あれもこれも3秒でゲット! うれしくってやめられない

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 長引くステイホーム時間を充実させるにはもってこいの懸賞。懸賞本数も増えるこれからの季節は、当選チャンスも増加! そこで大型賞品や金券など欲しいものを確実にゲットしている達人たちに直撃取材。情報の集め方や当選確率を上げるマナーなど懸賞運をググッと引き寄せる秘策を教えてもらいました。

【写真】たった一週間で懸賞品が届きすぎ! 衝撃の「景品ダンボールタワー」

コロナ禍で懸賞は大盛り上がり

 コロナ禍でおうち生活が長くなり、懸賞を始める人が増えていると『懸賞なび』編集部のぴろりさん。応募者が増えているのなら、当たりにくくなると思いきや、懸賞そのものの数も増えている。

「海外旅行などの大きな懸賞は減りましたが、食品はめちゃくちゃ増えています。懸賞の数が増え、しかも当選者数も増えているので、懸賞を楽しむなら今がチャンスです!」(ぴろりさん以下同)

 ぴろりさん自身も、レモンサワーや玄米ごはん、そして高級和牛のサーロインステーキなどを次々に当てまくっているという。

「できれば毎日1枚は懸賞ハガキを出してみて。1か月で30枚出すと、誰でも2〜3個は当たってくると思います」

 最近の傾向として、地方のスーパーとメーカーのタイアップ懸賞が増えている。スーパーの袋詰めする台の近くに、専用応募ハガキが置かれているので、必ずチェックしよう。指定された商品を購入して、そのレシートを貼って応募するだけだから簡単。しかも当選確率はかなり高い。

「大手パンメーカーやお菓子メーカーが決まった時期に全国的に展開するクローズド懸賞は、その懸賞を狙っているコアなファンも多くいて、早くからシールを集めています。

 友達からもらったりする人もいて、こうして何口も応募する人たちと同じ土俵で戦っても勝ち目は少ない。私だったら、そこは狙いません。懸賞初心者が当選を狙うなら、レシート応募のほうが当たると思います」

 当選を目指して郵便ハガキなどで応募するときは、目立たせるためにデコるのも大きなポイントらしい。

「必要事項だけ記入すればそれでいいわけですが、ひと手間かけてみてはいかがでしょう。スッピンよりも、お化粧したほうが好感度は上がりますよね。ハガキも飾ることで好感度を上げて、当ててもらおうという作戦。

 これが使えるのはハガキに目を通してくれる懸賞というのが前提ですが、雑誌や新聞の懸賞にはかなり有効です。自分を当ててほしいなあという気持ちでデコるのは結構楽しいものです。懸賞って、当てることが目的だけれど、楽しく応募するってことも大事で、その気持ちがないと長く続けられません」

高額賞品のほうがかえって当たりやすいかも

●賢者の当てコツ【ぴろりさん】

(1)ハガキはデコって当選確率を上げる
 どこの会社に応募するかでデコり方も工夫して。季節感を出したり、時にはその企業のイメージカラーにしたり、ハガキに好感を持ってもらう。

(2)毎日1枚1か月間、懸賞に応募
 目についた懸賞にはとりあえず応募を。少なくとも1か月10枚出してみよう。当たるという経験を積むと、懸賞の楽しさがわかってくる。

(3)スーパーのレシートでの懸賞を狙え
 毎年恒例の、全国区で行われる大手食品メーカーの懸賞を当てるのは難しい。懸賞初心者は当選確率の高い、スーパーマーケットのレシート応募の懸賞を狙うこと。

 さて、次に紹介するのは、ぴろりさんの懸賞仲間である懸賞スーパー主婦たち。どんな当てコツを教えてもらえるのだろう!!

