映画「島守の塔」撮影再開 コロナで1年8カ月ぶり
第二次世界大戦末期の沖縄で県民の命を守り抜こうとした宇都宮市出身の警察部長荒井退造らの姿を描いた映画「島守の塔」の撮影が佐野市で18日から1年8カ月ぶりに再開されました。
撮影場所の佐野市会沢町の宇津野洞窟前では再開を前に映画の制作スタッフなど、およそ30人が安全祈願を行いました。
映画「島守の塔」は第二次世界大戦の末期、国内唯一の地上戦となった沖縄を舞台に、戦時中最後の沖縄県知事、島田叡と知事に付き従った宇都宮市出身の県警察部長、荒井退造が軍の圧力に屈しながら苦悩し県民の命を守り抜こうとした姿と2人から命の重みを受け継いだ県民の戦火に翻弄されながら必死に生きる姿を描きます。
作品は去年3月25日にクランクインし沖縄県で4日間撮影を行いましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影休止を余儀なくされ、それに伴い費用が膨らんだことから完成が危ぶまれていました。
しかし、全国のサポーターから支援金が集まり、制作側も撮影期間を集約するなどして完成までの見通しが立ち、感染状況が落ち着いたことから撮影再開にこぎつけたということです。
今後は栃木市や宇都宮市のほか沖縄県などで撮影を行い、12月10日にクランクアップ、来年の夏以降に公開を予定しています。