テレビ東京の新ドラマ『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(8月9日スタート 毎週月曜23:06〜)のオンライン会見が行われ、門脇麦森山直太朗、風間太樹監督が取材に応じた。

左から森山直太朗門脇麦、風間太樹


同作は野村宗弘による人気コミック『うきわ』の実写ドラマ化作。社宅住まいの主婦・中山麻衣子(門脇麦)は、隣室に住む夫の上司・二葉さん(森山直太朗)とベランダの壁一枚を隔てて会話をしたことで仲良くなる。2人の共通点は配偶者に浮気されていることで、これは不倫じゃないと自身に言い聞かせながらも、相手の心に触れ合うにつれ惹かれ合っていく。「不倫まで壁1枚」という、お隣同士の危うい関係を描く。

門脇とは初対面だったという森山は「物語が進んでいくってことと門脇さんと距離が縮まっていくのがまったく同じ速度感だった。僕も不安だから無理に『お休みの日何してるんですか?』とかいう話で距離を縮めようとするタイプの人間なんだけど……。(門脇さんの)プライベート怖いんで」といじる。門脇は「やめて下さい」と苦笑しつつ、「私もインする前に、合同取材で初めて直太朗さんの素の感じをチェックした時、私もおふざけなので、ヤバイと思って。2人でふざけると思ってたので、とにかく距離をおこうと思って、最後撮影の1週間2週間くらいまで心を開かなかったです。お芝居の時だけしゃべるくらいに……」と役作りのために距離を置いていたことを明かした。

「話しかけたかったけど、本当に話さなかったので。最初の一か月くらいは」という門脇だが、「キャストは旦那さん役の大東(駿介)さんがとにかくおふざけな人で私が直太朗さんと最初距離をとろうとしてた時も『しりとりやろうぜ』って……」と明かし、森山も「大東くんが待ち時間とか気を遣って、新しいゲームとかおすすめのアイテムとかを持ってきてくれるんですが、ずっと空回りしてるんです」と振り返る。

最終的には距離を縮め、門脇は「直太朗さんはおもしろい方です。直太朗さんのありとあらゆるところがツボに入ってしまって。だから仲良くなるの怖かったでんですけど、入ってきてセリフしゃべるシーンで何回も笑って、NGだした」と告白。「なんでだったんだろう……」と疑問に思う森山に、門脇は「体の線ですかね。共感してくれる人1000人に1人はいると思うんですけど、とてもチャーミングですごいおもしろくなってしまう。魅力的な方だと思います」と語った。

○本間かなみプロデューサー コメント

最近何か物事を取り上げて、過剰に白か黒か制裁していくような空気を個人的に感じている中で、誰かの背景を想像することの大切さだったり、見えない所にあるそれぞれの戦いを描きたいなと思って企画した作品です。

“不倫もの”というとドロドロ、刺激的なエンタメとして描かれることが多いですが、この作品は誰かの心の揺れ動きが誰かの人生にちょっとずつ作用していくようなそんな日常の営みの中にあるさざ波みたいなものを意識して作ってきました。素敵なキャストの皆さんと信頼する監督で作りあげた「うきわ」の独特な世界観を楽しんでいただければと思います。宜しくお願い致します。