカゴがあった方が効率がいいでしょう。しかし、ふたり暮らしで洗いものが少ないなら、家にあるもので代用もできます。吸水性のよいふきんを使うのもいいですね。

 

当たり前に使っているものでも、じつは不要な場合もあります。なにかを手放したり壊れたりした機会に見直すのもいいかもしれません。