累計900万個も売れている『ローソンストア100』の「100円おせち」はなぜ人気なのか?
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上の写真を見てください。れっきとしたおせち料理ですが、このお皿には10品のメニューが飾られていますが、その合計金額はなんと千円! 少量ずつではありますが、各メニューとも1品100円という驚愕のコストパフォーマンスを生み出しています。
この「100円おせち」を販売するのが『ローソンストア100』で、今年は40種類ものメニューを準備しているとのこと。
2022年のお正月に向けた『ローソンストア100』の「100円おせち」40種!
しかも、これまでに累計900万個もの販売実績があり、各社のおせち商材のなかでも破格のヒットとなっているそうです。
今回は、この「100円おせち」のうち、注目すべきおせちを試食しレビューします。合わせて『ローソンストア100』の担当者にも話を聞いてみました。
素材をどこまでも繊細に扱っていることがわかる甘露煮系の「100円おせち」
左上から時計回りに「くるみ甘露煮」、「えび甘露煮」、「わかさぎ」、「あさり」各100円
まずは、甘露煮系のおせちをいただいています。「くるみ甘露煮」は、くるみの風合いをきちんと残しつつ、繊細な甘さで味付けされていました。また「えび甘露煮」も、小さなえび一匹一匹が姿煮となっていますが、いずれも殻が壊れているようなことはなく、こちらも繊細に調理されていることがわかります。
また、「わかさぎ」はきちんと細かく内臓が取られており、臭みはいっさいなく香ばしさと甘さが入り組んだ絶妙の味。そして「あさり」は甘さ強めでありながらも、あさりの風合いもきちんと残っており、これまたおせち料理のコースに欠かせない一品だと思います。
少量ではあるものの、いずれも100円とは思えないクオリティの定番おせちの数々
「数の子松前」100円
そして、おせち料理にぜひ食べたい数の子を使った「数の子松前」をいただきます。昆布、にんじんなどと合えられた数の子。少量ではあるものの、本格的な風合いで、これで100円ということが信じられません。
左上から時計回りに「御蒲鉾 白板」、「御蒲鉾 赤板」、「御蒲鉾 紅白(鯛入り)」、「寿なると」、「のどくろ蒲」、「ふぐ蒲」各100円
続いて、おせち料理に欠かすことができない練り物系も食べてみます。ピックアップしたのは「御蒲鉾 白板」、「御蒲鉾 赤板」、「御蒲鉾 紅白(鯛入り)」、「寿なると」、「のどくろ蒲」、「ふぐ蒲」です。
いずれも60~120gと一般的な練り物商材としては少なめではありながらも、それぞれ弾力・味ともに十分であり、魚の風合いも感じられるものでした。通常、おせち料理用の蒲鉾は安くても1本数百円~千円くらいはするものですので、これらの練り物系もまた、それぞれたった100円で買えるということに驚くばかりです。
左上から時計回りに「栗風味伊達巻」、「炙り焼き合鴨スライス」、「味付けあわび」各100円
さらに、「栗風味伊達巻」、「炙り焼き合鴨スライス」、「味付けあわび」を食べてみます。
「栗風味伊達巻」は、その名の通り、一般的な伊達巻に栗の風合いを加えたもので、噛み締めると、優しい甘味が口の中に広がります。また、「炙り焼き合鴨スライス」は鴨肉の独特の弾力とコクがきちんと感じられるもので、これで1切あたり25円というのもまたビックリです。
そして、最後が「味付けあわび」。しっかりと味付けされたあわびと、あの独特の弾力ある口当たりが美味しく、日本酒をクイッと一杯いただきたくなる味。確かに小ぶりのあわびではありますが、これもまた100円とは「『ローソンストア100』本当に採算取れてんの?」と疑いたくなるほどです。
「100円おせち」は、おせち料理に伴う「ジレンマ」を解消する画期的商品だった
ここまでのご紹介の通り、「100円おせち」はその低価格に反して、かなりのクオリティを感じるものばかりでした。
おせち料理は作るのに手間がかかるものが多いです。かと言って買おうと思えば高額であり、さらに「そんなにいっぱい食べられない」という問題もあり、お正月休みの後半にはおせち料理の残りをずっと食べ続ける……なんていうジレンマにも落ち入りがちです。こういった点を解消する意味でも、これら「100円おせち」の試みは確かにニーズと合致しているように思いました。
最後に『ローソンストア100』の担当者に話を聞いてみました。
「単身やご夫婦2人暮らしなどの少人数のご家庭や、『好きなものだけを好きなだけ食べたい』といった方、『購入されたおせちセットに特定の種類だけ買い足したい』といった方、『旅行に行くので一日分だけ欲しい』といった方など、様々なライフスタイルにご活用いただけます。
少子高齢化、世帯当たりの人数の減少、ライフスタイルの多様化などを背景に年々販売数を伸ばしております。昨年はコロナ禍でのお正月となり、巣ごもり需要を受け販売数はさらに拡大、過去最高となる約230万個を販売しました。
『100円おせち』は重箱がなくても、ご家庭にあるお皿に盛って『ワンプレートおせち』として気軽に楽しむこともできます。ご家族で過ごされる方にむけて、お子様と楽しめる『伊達巻の寅』や『うさぎ』などの飾り切りもご提案しています。また、おせちの味にあきたら『リメイクおせち」で味の変化やスイーツもお楽しみいただけます。
お正月なので『よろこぶ(昆布巻)』『まめに働く(黒豆)』などおめでたいいわれのあるおせちを楽しんでいただきながら、健康と幸せを願う新年を迎えていただければと思います。『ローソンストア100』は2022年も「献立応援コンビニ」として皆さまの毎日の献立を、様々なかたちで応援してまいります」(ローソンストア100・担当者)
お子さんと切り飾りなどを気軽に楽しめるのも100円ならではです!
これら「100円おせち」、気になる店頭での販売は12月25日より。売り切れ必至のメニューもあるので、なるべく早めのご購入をオススメします!
(撮影・文◎松田義人)
●DATA
『ローソンストア100』100円おせち特設サイト
https://store100.lawson.co.jp/special/osechi/2021/
※価格はすべて税抜