トーンモバイルがNTTドコモのエコノミーMVNO向け「TONE for Androidプラン」を提供開始!独自スマホ「TONE e21 rev.2」を1万円以下で販売【レポート】
TONE for iPhone開始からおよそ2カ月でAndroid向けのサービスも開始! |
既報通り、フリービットおよびトーンライフスタイルは2月16日、NTTドコモの「エコノミーMVNO」で提供している「トーンモバイル for docomo」向けに新たな料金プラン「TONE for Androidプラン」と、同料金プランの専用端末となるスマートフォン(スマホ)「TONE e21 rev.2(トーン・イーニジュウイチ・リビジョンツー)」を2022年2月24日(木)から全国のドコモショップで販売開始することを発表した。
本記事では、フリービットが2月16日に都内で開催した「『トーンモバイル for docomo』新サービス説明会」の様子を写真や動画を交えてレポートする。
フリービット代表取締役社長CEO兼CTO 石田宏樹氏
説明会では、フリービット代表取締役社長CEO兼CTOおよびトーンライフスタイル代表取締役社長を務める石田宏樹氏が登壇し、2021年12月22日からエコノミーMVNOとして提供するiPhone向けSIMサービス「TONE for iPhone」に続いてAndroidスマホ向けの新料金プランとしてTONE for Androidプランと専用端末TONE e21 rev.2の提供を開始することを発表した。
エコノミーMVNOとしてのブランド「TONE for docomo」は昨年12月に提供を開始
昨年12月に発表した内容のまとめ
TONE for iPhoneにおける当初のターゲット層
ティーン(10代)以外の現役世代にも選ばれている
トーンファミリーのオプション付帯率が50%
およそ2カ月前に開始したTONE for iPhoneは、見守り機能や動画以外のネットし放題を含む月額基本料金1,100円からと低価格で利用できることから、ティーン(10代)をターゲットに展開していたが、ドコモショップにおける顧客獲得の年齢分布を見てみるとティーン以外にも現役世代の契約数も多いという。
トーンモバイルでは以前から動画以外使い放題で月額利用料金1,100円という低価格が強みの、いわゆる格安SIMサービスを展開しており、それをベースにしたTONE for iPhoneが現役世代にも好評なことについて「このユニークな料金プランが、ドコモショップでまたさらに認知をいただいたことによって再評価を受けている」と石田氏は分析する。
また、利用制限や現在地確認、Webフィルタリングなどの見守り機能が利用できる「TONEファミリー」の付帯率もおよそ50%となっており、ティーン利用の契約では申し込まれているが、現役世代での申し込みはほとんどないことが見て取れるという。
TONE for Androidプラン
ドコモショップでTONE for Androidプラン向けのスマホの取り扱いを開始
専用スマホの販売手順
そして今回、TONE for iPhoneに続いてTONE for Androidプランの提供を開始。合わせて専用端末のTONE e21 rev.2もドコモショップで販売することになるが、ドコモショップ各店に在庫を配備するのではなく、ドコモショップでは説明、契約、決済までを、本体とSIMカードはトーンモバイル配送センターから発送されるという仕組みだ。
トーンモバイルではSIMに登録された情報を元に、AIが利用者を自動認識しスマホの初期設定を最適化してくれる「TONE Zen(トーンゼン)」という機能を開発・提供している。このTONE Zenを活用することにより、店頭での受け渡しではなく利用者宅まで発送しても簡単に初期設定ができるというわけだ。
それでも初期設定に不安がある場合は、スマホ本体を持ってドコモショップに行くと、無料サポートを受けることができる。
こうした流れのため、店頭で申し込んですぐにスマホを持ち帰って利用することができない。数日の時間的余裕を持って申し込む必要がある。
一方で、全国約2300のドコモショップへの在庫の供給や管理を一元化することで、例えば店舗毎の在庫のバラつきなどもなく、安定した供給を実現できる。店舗での「在庫切れ」が発生しないため、従来のように取り寄せ→後日店頭で受け渡し、といった手間が発生しない。
単純に製品の発送対応という意味では他社でも可能ではあるだろうが、特にトーンモバイルではティーンやシニア世代をターゲットにしていることもあり、初期設定のハードルが上がってしまう。この点について、初期設定サポート機能となるTONE Zenの実装によりその課題をクリアしているため、この販売方法も実現できた。
なお、店頭在庫はないもののドコモショップ全店にデモ用の実機(デモ機)を配備するとのことで、これにより店頭で実機に触れることは可能。
トーンモバイルのターゲット層について
エコノミーMVNOの位置付けによるターゲット層
トーンモバイルの本来のターゲット層はティーンおよびシニア世代だが、エコノミーMVNOにおけるTONE for iPhoneでは、前述のようにティーンおよび現役世代が中心で、シニア世代はカバーしておらず、また実数としても少なかった。
そこで今回、新たな料金プランと専用のスマホをドコモショップで販売できることによって、シニア世代までターゲットを広げる。
専用スマホのTONE e21 rev.2
コンセプトは家族で安心して使える「やさしいスマホ」
従来の価格は21,780円
9,980円で販売予定
TONE for Androidプランに対応した専用スマホとしては、2021年4月発売のTONE e21をベースにしたTONE e21 rev.2を用意。基本的なスペックはTONE e21と同等でソフトウェアのアップデートなどが施されている。価格は1万円を切る9,980円。なお、トーンモバイルの従来のMVNOサービスで提供するTONE e21においても、これまでの販売価格だった21,780円から9,980円に改定して継続販売する。
