韓国ドラマ&映画に出てくると無性に食べたくなる「韓国グルメ」BEST5
食楽web
昨年、筆者が最も時間を使ったものといえば、何といってもネトフリやアマプラの韓国ドラマや韓国映画です。おそらく仕事や睡眠時間よりもはるかに長い時間を割いたように思います。
思い出すだけでも『梨泰院クラス』、『愛の不時着』、『シグナル』、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』、『ムーブトゥヘブン 私は遺品整理士です』、『恋慕』、『イカゲーム』、『ヴィンチェンツォ』、『元カレは天才詐欺師』『みんなの嘘』、『ピノキオ』『知ってるワイフ』、『DP―脱走兵追跡官―』『ある日』などなど、数え切れないほど観ました。どの作品も設定の面白さに引き込まれるし、ストーリーの展開、俳優たちの演技力、CGなどを含めた撮影手法のクオリティの高さに思わず夢中になってしまいます。
これほどたくさんの時間、韓国語を聴いていれば、もはやスラスラ喋れそうなものですが、それは全然ダメ。しかし劇中に登場する食べ物については別です。人間の食欲とは恐ろしいもので、劇中に登場する韓国グルメは、どれもなぜか無性に食べたくなるものばかり。今すぐにでも食べてみたくなるのです。
というわけで、多少強引ではありますが、今回は自宅でも再現できる韓国グルメを、カルディやコストコなどで買える便利なアイテムとともにご紹介したいと思います。
トッポギ×ラーメンの組み合わせがウマい! コストコの「ラッポキ」
韓国屋台で売られているトッポギ
例えば、世界的な人気を博した『イカゲーム』。言わずと知れた韓国初のデスゲームドラマ。この作品では、主人公の中年男性ギフン(イ・ジョンジェ)が屋台で娘に食べさせていたトッポギが思い起こされます。
東遠(DONG WON)ジャパンという韓国のメーカーが作っています。通常の旨辛味(赤いほう)と、ジャジャン味の2種類が売っていました。1個678円(オープンプライス)
トッポギといえば、ご存知のようにコチュジャンと砂糖で細長い餅を煮た庶民的なおやつ。最近では、日本のスーパーでもインスタント品が売られているので、手軽に食べることができます。ちなみに筆者が愛用しているのはコストコで売っている「ラッポッキ」。「ラッポキ」はトッポギとラーメンが一緒になったインスタント麺です。
甘辛いスープがしみじみコク深くて美味
トッポギは、期待通りの跳ね返るようなモチモチ食感。最初は甘く感じますが、噛むごとにしっかり辛さがやってきます。麺は、辛いスープがしっかり染み込んでいて、けっこうピリ辛。食べ進むうちに、味噌汁のようなふくよかな旨みと甘味を感じると同時に、屋台料理らしいジャンク感もたっぷり堪能できます。
あっという間に韓国風海苔巻ができるカルディ「キンパの素」
カルディで売っている「キンパの素」320円。ゴマ油やゴマをふりかけると、さらに本格的な味が楽しめます
続いて韓国ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』。ファンタジーラブロマンスもので、不滅の命を持ち900年生き続けて命を終わらせたいと願うトッケビが、現代の女子高生と出会って繰り広がられるストーリー。この作品に登場した印象深い食べ物は「キンパ」です。ご存知、韓国ののり巻。
作中に、不幸な生い立ちの女子高生ウンタク(キム・ゴウン)がおばあさんからほうれん草をもらい、冷蔵庫にあった数少ない食材でキンパを作って、突堤で泣きながら丸かじりしていたシーンがあるんです。これが非常に食欲をソソる!
ちなみに我が家では、カルディで売っている「キンパの素」を使って自家製キンパを作っています。そぼろや野菜ナムル、ご飯に混ぜる調味料が入っているので、海苔と卵焼きを用意すれば、簡単にできるのが便利なのです。
調理は、卵焼きを焼くだけ
家族は、筆者がいつもテレビを独占して韓国ドラマを観ているのを呆れ顔で見ているのですが、このキンパを作るとかなり喜んでくれます。
韓国ドラマによく登場するサブウェイのサンドイッチの美味しい注文法とは?