◆懸賞スーパー主婦 1人目・わこさん
〜月に30個以上、毎日当選品が届くことが目標〜

 わこさんが狙っているのは、「子どもたちが喜ぶので、旅行券。ただ、今は出かけられないので牛肉などの食品が多いかな。主人はビールとかで、私は家電や化粧品などが欲しい。つまり、何でも当たればうれしいです(笑)」

 それにしても毎日1個以上の当選品が届くなんて、どんな当てコツを使っているのだろう。

「旅行を狙うときって、旅行の懸賞にばかりたくさん応募してしまうでしょう。ディズニーのチケットが欲しければ、ディズニーの懸賞に何枚もハガキを出してしまいますよね。

 でも当てにいくのなら、1つの懸賞にばかり応募せずに、たくさんの懸賞に応募すること。そうやっていろいろなものに応募していると、不思議と当てたかったものも当たるんです」(わこさん、以下同)

 それにしてもみんなが欲しい高額賞品ばかり、どうして当たるのだろう。

「高額賞品は当たらないんじゃないかと敬遠されることがあります。そこを逆手にとれば高額の家電などのほうがかえって当たりやすいこともあるんです」

 なるほど、確かに当選者2名よりも、当選者100名のほうが当たるのではないかと考えてしまうもの。弱気にならず大物狙いをしなければ当たるわけがないということか。

「私がいちばん当てているのは、スーパーやドラッグストアのクローズド懸賞(対象商品を購入したレシートを貼り付けて送る懸賞)です。懸賞のタイミングに合わせて対象商品を購入するように、普段のお買い物も調整しています」

企業にコメントでアピール

 さらにわこさんにはこんな爆当て必勝法も。

「応募に際して、旅行ならその土地のこと、家電ならなぜそれが欲しいのか、化粧品ならなぜ使いたいのか、映画とか舞台の鑑賞券なら『友達も誘っていて、2人ともその日をあけています』と行く気満々のコメントを書いたりします。

 さらに、『当たったら、SNSでみんなに紹介したいです』と書いておくと、企業としては宣伝になるので、当ててもらえる確率も上がります」

●賢者の当てコツ【わこさん】

(1)当選人数の少ない景品を狙ってみる
 A賞は家電で2名、B賞は食品で10名、C賞は商品券100名という懸賞は、A賞はどうせ当たらないと考える人が多く、C賞へ応募が殺到。まずはA賞を狙うこと。

(2)キャンペーン時期に、洗剤をまとめ買い
 ドラッグストアでP&Gや花王のキャンペーンが始まったら、まとめ買いをしてレシートを集める。キャンペーンが始まるまでは、ストックの洗剤やシャンプーを使う。

(3)コメントはきれいな字で丁寧に書く
 旅行券を当てたいなら「こんなところを見たい」「こんなものを食べたい」と行きたい理由を具体的に書く。当てるほうも、来たがっている人に来てもらいたいのだ。字も丁寧に書こう。

■わこさんからのおすすめ懸賞

・『カルビー大収穫祭2021』
 北海道のじゃがいもが10万名に当たる/応募券2点を1口にしてハガキに貼って応募/12月4日まで/詳細はHPで。「この懸賞のために早くから応募券を集めていました」(わこさん、以下同)

・『マツモトキヨシGO!GO! サマーセール』
 ダイソンの空気清浄機などが合計380名/対象商品を含むレシートをハガキに貼って応募/ハガキは9月22日まで/詳細はHPで。「ドラッグストアの懸賞はよく応募します」

・『ロッテのキャンペーン』
「ロッテマイレージキャンペーンでホームベーカリーが当選しました。このキャンペーンはなくなったようですが、ロッテは年間を通してさまざまなキャンペーンを行っているので、普段からロッテのお菓子を買うようにして懸賞態勢を整えています(笑)」

まずは出してみることが大切

◆懸賞スーパー主婦 2人目・めぐめぐさん
〜ハワイ旅行、純金100万円をゲット〜

 懸賞の達人の中でもその懸賞総額はなんと1900万円超え! ハワイ旅行に北海道旅行、なんと1年間にディズニーランドの入園チケットとホテル宿泊券を2回も当てているめぐめぐさん。毎月70個以上の商品が届くそうで、家には賞品置き場があるそうだ。

「子どもが生まれて、ずっと家にいたので懸賞でもやってみようかなと、軽い気持ちで始めたのがきっかけです。そのときコーヒーのバーコード懸賞でブレンダーが当たって、懸賞が好きになりました」(めぐめぐさん、以下同)

