昨今、高価格からカジュアルなセカンド店まで、鮨の多様化が進んでいる。

そのブームの理由の一つは若い世代の職人が台頭してきたこと。

渋谷にある『鮨 利粼』もその筆頭とも言える一軒だ。

2021年11月、3店舗目を恵比寿にオープン!気軽に足を運びやすい新店をご紹介しよう。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



評判の「アナゴ」は白煮で提供。さっぱりとした味わいが楽しめる


恵比寿といえば鮨の激戦区であり、しかもカジュアルに楽しめる店が多いのが特徴だ。

そんな恵比寿におまかせ8,000円という驚愕の価格設定で殴り込みをかけてきた店がある。

創業の奥渋谷の他にも青山にも出店し、恵比寿が3店舗目となる『鮨 利粼 恵比寿』だ!

おまかせで2万オーバーが当たり前のこの時代だけに、この気軽さは稀有!

場所は駅から離れた場所に構えた今までの2店とは異なり、今度は駅から徒歩2分という好立地。

駒沢通り沿いの雑居ビルの一角に居を変えている。こちら、東カレでもお馴染みだった『ニシツグ』(現在、同じ恵比寿に移転)の跡地。



上品な味わいの「トロ」はさっぱりとした後味を楽しめる。


店主の毛利太祐さんは「高級店を体験できるのは限られた人たち。もっと多くの人に鮨の魅力を知ってもらえるよう、最大限の努力でいいものを出したい」と意気込みを見せる。

今回、恵比寿店を仕切るのは、毛利さんとともに『鮨 利粼』を初期から支えてきた職人だ。


コースの全容を見ていこう!



『鮨 利粼 恵比寿』のコースは握り13〜14貫に玉子と汁もののみと潔い。

そうすることで、この価格帯を実現しているという。




最初の一品は「春子鯛」。表面を軽く炙り、香ばしく仕上げている。




イカはその日のいいものを仕入れており、この日は「紋甲イカ」。




続いてはエビ。この日は「ボタンエビ」を使用。ねっとりとした食感に心奪われる。




脂がのった「鰆」は、本店と同じスタイルを踏襲。藁焼きでサッと炙って塩でいただく。




また、柔らかく火を入れた「煮ホタテ」は江戸前の仕事。




この価格帯だが、高級魚の「ノドグロ」も登場。

皮目を炙って提供。香ばしさと脂の旨みが溶け合う一品だ。




大ぶりで厚めに切られた「鯵」は、旨みたっぷり。




「イクラ」は食べやすく小丼にして提供。

こういった変化があるので、飽きることがない。




マグロは全て、マグロ問屋の「樋長」から仕入れている一級品だ。「漬け」が出た後に「トロ」が登場。部位ごとの違いを楽しみたい!




店主が「お気に入り」であり、自慢の一品だという「小肌」。丁寧な仕事が施されている。




また、「うに」は軍艦でキリッと仕上げており、こちらも評判。

そして、ラストが自慢の「穴子」。醤油を使わない白煮で仕上げ、握る直前に笹の葉で挟んで焼きあげている。

これらの握りに「玉子焼き」と汁ものが付くという内容。このコスパの良さが早速話題を呼び、早くも予約は埋まりつつある!



店内は黒壁の艶やかな雰囲気で、カウンター8席のみという潔さ。デートなどにもばっちり使えると評判だ




恵比寿の駅近という好立地。だからこそ、気軽でデートにも使いやすい! もちろん、鮨はじめにもぴったりだ!

まさに、新たな鮨の扉を開いてくれる一軒として覚えておいて損はない!