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 突然ですが、筆者は大のシュウマイ好きです。そして類は友を呼ぶのか、筆者の周りにも、なぜかシュウマイ好きがたくさんいます。

 例えば「崎陽軒」と言葉にするだけで「シウマイ!」と脊髄反射で答える人が多いのですが、「最高なのは◎◎の△△シュウマイだ」と、かなりピンポイントなご当地シュウマイを挙げてくる人もいます。当然、好みも人によって千差万別。餡は肉だけがいいとか、イカシュウマイこそ至高とか、いやいや野菜もたっぷりがいいとか。グリンピースの要不要、さらには椎茸がないとダメと主張する者もいます。

肉シュウマイに始まり、イカやエビ、ホタテシュウマイなども美味しいもの

 そんなある日、長崎在住の知人とLINEで話していたときのこと。「シュウマイはクワイ入りじゃないと」と言い出しました。クワイといえば、正月のおせちに入っている里芋のようなシャクシャクした食感のアレです。

シャクシャク食感のクワイ

 知人いわく「実はいま長崎で大人気のシュウマイにクワイが入っていて、これがやたらと美味しいんだよね」とのこと。さらに後日、親切にもそのシュウマイを宅配で東京の我が家に送ってくれたんです。

 それが『福まん家』の「生しゅうまい」(冷凍)。なんでも長崎雲仙ポークを使った豚肉シュウマイで、長崎名産の天然あご出汁(トビウオのダシ)がふんだんに入ったシュウマイのようです。これはソソられますね。

送られてきた福まん家の「生しゅうまい」(冷凍)1箱6個入り600円

 さっそくパッケージを開けて調理法を確認すると、「密封加熱調理法なので、袋のまま電子レンジで加熱可能」と書いてありました。でも、筆者はことシュウマイに関しては、昔ながらの蒸し器で加熱するほうが美味しく感じるので、蒸してみることにしました。

蒸し器で加熱してみましたが、レンチンでもOKです

 蒸し上がったシュウマイは、凍っていたときよりもふんわりと大きくなり、皮がとても薄くて肉々しいタイプです。

 まずは何もつけずに食べてみると、肉汁がじゅわ~っと口に広がります。甘いっ! 甘いと言うより、肉や使用しているあご出汁による自然でまろやかな丸みのある味わい、と言ったほうが正しいかもしれません。

 噛むと、確かにクワイのシャクシャクした食感がやってきました。イイ、これはじつにイイ! 食感の良さだけでなくクワイのさっぱり感がプラスされ、肉々しいのに臭みもなく、軽いのです。もはや醤油もカラシも不要。これは、このまま真っ白なご飯と一緒に食べたくなるタイプ!

シンプルなシュウマイは酒の肴としてはもちろん、ご飯に合わせても最高です

 前述の通り、このシュウマイの肉は長崎雲仙ポーク100%。噛むたびに旨みが押し出されてきます。さらに天然あご出汁や五島の“つばき油”の一番搾りを使うなど、まさに長崎の特産品をシュウマイにギュッと閉じ込めた天然の美味しさ。かなり大きなシュウマイなのに1人で6個をペロリと食べられました。

 ちなみに長崎空港でも販売しているようですが、実はお取り寄せもできるみたいなので、全国のシュウマイ好きの方はぜひ試してみてください。オススメです!

(撮影・文◎土原亜子)

●DATA

福まん家

https://fukumanya.jp/shumai