噂の「発酵ポテトサラダ」って?リピーター続出の居酒屋直伝レシピ

発酵居酒屋5に教わる、とっておきのポテトサラダ

腸内環境を整える作用や免疫力を上げる効果が期待できるとされ、再注目されている発酵食。最近は発酵をテーマとする専門店も増えていますが、そのブームを牽引しているのが表参道の「発酵居酒屋5」です。

発酵食品好き、美容通の間で人気の同店には、発酵からあげ、発酵シャルキュトリーと発酵メニューが目白押し。この記事で教えてもらうのは、そのなかでも圧倒的な注文率を誇るという「発酵ポテトサラダ」のレシピです。

「うちの店にいらしたお客さまがまず頼んでくださるのが、発酵ポテトサラダ。素朴なのに、不思議とやみつきになるというリピーターの多いひと品です。その人気の秘密は、発酵食品ならではのじわじわと広がる味わい深さでしょうか。

発酵ポテトサラダのポイントは2つ、酒粕とみそを使うこと。一般的なポテトサラダに必要なマヨネーズは一切使いません。酒粕とサワークリームで代用することで、腸内環境を整える役割を果たします。みそはコクと旨みをプラス。家庭でも簡単に再現でき、用意する材料も比較的少ないので、今夜にでもすぐ作れるはずですよ」

材料

・じゃがいも……400g(約2個分)
・玉ねぎ(スライス)……20g
・酒粕サワークリーム(※下記参照)……30g
・塩……4g
・ホワイトペッパー……適量
・みそ……適量

〈酒粕サワークリーム〉

・サワークリーム……20g
・酒粕……10g
・水……10cc

下準備

・サワークリーム、酒粕、水を混ぜ合わせてクリーム状にしておく

作り方

1. じゃがいもをゆでる

じゃがいもを洗い、皮つきのまま水からゆでます。鍋には少量の塩をいれます。

「じゃがいもはホクホク食感の男爵がおすすめ。もちろん加熱の際は電子レンジでも大丈夫ですが、おいしく作るにはゆでるほうがいいですね。といっても、わたしも自宅では断然レンジ派です(笑)」

2. 玉ねぎをスライスして水にさらす

玉ねぎをスライスにして、辛みを少なくするため、水にさらしておきます。

3. じゃがいもを軽く潰す

じゃがいもに竹串が通るくらいやわらかくなったら、ざるに出して熱いうちに皮をむいて潰します。

「潰しすぎないように混ぜるときは木べらを使います。決してペースト状に潰すのではなく、ごろごろとした食感を残した状態でストップしましょう」

4. じゃがいもに調味料を加えて混ぜる

じゃがいもの入ったボウルに、塩、酒粕サワークリーム、スライス玉ねぎ、ホワイトペッパーを入れ、味を整えます。

「ホワイトペッパーがなければ、黒こしょうでもOK。冷えると塩味の感じ方が変わってしまうため、熱いうちに味を整えるのがポイント!」

5. 盛り付ける

お椀か丸い器でポテトサラダを成形し、器に盛り付けます。酒粕サワークリームとみそをトッピングしたら完成!

「ポテトサラダが完成したらすぐに食べてもおいしいですが、盛り付ける前に氷水を入れたボウル等で冷やしておくと、より味が馴染みますよ」

もう、いつものポテトサラダに戻れないかも…

材料も工程もシンプルなのに、酒粕サワークリームとみそが加わるだけで、驚くほど味に深みが出る発酵ポテトサラダ。実食した編集部員からは「いつものポテサラよりも簡単でおいしい」との声もあがりました。

「お店では豆鼓(とうち)をトッピングするのですが、なかなか手に入れるのがむずかしいと思い、身近なみそでアレンジしてみました。もし豆鼓が自宅にある人はぜひ試してみてください。みそとはまた違った味わい深さを楽しめますよ」と古寺さん。

このほか、納豆やキムチ、刻んだぬか漬けを混ぜ込むなど、幅広いアレンジを楽しめそうです。酒粕サワークリームも、野菜のディップソースとして代用できますよ。慣れてきたら、自由に発酵の組み合わせを楽しんでみてください。

※「発酵居酒屋5」の発酵ポテトサラダはディナー(17:00~)限定メニューです

取材協力

取材・文/倉持美香(macaroni 編集部)
撮影/有竹亜季