韓国で人気!コーヒーマイスターと究極の「塩ラテ」作りにチャレンジ

韓国発の塩ラテが飲みたい…

こんにちは、macaroni 編集部の樋田です。毎日暑い日が続きますが、みなさんはどんなお家時間をお過ごしですか?韓国好きな私は、youtuberやInstagramで韓国に行けない鬱憤をはらしています。

そんななか見つけたのが、ラテに塩が入ったソルトコーヒー(소금커피)というもの。Instagramのハッシュタグを検索してみると、すでに6万件もの投稿があり、紙パックの商品も販売されているようなんです。

日本でも何店舗か販売しているお店はあるようですが、このご時世遠出することもできないし……。せっかくならおうちで作れるレシピが知りたい!ということで以前からmacaroniでお世話になっているコーヒーマイスターのビバ中川さんに再現レシピの考案を依頼してみることにしました!

中川さんのお店に到着!

中川
「まずは内容をまとめよう。ざっくりとした作り方は、氷がたっぷり入ったグラスに、コーヒーを入れて、塩入りの生クリームをかける感じだね」

樋田
「はい!味的にはどうやら塩キャラメルのような感じだそうです。おいしさはもちろんなんですが、生クリームがグラスの中で、サーっと流れていく感じがおしゃれなのでそこを再現したいんです!」

中川
「そうすると生クリームのたて具合がポイントになってくるのかな。とりあえず試しに1杯作ってみますね」

意外とむずかしいクリームとコーヒーのバランス…

中川
「とりあえず1杯作ってみたけど、これだと生クリームがかなり固め……?見た目はあとで調整するとして、まずは味のチェックをしようか。コーヒーは氷で薄まるから、少し濃いめに淹れるのがいいかも。塩はしっかり感じられるように多めにしたけど、結構しょっぱいね(笑)」

樋田
「わー!これはこれでかなりおいしそうですが、クリームの流れ落ちる感じはないですね……。いまはコーヒーと生クリームがしっかり分かれているけど、クリームのたて具合を調整すれば、口どけ感も変わってきそうです!」

中川
「ちなみに使用する生クリームによっても、風味や見た目に差が出ると思うよ!コクを出したい場合は動物性、さらっと飲みたい場合は植物性がおすすめ。動物性は植物性に比べてもったりした仕上がりになるので、どちらの生クリームを使用するかによってもたて具合を調整する必要があるね。今回は検証しやすいように、動物性生クリームで作ろう」

樋田
「なるほど~。同じ生クリームでも動物性を使用する場合は立てすぎないことがポイントなんですね」

中川
「あとは作っててわかったんだけど、コーヒーに入れるシロップの量もポイントかな。シロップの量を多くするとコーヒーが重くなるから、生クリームを入れても流れ落ちないんだ。逆にシロップの量が少なければコーヒーが軽くて、クリームがストンと落ちてしまう。クリームのたて具合とコーヒーの重さのバランスが、鍵になるね」

樋田
「そこの黄金比を見つけるということですね。なんだか夏休みの自由研究をしている気分になってきました……」

中川
「これは思ってたよりも奥深いね~(笑)。生クリームをゆるめに立てて、コーヒーに入れるシロップの量を調整してみようか」

3パターンの塩ラテが完成!

中川
「①のラテはシロップの量が一番多いからクリームが流れ落ちないね。逆に③のラテはシロップを入れていないからコーヒーが軽くてすぐに流れ落ちちゃうのか。見た目としては、②が一番理想に近い?」

樋田
「おー!②がほぼ理想の形です。もう少し流れ落ちる感じになれば完璧かと!③もきれいですけど、一瞬で混ざり合うのでシャッターチャンスはかなり短いかも……(笑)。飲んだ感じも真ん中が口どけなめらかでおいしいです」

中川
「塩も結構少なめにしたんだけど、甘さを引き立てるにはこのくらいがいいね。塩ラテだから多めに入れたくなるけど、入れすぎには要注意。真ん中の分量で最終調整だね!」

ついに完成!中川さん流「究極の塩ラテ」レシピ

試作を重ね、ついにコーヒーマイスターの中川さんが作った「究極の塩ラテ」が完成!簡単そうに見えますが、このヴィジュアルを作るには意外と奥が深いことがわかりました。

「上手に作るポイントは、生クリームを立てすぎないこと。ハンドミキサーを使うとあっという間に固くなるので、今回のラテを作る際は手立てがベストだね!」と中川さん。

さっそく材料と作り方をご紹介します!