サブウェイのサンドイッチ「ローストビーフ」
次に紹介するのは韓国グルメではないのですが、未解決事件を追うサスペンスドラマ『シグナル』や犯罪の通報センターを描く捜査ドラマ『ボイス2 ・112の奇跡』、前出の『トッケビ』など多数の韓国ドラマに登場していたのがサブウェイのサンドイッチ。どんな具材を挟んで食べているのか映像ではわかりませんが、とにかくサンドイッチをかぶりつく役者たちを観ていると無性に食べたくなるんです。
パンやトッピングを選んで伝えると目の前でサンドしくれるフレッシュさがウリのサブウェイ
ご存知のようにサブウェイはオーダーメイドのサンドイッチ店。パンや野菜、トッピング、ソースまで、自由に選ぶことができます。つまり無限とも言える何通りもの組み合わせがあるわけですが、「店員さんのおまかせサンド」ができるのをご存知でしたか? 以前、試しに「おまかせでお願いします」とわがままな注文を敢行してみたことがあります。
すると店員さんは、ご自身が好きなサンドイッチの組み合わせを親切に紹介してくれました。それは、「ターキーブレスト」(420円・レギュラーサイズ)に、パンはフラットブレッド、野菜上限、アクセント野菜を全部入れ、アボカドをトッピング(130円)。ちなみに野菜上限というのは、「野菜を通常の倍以上の上限まで入れる」というウラ技。
「ターキーブレスト」にトッピングを加え、計550円
こうしてできたおまかせサンドは、筆者のサブウェイ史上、最高に美味しい1品に。以来、このサンドイッチが筆者の定番メニューになりました。
映画『パラサイト 半地下の家族』で大ヒットした「チャパグリ」
韓国の出前といえば定番のチャジャン麺
韓国ドラマや韓国映画でしょっちゅう登場する出前料理といえば、チャジャン麺、いわゆる韓国風ジャージャー麺です。刑事や探偵などに扮するおっさん俳優たちがズルズル音を立てて黒いドロドロの麺をすするシーンは、しかしたいていの場合、美味しそうには描かれません。
ところが、これが逆にソソるのです。今すぐ食べたい! と毎回必ず思う吸引力たるや。そこで筆者がよく食べるのが、映画『パラサイト 半地下の家族』に登場して大ヒットした即席麺「チャパグリ」です。この映画は劇場でも見ましたが、面白すぎてネトフリでも何回も見ました。「チャパグリ」は韓国で人気の即席麺「チャパゲティ」と「ノグリラーメン」の2つを掛け合わせて作る麺料理です。
「ノグリラーメン」と「チャパゲティ」
しかしこれ、作るのに少し時間がかかります。ドラマの途中で急に食べたくなると一時停止ボタンを押すことになって、せっかく盛り上がった気分が台無しに。しかもインスタント麺×2でボリューミーすぎるので、筆者はもっぱら即席カップ麺の「チャパグリ」を食べています。そう、あまりに人気が出たので、単体で商品化され、売っているのです。
チャパグリ239円
これならお湯を沸かすだけでできるので、ドラマ内で急にチャジャン麺が登場してきても大丈夫。映像のおじさんたちと一緒に筆者もズルズルとすすることができるのです。
韓国の軍隊式辛ラーメン袋食べを試してみた
韓国ドラマによく出てくるグルメといえば、おなじみ「辛ラーメン」。今年ネトフリで観たドラマでは、『DP-脱走兵追跡官-』にも出てきました。この作品、韓国の軍隊内のいじめと人間関係を描いたドラマなのですが、そこに登場した辛ラーメンの軍隊式の食べ方は超強烈でした。
軍隊に入ったばかりの主人公である二等兵アン・ジュノ(チョン・ヘイン)と先輩の上等兵ハン・ホヨル(ク・ギョファン)が「辛ラーメン」の袋にお湯を注ぎ、袋にそのまま箸を突っ込んで食べていたのです。
軍隊式は袋から直接食べるなんて衝撃的でした!
「辛ラーメン」を袋から食べようなんて考えたこともありませんでしたが、韓国の軍隊では割とメジャーな食べ方らしいとのウワサ。あまりに衝撃的だったので、リモコンの停止ボタンを押して、辛ラーメン袋食べを試してみました。多分、どうかしていたんだと思いますが、とにかくやってみたわけです。
辛ラーメンに湯をそそぐと、重力で自立しました。ただ、ヤケドの危険性とか環境ホルモンとかいろいろと問題の多い方法なので、マネしないでください
まず袋に湯を直注ぎして、調味料を半分ほど入れ、袋の先端を割り箸でハサミ止めて5分ほど待ちます。すると、煮込んでいないのに麺はしっかりと茹で蒸しされたようになり、麺はもちもちに仕上がりました。ポイントは、この後、湯を9割ほど捨てて残りの調味料を入れ、汁なし麺のように食べること。これが、なかなか美味しかったんです。辛さが若干抑え気味になり、モチモチ麺に絡んだ旨みを堪能できます。
袋に熱湯を入れて作る必要は全くありませんが、鍋を使って同じように作り、お湯を捨てた“汁なし辛ラーメン”にすると最高に美味。ただし、くれぐれも袋ではなく、鍋で作るのをおすすめします。
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おそらく巣ごもり生活で、ネトフリやアマプラの韓国ドラマや映画にハマった人も多いと思います。今回紹介したグルメ以外にもたくさん、食べたくなったものがあったのではないでしょうか。最近は日本でもいろんな食材が手に入るようになっているので、ぜひお試しください。
(撮影・文◎土原亜子)