TONE ware 7.0を導入
TONE e21 rev.2では、最新のTONE ware 7.0を先行導入しており、新しく「dアカウント」や「TONE Care」に対応する。石田氏によると、これらはTONE ware 7.0における一部の機能であり、次の製品では「プラスアルファ」の機能を用意しているとのこと。また、TONE ware 6.0までの既存機能については、TONE ware 7.0向けにバージョンアップしているという。
本体だけでなく回線、サービス、サポートまでを提供
iPhoneとAndroidのサービス比較
トーンモバイルでは、本体、回線、サービス、サポートまでを垂直統合しており、独自機能や独自サービスが展開できる。そのため、TONE for Androidプランでは独自スマホを提供することで、ティーン世代だけでなくシニア世代も対象にした機能やサービスを提供する。
TONE Zenの概要
設定が完了するまでわずか20秒
TONE HOME
3種類のホーム画面を用意
TONE Zenは前述のように、登録者情報から利用者を自動認識しスマホ本体の初期設定を最適化してくれる機能で、スマホが手元に届いてSIMを挿入して電源を入れるだけでGoogleアカウント以外の初期設定が完了するようになっている。また、ホーム画面も「スタイル」「シンプル」「ティーン」の3種類が用意されており、これらもTONE Zenによって初期設定で自動選択される仕組みだ。
ジオフェンス
ジオロック
ロック中でも見守り機能は動作する
エアドロ問題
One Drop
ジオフェンスは特定の場所に出入りした際、自動的に検知して保護者に通知する見守りサービスのひとつ。
「ジオロック」は、学校や塾などスマホの利用を制限している特定の場所において、スマホを使わないようロックした場合、ロックされたことが保護者側のスマホ(親機)に通知され、さらに位置情報や行動情報の把握、緊急連絡などの見守り機能についてはフルで動作する機能。
ジオフェンスはTONE for iPhoneでも提供しているが、TONE for Androidプランにおいては、専用端末となるTONE e21 rev.2を利用することでジオロックの提供も可能になった。
また、iPhoneなどApple製品間でファイル共有が可能な「AirDrop(エアードロップ)」と同等の機能をAndroidスマホでも利用できるようにした「One Drop(ワンドロップ)」も利用できる。Androidスマホを持っていることでAirDropが使えずに仲間外れにされてしまう、いわゆる「エアドロ問題」を解消するための機能だ。
置くだけサポート
家族間サポート
置くだけサポートはスマホ本体がうまく動作しないなどのトラブルに見舞われた際に解決するツールで、ICチップが搭載された個装箱の上にスマホ本体を置くだけで自動的に修復できる機能。
家族間サポートは、TONEファミリーの親機にあたるスマホから子機のスマホを操作(リモート操作)できる機能だ。操作自体のサポートや、地図アプリを使った案内サポートなど家族間でのサポートが可能。
置くだけサポートおよび家族間サポートを会場の実機で試した動画も合わせて紹介する。
S-MAX:TONE for docomoの「TONE for Androidプラン」向けスマホ「TONE e21 rev.2」で「家族間サポート」機能による遠隔操作について聞いてみた
S-MAX:TONE for docomoの「TONE for Androidプラン」向けスマホ「TONE e21 rev.2」で「置くだけサポート」機能を試した!
石田氏は、他にもシニア向けの機能やサービスを紹介。
特殊詐欺の件数
被害者の年齢・性別構成
あんしん電話
ライフログ
中之条メソッド
ライフログの特徴
コロナ禍が高齢者へ与える健康への影響
TONE AI
ゆるやか見守り
見守り機能の違い
エコノミーMVNOとして基本料金0円を実現
シニア向けのキャンペーンを実施
安心安全を提供するやさしいスマホの実現に
電話やライフログ、健康管理、そしてゆるやかな見守りなど様々な機能やサービスで日々の暮らしをサポートし、安心安全を提供していく。
また、今回は「シニア スマホデビュー 0円キャンペーン」も実施し、条件付きではあるもののエコノミーMVNOとしては初めて基本料金月額0円を実現した。
キャンペーンの概要は以下の通り。
■内容:月間通信量が300MB未満の場合、最大1年間月額基本料金が0円(月間通信量が300MBを超えた月は1,100円の月額基本料金が必要)
■対象:利用者が60歳以上、 MNP(携帯電話番号ポータビリティ)にて「TONE for Androidプラン」を申し込んだ方(キャンペーン対象期間中の契約日から365日以内に60歳を迎える方も対象)
■キャンペーン対象期間:2022年2月24日(木)から2022年7月31日(日)
■キャンペーン適用期間:新規契約から最大1年間(課金開始月から最大12カ月間)
なお、今回の会場ではトーンモバイルの歴代スマホも展示されていた。
PandA e14
PandA m14
TONE m14
TONE m15
TONE m17
TONE e19
TONE e20
TONE e21
TONE e21の部品展示
最後に、今回の説明会のプレゼンおよび質疑応答の動画を紹介する。
S-MAX:トーンモバイル新サービス「TONE for Androidプラン」 発表会「やさしいスマホ」の実現を目指す【プレゼン】
S-MAX:トーンモバイル新サービス「TONE for Androidプラン」 発表会【質疑応答】
【まさかドコモと】親も子も編
【まさかドコモと】受験編
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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