コスプレ写真に届いた驚愕クレーム「撮影のためロープと杭を抜いた?常識が無いのでは?」 → いえフォトショ加工です
コスプレ写真をツイートしたら、知らない人から驚愕の苦情DMが届いたというエピソードがTwitterで話題を呼んでいる。
ツイートしたのは、しむらぴっぴさん(@shipipiyu)。今月、「刀剣乱舞」のキャラに扮してススキ野原に佇むという、秋らしい趣の写真をツイートしたところ、とあるTwitterユーザーから思ってもみなかったDMが届いたのだという。それはこんな内容だ。
「撮られている位置にはロープと杭が打たれているはず。写真の為に引き抜いたんですか?常識が無いのではありませんか?」
「常識が無い」とは、かなりキツイお言葉。しむらぴっぴさんも「そんなわけないだろうっ?!」て変な声が出たという。それでも、返事は丁寧に「さすがに杭やロープを外すには労力がとてもかかるのでPhotoshopで消させてもらっています。証拠のお写真添付しておきますのでご確認ください」と返したそうだ。
その加工前の写真がこちら。もちろんロープも杭も存在する。今回の撮影は被写体の本人とカメラマンで行ったもので、大掛かりな作業はしていないという。
「ご納得いただけるといいのだけど…」と綴ったしむらぴっぴさんだが、さすがにこの写真2つを並べれば一目瞭然だろう。それにしても見事に消えているわけだが、どうやって加工をしたのだろうか?
「今回はPhotoshop Elementを使いました。『コンテンツに応じた塗りつぶし』でロープと杭を消して、不自然な境界線は『ぼかしツール』や『コピースタンプ』でパッと見たときに違和感が出ないように仕上げていきました。画像の色味を調整して、顔や全身の加工、背景の要らないものを消すのに1時間ぐらいかけています」
フォトショすごい……。こうやって並べると、改めてその力を思い知る感じだ。
「私は最近Photoshopを触り始めた素人なので、消した部分が分かる人にはわかってしまいますが、今回は驚いていただくことができたようですね…! 写っているキャラが刀剣乱舞の鶴丸国永といって驚きを与えたがる性格のキャラクターなので、上手く驚きを与えられたようで何よりです」
それでも、さすがにあんなクレームは想定外だっただろう。ちなみに撮影の際には周囲に迷惑をかけないよう、いろいろな点に気をつけているという。
「コスプレのロケ撮影は、現実に『非現実的なもの』を持ち込むので、一般の方達に迷惑をかけないようにする事が第一だと胸にしっかり刻んでいます。
1つ目ですが、周囲の人の邪魔にならないようにしています。撮影中はどうしても場所を占領してしまうので、人が多いところであればなるだけ短時間に、人が少なくても一般の方が通行されたりするときは速やかに避ける等、『お邪魔させてもらっている』を忘れずやっています。
2つ目は、コスプレをしているときは、そのキャラクターとして見られる、ということを意識しています。有名どころのキャラクターだと、一般の方でも知っている方が多く、声をかけてくださる方も度々おられます。そこで何かやらかしてしまうと、『これだから〇〇(作品名)のファンは?』となると思っているので、なんと言いますか、作品に迷惑をかけないように心がけています。楽しくてはしゃぎがちなんですが……。
これに加えて、今はコロナ禍なので、撮影時以外はマスクをして、撮影でマスクを外すときも、周囲に不安を与えないように気をつけています」
こんなにいろいろ配慮しているのに、罵倒DMが届くと落ち込んでしまいそうだが……幸いしむらぴっぴさんのもとには応援メッセージもたくさん届いていた。コスプレイヤーたちの舞台裏の努力が、もっと広く伝わっていけばと思う。