ロボット企業の「あなたの顔と声を2200万円で買います」に応募者殺到
ロボット企業のPromobotが、ショッピングモールなどで働く人型ロボットのモデルを20万ドル(約2200万円)で募集したところ、2万件以上の応募が殺到しました。
Tech firm will pay you £150,000 to sell your identity to its robots | Metro News
https://metro.co.uk/2021/11/29/tech-firm-will-pay-you-150000-to-sell-your-identity-to-its-robots-15681961/
https://voicebot.ai/2021/11/29/robotics-startup-offers-200000-for-to-make-robots-with-your-face-and-voice/
ロシアで創設されたPromobotは、アミューズメント施設での案内や来客応対用のロボットを製造する企業です。AIを搭載した同社のロボットは、自律して行動し独自の判断で来客者と会話したり人を案内したりすることができるとのこと。
Promobot is not just a robot, but a real interlocutor.
Unlike ordinary voice assistants, the Promobot robot supports the conversation, adjusts to the mood, time, place, and the main context.#automation #servicerobots #humanmachine #Roboticsovers pic.twitter.com/0gcUSwiUNF— promobot (@promobot) July 15, 2021
イギリスのニュースメディアであるMetro UKは2021年11月29日に、Promobotが人型のアシスタントロボットに搭載される「親切そうでフレンドリーな顔」を募っていると報じました。採用された応募者は、まずロボットのボディに使用する顔と体の3Dモデルのスキャンを受けてから、音声をコピーするために最低100時間分のスピーチを収録するとのこと。そして、同社のロボットに顔と声が永続的に使用されるライセンス契約を締結する代わりとして、応募者には20万ドルの謝礼金が支払われます。
応募には性別や人種などの制限はなく、25歳以上であれば誰でも申し込みができるとのことでしたが、記事作成時点で同社のプレスリリースが掲載されていたリンク先にアクセスすると、「2万件以上の応募があったので、募集を中断することを決定しました。参加に応じてくださった皆様には感謝します」と記載されており、応募者が予想を上回ったため急ぎ募集を締め切ったことをうかがわせる文面だけが掲載されています。採用された応募者の顔をしたロボットは、早ければ2023年に稼働開始する予定とのことです。
以下のムービーを見ると、同社がすでに製品化している人型ロボットの「Robo-C」の様子を見ることができます。
Humanoid Robot Robo-C | Promobot - YouTube
これが、PromobotのRobo-Cです。
両手を自由に動かしたり……
人間のように目や口を動かしたりできますが、不気味の谷にさしかかった造形は「親切そうでフレンドリーな顔」とは少し言いがたい印象。今回モデルが募集されたプロジェクトで生み出された新しいロボットが、2023年にどんな顔と声で登場するのかに期待したいところです。