暑い日に食べたい!「若鶏の塩焼き 黒にんにく醤油」 【“滋味”でととのう真夏メシ#3】

焼くだけで旨味たっぷり!若鶏の塩焼き 黒にんにく醤油

8月の毎週金曜日連載「“滋味”でととのう真夏メシ」では、暑い日にもおいしく食べられる滋味深い和食のレシピを、新進気鋭のシェフに紹介してもらいます。第三回は、「若鶏の塩焼き 黒にんにく醤油」。

レシピを教えてくれたのは、東京 恵比寿にある割烹居酒屋「創和堂」の前田シェフ。「創和堂」は、渋谷の人気和食割烹「酒井商会」の姉妹店として、2020年にオープンしました。

「藁で香り付けした鶏肉を使ったメニューがお店にあるので、それに近い奥深さが出るよう黒にんにくを使いました。

黒にんにくは発酵しているので、レーズンのような濃厚な味と風味が感じられるんですよ。栄養価も高いので夏にぴったりです。

和食は食材を活かす料理。今回は特にシンプルな材料と工程で簡単に作れますよ!」

材料(1~2人前)

・鶏もも肉……1枚(200~300g)
・れんこん……50g
・赤パプリカ……1/4個
・きゅうり……1/3本
・黒にんにく……30g
・濃口醤油……100cc
・みりん……150cc
・砂糖……20g
・塩……少々

作り方(5ステップ)

1. 鶏もも肉に下味をつける

鶏もも肉を広げて塩を振り、下味をつけましょう。

「ここで、しっかりお肉に下味をつけるのがポイントです。味が決まりますよ」

2. れんこん、赤パプリカ、きゅうりをカットする

れんこんは皮をむいて半月切りに、赤パプリカはタネを取ってひと口大に切ります。きゅうりは小角切り(さいの目)にしましょう。

「好みですが、僕はよくきゅうりの種を取って使います。半分に切って、スプーンなどで中心をえぐってあげると、簡単に取れますよ」

3. 黒にんにく醤油を作る

黒にんにくを細かく刻みます。鍋にみりんと砂糖を入れて火にかけ、とろみが出るまで煮詰めましょう。

濃口醤油を加え、さらにとろみが出るまで煮詰めます。粗熱を取ったら、刻んだ黒にんにくを入れます。

4. 鶏もも肉、れんこん、赤パプリカをフライパンで焼き上げる

鶏もも肉は、弱火で皮目から焼きます。皮がこんがりしたらひっくり返し、10分ほどかけてじっくり焼き上げます。同じフライパンの中で、野菜もグリルしていきます。

「鶏もも肉から脂が出るので、フライパンに油はひかず、焼き始めてください」

5. 鶏肉を野菜と盛り付け、黒にんにく醤油をかければ完成!

焼き上がった鶏肉を切り分け、れんこん、赤パプリカとともにお皿に盛り付けます。その上から黒にんにく醤油をかけます。

仕上げに、彩りと食感を演出してくれるきゅうりを散らせば完成です!

グリルされた肉と野菜が、旨味たっぷり!

調理工程は、ほぼ食材を焼くだけ!使う調味料も少なく、味付けはあとのせダレのみなので、肉と野菜それぞれの素材の味をしっかり楽しめます。食材を活かす料理、これぞ和食です。

味の決め手である黒にんにく醤油は濃厚で、旨味がギュッと。それでいて、キュウリの食感も手伝って驚くほどさっぱり!皮目が香ばしくジューシーな鶏肉によく合うんです。

れんこんとパプリカも、焼くだけで楽しい食感に。夏はつい生野菜ばかりになりがちですが、たまにはグリル野菜を加えて、ボリュームたっぷりのひと皿にしてみてください。

次週は、「トマト出汁で食べる夏野菜素麺」を紹介

連載最終回となる次週は、「トマト出汁で食べる夏野菜素麺」のレシピをご紹介。

トマトを使った和風出汁つゆが、なんともさっぱり!冷やしてそのまま食べがちなトマトを、まるごとたくさん使えるレシピは必見です。

お子さんには夏休み中の昼食に、大人は夜ごはんの締めにおすすめですよ。お楽しみに!

取材・文/島田みゆ
撮影/岡崎慶嗣

取材協力

店舗名:創和堂(そうわどう)
公式SNS:https://www.instagram.com/sowado_ebisu/?hl=ja
電話番号:080-8040-4822
最寄駅:JR恵比寿駅東口より徒歩6分
郵便番号:150-0012
住所:東京都渋谷区広尾1-12-15 リバーサイドビル 1F
市区町村:渋谷区
町域:広尾1-12-15 リバーサイドビル 1F
営業時間:17:00~23:30
定休日:不定休 ※SNS等で最新情報をご確認ください