スイカに塩はもう古い!? 最新マッチング調味料ベスト5、全20種を食べ比べてみた
全20種の調味料とスイカをマッチング!
夏の果物と言えば、スイカ。そしてスイカに合わせる調味料と言えば、塩が大定番ですよね。
しかし、macaroni編集部では「実は塩以外にも合う調味料があるのでは?」という疑問が浮上。20種類の調味料を用意し、スイカとマッチングさせてみました!
macaroni編集部のトレンド担当メンバーである倉持と井上が食べ比べを決行。スイカと相性のよい調味料ベスト5から、残念ながら合わなかったもの、頑張ればいける調味料まで、一挙にご紹介します!
5位:酢のなかでは好印象「ワインビネガー」
井上「酢のなかだと、圧倒的にこれが一番おいしい!普通の酢よりも贅沢感があって、ちょっと高級なサラダを食べている感覚になりますね」
倉持「ワインビネガーならではのコク深さと甘さが相性抜群。元はと言えば、ぶどうだから果物カップルとして仲良くやれるのかも」
4位:ピリッと感が心地よい「ブラックペッパー」
倉持「思ったよりも喧嘩していない!スイカの甘みの邪魔をしないし、ブラックペッパーだから舌に残る辛さがないね。パウダー状よりはガリガリの粗挽きのほうが合う。肉料理の箸休めになりそう!」
井上「たしかに、肉に合いそうですね。食べ進めるたびにハマってしまう感じで、クセになっちゃいます。ブラックペッパーの辛さは、スイカと合わせても嫌な辛さじゃないんですよね、むしろ相性がいい」
3位:異国の料理に変身「タバスコ」
井上「これ、好きです!THE 味変というくらいにスイカが異国の料理に変身しますね。味にパンチが出て、物足りなさもありません。スイカのほどよい甘さとタバスコのビリっと痺れる辛さ、風味が絶妙に合いますね」
倉持「うっすら想像はしていたけれど、マッチング率高い!なんだろう、南国のカクテルのような味。タバスコって何年も熟成して作られているから、芳醇さがあるんだよね。だからさわやかさを保ちつつ、奥深い風味にしてくれるのかな」
2位:柑橘の風味と刺激が合う「柚子こしょう」
井上「えっ……なにこれおいしい。スイカの甘みと水々しさの相性がよすぎますね。こしょうの辛みがアクセントになっていて。いくつか食べ比べしたなかでも急に満足度が上がった!って感じです(笑)」
倉持「おお~~、意外や意外。柚子が果物だから、スイカの味を邪魔せずに調和してくれるのかも。未知なる組み合わせを発見してしまった感じだね。みなさんも一度騙されたと思って試してみてほしい!」
1位:奇跡のマッチング「味噌」
倉持「……!? えーっと、正直いってかなり好きです。新種の和食メニューを発見してしまった感じ。割烹料理屋や居酒屋で出てきたら『なるほど~こういう組み合わせがあるのね』と思わせられそう。味噌の旨みとスイカの甘みがガッチリ手を取り合っているね。子どものおやつにはハードルが高いけれど、おつまみにぴったり」
井上「わかります、大人受けの新和食という感じ。塩が合うのと同じ要領で、やはり塩気とスイカは相性がよいですね。味噌ならではのこうじのコクや風味がより高級感を出しているのかも。皮に近く甘みが少ないところと合わせるのがおすすめですね」
惜しくもランク外…でもスイカに合わせてみる価値はあり!
ちょっと酸味が強すぎた「酢」
倉持「おー、スイカのピクルスだ!合ってなくはないんだけど、酢より酸の角がとれた甘酢のほうがいいかも?同じ酢なら、やっぱりワインビネガーのほうがいいね」
井上「スイカの甘みが少ないところと相性よさそうですね。ちょっと酸味が強すぎのが残念」
さわやかさはMAX「レモン」
井上「レモンの主張がかなり強い。こういうドリンクがありそう、ゴクゴク飲めそうと思うほどさわやかさMAXです。真夏日にキンキンに冷やしたスイカと合わせるといいかも」
倉持「おお~レモンが強い。かなりさわやかな風味になる!岩塩をプラスするとより相性がよくなりそう。結局塩の力を借りることになるけど!(笑)」
ややズルい「クレイジーソルト」
倉持「はい、合わないわけがありません。ほぼ塩だからチートに近いですね。数種類のハーブが嫌味なく風味をプラスしてくれている。用意しておいてかわいそうだけど、少し公平ではない気がするのでランク外にしよう」
井上「予想通りの相性のよさという感じ。ハーブの風味で、おしゃれな料理を食べている気持ちになります」
スイカの切り方が重要かも?「味ぽん」
倉持「黒酢よりは酸味がやわらかいので合う気がする。柑橘系のベースで調和を取っている感じ。でもちょっと惜しい気がするので、スイカを細い麺状にしたら合うのかも?」
井上「合うんですけど、あと一歩な感じがしますね(笑)切り方が重要になってきそうです」
味自体は完璧な「ごま油」
倉持「ごま油は最強説が唱えられている調味料だけど、スイカの場合も例外なしと言えるんじゃないかな。冷麺のトッピングにもなったりするしね」