材料(1杯分)

・少し濃いめのコーヒー(急冷したもの)……90cc
・生クリーム……50g
・グラニュー糖……5g
・塩……少々
・黒糖シロップ……10g(普通のガムシロップでも可)
・氷……適量

下準備

・コーヒーサーバーに氷を入れ、直接コーヒーを落とします

中川
「コーヒーを急冷する場合は、コーヒーサーバーやグラスにあらかじめ氷を入れておき、その上から抽出させると、氷をあとから入れるよりも香りを閉じ込めることができるよ」

作り方

1. 生クリームを泡立てる

生クリームにグラニュー糖と塩を入れ、氷水に当てながら5分立てほどになるまでゆっくり泡立てます。

中川
「塩はひとつまみとしているけど、1人分なら人差し指と親指の先でほんの少しつまむくらいで十分!生クリームの状態が肝になるので、がしゃがしゃせずにゆっくり状態を見ながら泡立てよう。写真のように少しとろみが付けばOK」

2. シロップを入れたコーヒーを、グラスに注ぐ

コーヒーにシロップを混ぜたら、氷を入れたグラスに注ぎます。

中川
「うちのお店では黒糖シロップを使っているけど、普通のガムシロでももちろんOK。コーヒーの風味をしっかり感じたい人は、少し苦味の強い豆を選ぶのがおすすめです!」

3. コーヒーに生クリームをのせる

2に1のクリームをのせたら完成です!

中川
「シロップとクリームのバランスが取れると、きれいに流れ落ちてくれるよ。使用する生クリームによって立ち具合が変わるので、お好みで調整してくださいね」

塩気が効いたクリーミーで贅沢な1杯に!

塩は甘さを引き立てると言いますが、まさにその通り!ほんのり広がる塩の風味がクリームの甘さを引き立ててくれます。生クリームはゆるめに立てることでクリーミーさを感じつつも、ジュワッとコーヒーに馴染んでくれる口どけの良い仕上がりに。

私が想像していたよりもはるかにリッチな1杯の完成です。さすがコーヒーマイスター……。作り方も簡単なので、自宅でのリピート確定です!

猛暑が続き塩分が不足してしまいがちな夏の時期、ぜひみなさんもおうちで塩ラテを作ってみてはいかがでしょうか?

※今回ご紹介した塩ラテはVIVA COFFEEさんでは、販売していません。

撮影/宮本信義

取材協力

2021年4月、東京・高島平 にOPENした「VIVA COFFEE」。店内で自家焙煎された各国のバラエティ豊かな豆やオリジナルブレンドがテイクアウト・イートインで楽しめる。コーヒーは香りをより感じられるよう、ホット・アイス共にワイングラスでの提供。ほかにも日本酒とコーヒーを合わせた燗コーヒーをいただけたりと、コーヒーの新しい飲み方を体験できることからコーヒー通の間でも話題となっている。

店舗名:VIVA COFFEE(ビバコーヒー)
公式SNS:https://www.instagram.com/viva_vivacoffee/?hl=ja
電話番号:03-6906-5251
最寄駅:都営三田線 西台駅より徒歩9分
郵便番号:175-0082
住所:東京都板橋区高島平1-38-11 プレリエ高島平 1F
市区町村:板橋区
町域:高島平1-38-11 プレリエ高島平 1F
営業時間:11~19時(月曜は18時)
定休日:火・水曜日