 基本はスーパーのレシートでのクローズド懸賞(地域限定)が多いという。

「スーパーに行ったら、商品を袋に詰める台に行き、まずは懸賞ハガキをチェックします。ここは宝の山ですよね。キャンペーンの商品を確認して、その商品で献立を考えるわけです。スーパーも、固定せず、日によって使い分けるんです。こうすると、キャンペーンの種類も増えるし、応募もたくさんできます」

 コロナ禍前は、懸賞好きの友人と8軒のスーパーを巡ったこともあるという。そのバイタリティーがあるから、当てられるのだろう。

 ときどきキャンペーンの対象商品が、どこのスーパーにも置いていないということがあり、そういうときはメーカーに問い合わせて、置いてあるところまで出かけていく。あるときは、関東中のスーパーで見つけられず、やっとアンテナショップで見つけたということもあった。

「置いてあるところが少なければ少ないほど、懸賞的には絶好のチャンスです。多少遠くても、出かけていきます。これは応募者が少ないから当たるだろうと推理して、それが的中して賞品が届く。これが楽しいんです」

 ここまでまねはできないけれど、できるだけ応募者の少なそうな、あまり有名ではない懸賞を見つけて、応募してみることはできるだろう。その推理が当たっていれば、当てることはできるはず。

「いろいろ応募していると、どれが当たりそうか、見えてくると思います。応募要項を確認して、これなら応募できそうだというのがあったら、まずは出してみましょう。懸賞をきっかけに初めて知る商品がとても美味しかったりして、そんな思いがけない出会いがあるのも懸賞の楽しみです」

●賢者の当てコツ【めぐめぐさん】

(1)懸賞を楽しむこと。当落に一喜一憂しない
 当たらないと「あんなに頑張って出しているのに」と、気持ちも落ち込みます。懸賞は楽しんでやるものなので、マイペースで続けること。そうすれば必ず当たります。

(2)毎日の買い物はキャンペーンを絡める
 懸賞のために特別に何かを買うとかではなく、キャンペーンに毎日の買い物を絡める。納豆のキャンペーンが始まったら、おかずに納豆を取り入れればよい。不要な買い物はしないこと。

(3)穴場懸賞を狙う
 1年を通してものすごい数の懸賞があるけれど、中には世の中に認知されていないキャンペーンがあるので、そういったキャンペーンを探し出して応募すれば、当選確率は上げられる。

おすすめは“フォトコンテスト”

■めぐめぐさんからのおすすめ懸賞

・『Q・B・Bスライスチーズ発売50周年キャンペーン』
 象印製品のオーブントースターやコーヒーメーカーなどが合計500名/簡単なクイズに答えてハガキで応募/11月30日まで/詳細はQ・B・BのHPで。

・『カゴメ 産地のめぐみリレーキャンペーン』
 国産フルーツセットやカゴメギフト商品などが400名/対象商品を含むレシートをハガキに貼って応募/1回目9月27日まで、2回目9月28日〜12月4日。詳細はカゴメのHPで。

・『ヒガシマルおいしいひとときキャンペーン』
 ヒガシマル商品詰め合わせなどが3000名/対象商品のバーコードをハガキに貼って応募/1回目10月31日、2回目11月30日、2022年1月31日まで。詳細はヒガシマル醤油のHPで。

◆懸賞スーパー主婦 3人目・みなみさん
〜SNS懸賞でホクホク生活楽しんでいます〜

 主婦で、母親で、フルタイムで働き、とにかく忙しいみなみさんがSNS懸賞する理由は?