井上「ごま油が多すぎるとちょっと風味がくどすぎるけど、少なめだとごまの風味がスイカとマッチしますね。味としては問題ないんですが、オイリーになってしまう感じが……」
マヨラーはハマる味「マヨネーズ」
倉持「わたしはマヨラーだから結構好きだな。スイカが持つ野菜の側面が、全速力でかけつけてくるの。口の中でジューシーなサラダが完成されていくような感覚。レタスや玉ねぎなんかと一緒に和えたら、献立のひと品になるのでは?」
井上「野菜感全面に出てきますよね(笑)マヨネーズのまろやかさがスイカの果汁と合うし、ほかの野菜と混ぜて食べても違和感なさそう」
脱マンネリ!おもしろ半分で試すならあり
砂糖もほしくなる「シナモン」
井上「スイーツ感が出るのかなって期待していたんですけど、ちょっと期待外れかも。味自体はおいしくなるんですけど、スイカが水々しすぎて違和感を感じてしまいますね」
倉持「りんごに合うからスイカもいけるかと思ったけど、期待外れ。あまり調和が取れていない気がするね。砂糖も一緒にかけたくなる」
変化がわからない「砂糖」
倉持「つけているか、いないのかわからない……?砂糖がスイカの甘さに飲み込まれて消えていくね。熟していないスイカを買ってしまったときにはいいのかも」
井上「砂糖がスっと溶けて、味の変化がわかりませんね。気持ち多めにかけたら変化がわかるかも?」
不思議度ならトップ「コンソメ」
倉持「ものすごい不思議ちゃんだ……。それぞれは慣れ親しんでいる味なのに、得体の知れない食べものになっている。決して合わなくはないんだよね。なんだろう、無駄にジューシーなコンソメポテトチップス?」
井上「食感とか口あたりに違和感がありますよね。コンソメ自体の味がはっきりわかるのに、私は今なにを食べているんだ……という気持ちになる」
甘みが強いスイカには合いそう「ブランデー」
倉持「黒砂糖とかで濃い甘みを追加したらおいしそう!ただ飲兵衛意見としては、ちょい足しではなくスイカをつまみにブランデーを飲むのが一番(笑)」
井上「すっごく甘いスイカなら合いそう。倉持さんが言うように黒砂糖を足したら味がキマりそうですね」
オイル感が足されるだけ…?「オリーブオイル」
井上「つけているかつけていないか、違いがわからない。ただオイル感が足されてオリーブオイル独特の風味が気になる人もいそうです」
倉持「砂糖と同じでかき消されるタイプ、オリーブオイルの青臭さが若干気になる?無駄に油っこくなってしまうし、味変にもならないのでかけなくていいね」
味がぼやけてしまう「はちみつ」
倉持「えっ意外!わりと喧嘩している。あっさりした水に砂糖を入れて無理やり甘くした “砂糖水“ のような感じ。ボヤッとしているうえにちぐはぐ感があって、相乗効果になっていない」
井上「とことん味が喧嘩してますね。砂糖水、しっくりきます(笑)バナナ、桃など、もったりしたような甘みの強い果物だと相乗効果を発揮するのかもしれませんね」
絶対なし!スイカと合わせるのは避けたほうがいい
和からしならありかも!「マスタード」
井上「すっっごい苦手ですこの味!わーーーめっちゃ嫌いな味ですね。マスタードとスイカ自体はおいしいのに、合わさるとこんな風になってしまうなんて……」
倉持「たしかにボコボコにやり合ってるね!(笑)試しに和からしも試してみたんだけど、甘くない部分なら合いそうだよ。ウェッていうほどではない」
辛さも油も浮いてしまう「ラー油」
倉持「同じ辛み調味料でも、タバスコのようにベースにフルーティーさがないから合わないね。辛さも油も全体的に浮いちゃっている」
井上「なんで辛いのという気持ちになる……味付けを間違えた感がすごい。組み合わせる意味はなしです。これからもラー油は餃子や麺のために使っていきます」
スイカのよさが消滅「黒酢」
倉持「おお、結構苦手ゾーンだ。かなり黒酢の主張が激しくて、えぐい感じ。今回いくつか酢ベースのものを試したけれど、ダントツで噛み合っていないと思う」
井上「黒酢自体は大好きなんですが、スイカと合わせるのは絶対違うなっていう味ですね。ワインビネガーも酢も味ぽんもそこそこおいしかったですが、これはスイカのよさを完全に打ち消してしまっていて、まったく調和してないです」
結果…塩に対抗できる調味料も発見できた!
スイカと言えば塩、という固定観念がなんとなく染み付いていましたが、塩のライバルとなりうる調味料を発見できました!とくに1位に輝いた味噌は、驚くほど相乗効果を発揮していて料理としての完成度が高かったですね。
「これは合うだろう」と予想していたものが以外と合わなかったり「これはないだろうな」と思っていものがおいしかったりと、なかなか波乱万丈な展開だった気がします。
この記事では20種の調味料に絞って試してみましたが、エスニック調味料や、韓国系調味料など、異国の味で試してみたらまた新しい発見があるかもしれません♪
写真・文/井上はるな(macaroni編集部)