36年前の3月3日、JR埼京線が池袋から新宿まで延伸開業しました。

大昔は山手線と同一路線だった


池袋駅に停車する開業記念ヘッドマーク付き103系の武蔵浦和行き(1985年9月30日、伊藤真悟撮影)。

 1986(昭和61)年の3月3日。JR埼京線の池袋〜新宿が開業し、山手線と並走するようになりました。

 埼京線の発祥は、品川から新宿を経由して赤羽までをむすぶ「日本鉄道品川線」で、その開業は1885(明治18)年と、かなり歴史のある路線です。新橋を起点とする東海道線、上野を起点とする高崎線・東北本線、その南北2幹線を連絡するために作られました。

 戦後、品川〜池袋は山手線に、池袋〜赤羽は「赤羽線」に分割。赤羽線はしばらく支線のような扱いでしたが、東北新幹線の開業にあわせ、1985(昭和60)年に赤羽〜大宮が開業し、埼玉と東京をむすぶ重要路線となりました。

 その翌年である36年前のきょう。埼京線は”古巣”である新宿駅にふたたび乗り入れを果たしました。山手線と並行して走る貨物線「山手貨物線」に新宿駅ホームを設置し、旅客化したのです。開業当時は、もっとも東側、現在の1〜2番線を使用していました。

 当時は甲州街道より南側に貨物側線のスペースが広がっており、ホームもそれに合わせて設置されたため、山手線や中央線にくらべて南側に大きくずれた形となりました。

 その後、埼京線は1996(平成8)年に恵比寿まで延伸。さらに2002(平成14)年には大崎まで延伸し、りんかい線へ直通しお台場まで乗り入れるようになります。