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 2021年もいろんなところでデカ盛り、大盛りを食べにいきましたが、その中でもインパクトがあって美味しかったラーメンを5つ紹介。最近は、ラーメンデカ盛り=G系(二郎系)ばかりじゃないんです!

 味噌ラーメンもあればつけ麺やまぜそばもあるし、デカ盛りになった理由も店によって様々。チャレンジメニューのような、時間制限やペナルティなどはないので、ものすごく腹が空いた! という際に、気負いなく注文可能です。

約2kg!『北海道ラーメン ひむろ』(上野)の「北海味噌らーめん+でっかいどうらーめん」

手前が「北海味噌らーめん」830円にでっかいどうらーめん+370円で計1200円で約2kg。奥は「味噌ダレつけ麺(麺特盛り)」890円に+麺特盛り100円で1.2kg

 ヤサイマシ、麺大盛り、とかではなく「全部2倍」。麺もスープも具も2倍なのに、2杯分の料金ではなく、+370円でOK。しかも、店にある全てのラーメンで対応可能。店名物の「北海味噌らーめん」を、2倍の「でっかいどうラーメン」(830円+370円で1200円)にしたところ、直径25cm、高さ9.5cmの大きな器に、重さ1944g(器の重さを除く)。約2kgの堂々たるボリュームに。

 麺は中太の縮れ麺。スープのベースは豚骨で、使っている味噌は“企業秘密”で、社長しか知らないレシピとのこと。中華鍋で炒め合わせたスープは、香ばしくてスッキリしているのに深みのある美味しさです。具は薄切り&角切りのチャーシュー2種に、メンマ、ワカメ、ネギ。「でっかいどうらーめん」にしたことで味玉も入っています。

 ちなみにここでは、「味噌ダレつけ麺」(890円に+麺特盛り100円)を注文すると、直径21cmの器に入った麺が882g、そして直径13.5cmの器に入ったつけ汁は288gのトータル1170gのつけ麺が登場。シメの割りスープまで入れるなら1.2kg突破決定です。味噌だれでつけ麺は、ありそうでなかなかない。このつけ麺を目指してくる人も結構多いとのことです。

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●SHOP INFO

店名:北海道ラーメン ひむろ 上野店

住:東京都台東区上野4-5-2
TEL:03-5688-6777
営:11:00~翌4:00、日・祝 11:00~翌2:00
休:なし

約1.8kg!『らーめん弁慶 浅草本店』の「チャーシューダブル乗せラーメン(大盛+トッピングシラガネギ)」

「チャーシューめんW乗せらーめん」1320円+大盛210円+トッピングシラガネギ220円。超薄切りのチャーシューが器いっぱいに広がる

 もやし山盛りのデカ盛りが多い中、白髪ねぎ山盛りのシャキッと感がインパクト大だったのは、浅草で40年以上愛され続けているラーメン店『らーめん弁慶』。店で一番ボリュームがあるのが「チャーシューめんW乗せらーめん」(1320円)。そして、オススメが「トッピングシラガネギ」(220円)。麺大盛210円も入れてトータル1750円と、贅沢な金額になった気もするけれど、白髪ねぎトッピング、足して大正解!

 直径26cmの一般的な丼より一回り大きな大盛り用の丼に、高さ約18cm。重さは1819g(器の多さを除く)。チャーシューを一枚とり、その中央に白髪ねぎを置いてくるっと包んで食べると、ネギにかかっているラー油のピリッと、そしてシャキシャキの食感と柔らかなチャーシューの組み合わせがたまらない!

 麺は中太、ストレートと縮れの中間ぐらいで、茹で前で並が180g、大盛だと360g。スープは豚骨と鶏ガラ。タレは醤油です。背脂を柔らかく煮て、溶け出した透明な油は取り除いていることが最大の特徴で、固形のギリギリを見極めて雪が降り積もるように振っているとのこと。このキリッとスッキリ味にシャキシャキネギは、一度知ったらどハマりする美味しさです!

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●SHOP INFO

店名:らーめん弁慶 浅草本店

住:東京都台東区花川戸2-17-9
TEL:03-5828-7355
営:11:00~翌4:00(L.O.)
休:なし

約1.7kg!『用心棒 本号』(東大前)の「まぜそば(大)全マシ」

「まぜそば(大)」980円+全マシ(無料)。超ガリマヨ3倍とか、辛い揚げ玉とか生ニンニクとか、とにかく全マシ

 スープなしのまぜそばで驚愕の約1.7kg。成長期体育会系男子学生じゃないと完食できないんじゃね? と思えるほど、パワフルでガツンときたのが、東大の近くにある『用心棒 本号』の「まぜそば(全マシ)」。麺400gに野菜マシマシ、ネギは青と白の2種、チャーシュー、刻みニンニクマシマシ、刻み生姜、辛い揚げ玉の辛あげと辛くない揚げ玉、背脂、トドメのガリマヨ(ガーリックマヨネーズ)マシマシで超ガリマヨ(3倍)、鰹節に生卵の卵黄のトッピングと豪華な一杯です。直径21cmの器に高さ16cm、重さは1689g(器の重さは除く)。水分は底のタレのみ、まぜそばで約1.7kgのダイナミックな一杯です。