「家族が豊かに暮らすためのひとつの手段です。あちこちでお話ししていますが、お金をかけずに年収以上の暮らしをしようというのが目標で、『懸賞でほくほく生活』をしていこう(笑)という魂胆です。実際に、昼神温泉と星空ツアーは、たぶん30万円くらいの豪華旅行でした。沖縄旅行も当てました。

 いちばんうれしかったのは、家族みんなが盛り上がった東京ディズニーシーの貸し切りスペシャルナイトです。ディズニーのキャラクターたちと一緒に過ごせたのですが、こういう特別待遇は、懸賞の当選者でなければ体験できないんですよね。だから懸賞はやめられません」(みなみさん、以下同)

 みなみさんがツイッターで懸賞に応募するのにかかる時間は、わずか3秒。懸賞ハガキを集めたり、ハガキをデコったりする必要がないので、とにかく簡単。面倒くさいのは嫌だという人にはSNS懸賞はぴったり。

「ただし、簡単ってことはみんながやるので当たる確率は低くなってしまいます。ですからSNS懸賞は、たくさん応募し続けることが、最大の当てコツなんです」

 SNS懸賞で豪華景品を狙うのなら、フォトコンテストに応募しよう。企業の出すテーマに沿った写真を撮って送るのだ。

「フォトコンテストは景品もいいので、私もよく投稿しています」とみなみさん。スマホで写真を撮るのが好きな人は挑戦してみては。

ペット商品はよく当たる

●賢者の当てコツ【みなみさん】

(1)新商品のキャンペーンは見逃すな
 企業側も当選者数を多くし、大盤振る舞いをしてくる。当たる確率が高いので“数撃ちゃ当たる”で応募を。だって3秒で応募できるのだから。

(2)日常使っているアカウントから応募する
 懸賞用のアカウントを作るより、日常使っているアカウントから応募したほうが当たる確率は高い。本気で狙ったときは、日常使いのアカウントから。

(3)自分を紹介するひと言をつけて応募する
 プロフィール欄に、自分が主婦であるとか、子どもがいるとか、趣味はこんなこととかを書いておくと、企業側もこの人に拡散してもらおうと、選んでくれる。

■みなみさんからのおすすめ懸賞

・『東京ディズニーリゾートで楽しもう!パークチケット(食事券付き)・オリジナルグッズプレゼントキャンペーン』
 当選者合計1000名/ハウス食品グループ本社(株)。PC・スマートフォンでキャンペーンサイトhttps://house-cp.jp/index.htmlから応募/9月15日13:00まで。「当たるとテンション爆上がりです!」(みなみさん、以下同)

・『ハロウィン&クリスマスキャンペーン』
「毎年秋になるとSNS懸賞にはハロウィン&クリスマス関連のギフトが山のように出てきます。私は片っ端から応募しています(笑)。9月に入ったので、そろそろ情報解禁に。懸賞サイトをのぞいてみてください」

・『プッチーヌおやつあげちゃうキャンペーン』
 ペットフードを合計8000 名/対象商品のレシートを専用ハガキに貼って応募/パソコン・スマートフォンからの応募も可。https://www.petline.co.jp//9月30日23:59まで。「ペット商品はよく当たりますよ」

教えてくれたのは……ぴろりさん
月刊懸賞専門誌『懸賞なび』の編集者であり、プチ懸賞の達人と呼ばれる。常にスーパーやドラッグストアの懸賞コーナーをチェックし、毎月50枚以上のハガキを出し、バリ旅行、パソコン、ホームベーカリー、商品券などを確実にゲットしている

教えてくれたのは……わこさん
懸賞生活7年で獲得総額1100万円以上。毎月の応募数はハガキ100枚、SNSやWEBは50件。ハガキ懸賞を得意とし、当選数は月30〜40個。2020年にはこれまでで最高の600個以上の当選品が届く。2人の男の子の母親でもある

教えてくれたのは……めぐめぐさん
懸賞生活6年で獲得総額1900万円を超える。毎月の応募数はハガキ200枚、ツイッターは多すぎてカウント不能、インスタグラム懸賞は30件。金券・食料品・生活用品・家電・旅行系を中心に応募。2人の女の子の母親でもある

教えてくれたのは……みなみさん
懸賞歴は9年、賞品総額は600万円。懸賞に充てる時間は1日に20分だけと決めてツイッターとインスタグラムで月に500件くらいは応募。当選数は月20個前後。当分このペースで続けていきたいという。男の子の母親でもある

《取材・文/水口陽子》