今年度で閉校となる下野市の小学校では想いを文字にして残そうと22日、全ての児童が参加して書道の作品をつくり上げました。

下野市の吉田東小学校で行われたのは全校児童77人による書道パフォーマンスです。

体育館に広げられた幅10メートル、高さ3.7メートルの大きな和紙に一人一人、文字を書いていきます。

この小学校は書道教育が盛んで、閉校になる前に児童全員で記念のものをつくりたいと企画しました。

講師を務めた卒業生の書道家、鈴木蓮徑さんが見守る中、児童たちは思い思いに筆を運びます。

そして、全員が手形を押し最後に校章のスタンプが押される拍手が響き渡りました。

完成した作品に書かれていたのは「ありがとう吉田東小学校」の文字。

間もなく149年という長い歴史に幕を下ろす学び舎を児童たちは感謝の気持ちで巣立ちます。

吉田東小学校は来年3月に近くの別の小学校や中学校と統合し南河内小中学校として再出発します。