【前園真聖コラム】第378回「僕が森保一監督の采配に持っている3つの疑問点」
森保一監督が記者会見で「『そっちのほうがいいんじゃないか』『こういうほうが勝てたんじゃないか』という意見はすごくうれしい」と語っていたそうです。僕もこれまでのコラムに書いてきたとおり、森保監督の采配には疑問を持っています。ここでその内容を整理すると、3点に集約できるのではないかと思います。
1)選手の序列を固定していて、たとえこれまで使ってきた選手のコンディションが悪くても、その序列を変えて他の選手を使っていないのではないか。僕はもっとコンディションを重視した起用をするべきだと思います。
2)システムを固定せずもっといろいろなオプションを試したほうがいいのではないか。ここまで4-2-3-1と4-3-3を使いましたが、たとえば3バックなどもっとオプションを試すべきでしょう。最初はギクシャクしても試し続けて調整しないと、本大会がこの2つのシステムだけで乗り切れるとは思えません。
3)選手の起用についてもオプションを増やすべきではないか。オプションとは、1つは選手の入れ替えです。クラブチームで調子のいい選手、たとえば板倉滉などは実際の試合で使ってみるべきでしょう。そうでないと、吉田麻也と冨安健洋のどちらかが欠けたときに慌てることになります。
もう1つのオプションとは選手のポジションです。クラブチームで起用されている選手を同じポジションで試しておくことも重要でしょう。古橋亨梧はやっと最近トップで使われるようになりましたが、冨安健洋を右サイドバックで、原口元気をインサイドハーフでプレーさせてみて、クラブでのいい流れを持ち込むというのも大切だと思います。
これが僕がずっと疑問に思っている点です。いつか森保監督が答えてくだされば、と思っています。
(写真提供:日本サッカー協会)
1)選手の序列を固定していて、たとえこれまで使ってきた選手のコンディションが悪くても、その序列を変えて他の選手を使っていないのではないか。僕はもっとコンディションを重視した起用をするべきだと思います。
3)選手の起用についてもオプションを増やすべきではないか。オプションとは、1つは選手の入れ替えです。クラブチームで調子のいい選手、たとえば板倉滉などは実際の試合で使ってみるべきでしょう。そうでないと、吉田麻也と冨安健洋のどちらかが欠けたときに慌てることになります。
もう1つのオプションとは選手のポジションです。クラブチームで起用されている選手を同じポジションで試しておくことも重要でしょう。古橋亨梧はやっと最近トップで使われるようになりましたが、冨安健洋を右サイドバックで、原口元気をインサイドハーフでプレーさせてみて、クラブでのいい流れを持ち込むというのも大切だと思います。
これが僕がずっと疑問に思っている点です。いつか森保監督が答えてくだされば、と思っています。
(写真提供:日本サッカー協会)
関連情報(BiZ PAGE+)
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。