 いざ食べ始めると、一口目から旨みの塊状態。ガリマヨと鰹節でお好み焼き感もあるし、黄身が多めのところはカルボナーラ感も。美味しいと感じるものが口の中に一気に押し寄せてくるような状態に。背脂で濃厚なのに、最後には魚介系の香りもふわっと抜けていき、生ニンニクがドーンと存在感を放つ。いろんな美味しさが、時間差でドカドカやってくる連射攻撃状態。ほんとストロングな美味しさ。

 背徳感たっぷり、でも野菜は多いし、旨くて箸が止まらなくなる味わいは、クセになること確実です。味変のカレースパイスもいい感じ!

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●SHOP INFO

店名:用心棒 本号

住:東京都文京区向丘1-20-6 ファミール本郷 1F
TEL:03-3817-0120
営:11:00~15:00、17:00~21:45(各L.O.)
休:なし

1.5kg超え!『麺創房 巧家』(田端)の「坦々つけ麺・横綱」

「濃厚スープ 坦々つけ麺・横綱」780円

 都内つけ麺店でインパクトが高かったのは、田端にある『麺創房 巧家』のつけ麺。小結で麺300g、大関で400g、横綱で600gと麺のボリュームが選べます。「濃厚スープ 坦々つけ麺(横綱)」は、直径25cm、高さ10cmの器に麺1,153g(器の重さを除く)。そしてつけ汁は401g(ともに器の重さを除く)。つけ汁まで完食するとトータル1,554g。茹で前600g、茹で上がり1.1kg超えの麺。食べ応え十分です。

 麺はストレートの太麺、自家製麺で国産小麦使用。もちもち食感と風味を残しつつ、スープとも良く絡む麺になっています。店では細麺、極細麺、平打ち麺、太麺の4種類があり、保存料は一切使わず、気候や湿度に合わせ微妙に調整されているとのこと。なので、そのまま味わうと小麦の香りや甘みが感じられます。

 つけ汁のベースとなるスープは、豚や鶏を13時間煮込んだもの。坦々つけ麺のタレは、山椒や八角といった香辛料に、粘りをつけるための昆布だし、たまり醤油などでベースを作り、ここに甘酢ダレ、ラー油、ピーナッツ入りの芝麻醤などを入れています。ちなみにゴマとピーナッツの割合は7:3。全て店主の手作りです。こだわり満載、そして美味しく食べて欲しいという店主の思い入れも伝わってくる一杯です。

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●SHOP INFO

店名:麺創房 巧家

住:東京都北区田端2-1-20
TEL:090-5557-2455
営:11:30~15:00、18:00~24:00、日曜~15:30、月曜は昼のみ
休:なし

マシマシで約1.2kgにゴハンで計1.5kg超え!『おとど食堂』(葛西)の「肉玉そば 全部のせ」

「肉玉そば(全部のせ)」1300円、麺増し+100円と肉増し+300円をプラス。ゴハンお代わりオッケー!

 そして、今年食べに行った店で、もっとお腹をすかせてから行けばよかった…と悔やまれるのが、葛西にある『おとど食堂』の「肉玉そば」。ラーメンをおかず&汁として、白飯をたらふく食べたかったのに、出てきたラーメンのボリュームが立派すぎて、ゴハンお代わりできなかったのがこちらのお店。「日本一ご飯がすすむラーメン」がコンセプトで、ゴハン1杯だけで終わるなんて~! 何しているんだ自分。

 直径21cmの丼にみっちり入った「肉玉そば(全部のせ)」は1221g、そしてサービスのゴハンは直径13cmの器に312g(共に器の重さを除く)。スープは鶏、豚、牛からとってタレは醤油。麺は中太縮れ麺で、具は、いわゆる全形1枚分の海苔、焼肉、メンマ、ネギ、ナルト、煮卵、黄身、刻みニンニクです。

 牛・豚・鶏3種でとっているので濃厚かと思いきや、意外と醤油がきいたキリッとした味わいのスープは、焼肉の油や旨みが溶け出して、後半になると濃厚に。鉄のフライパンで炒めた香ばしい焼肉など、本当にゴハンが止まらなくなる味わいです。肉オンザライス、海苔オンザライス、味玉オンザライスなど、楽しんだけれど、トータル1.5kg超えで満腹に。もっとゴハンとのコラボを楽しむべく、2022年中にリベンジしたい!

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●SHOP INFO

店名:おとど食堂 葛西店

住:東京都江戸川区東葛西6-15-1 コウセツビル 1F
TEL:03-3687-5858
営:11:30~24:00
休:なし

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 ボリュームだけが売りじゃない、麺やスープ、具などにもこだわりたっぷりで、近くに行ったらまた食べたくなるデカ盛りラーメン。2022年は、G系以外のデカ盛りラーメンにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※価格、営業時間などは2021年取材時のものになります。緊急事態宣言などで営業時間、定休日などが変更になる場合があります。