冷水希三子さんの「ズッキーニのフリッタータのサラダ」【旬を味わう華やかデリおかず #10 】

冷水さんに教わる、夏の体を癒すデリおかず

照りつける日差しと、体にまとわりつく湿気で、知らず知らずのうちに体力が奪われていってしまう夏。夏バテを防ぐためにも、食事から体を作っていくことが大切です。

8月のmacaroniの特集テーマは「食と暮らしをととのえる、夏」。今月は旬の食材使いが評判の料理家・冷水希三子さんに、4回にわたって体を元気にするレシピを教えていただきます。

夏の疲れは放っておくと、秋の不調にもつながってしまうもの。今の時期からしっかり意識して、食事から見直していきましょう。

食感が斬新!ズッキーニのフリッタータのサラダ

調理時間:15~20分
保存期間:冷蔵で2日

「フリッタータとは卵焼き料理のこと。フライパンでパンケーキのように、うすく焼きます。本場のイタリアでは玉ねぎやじゃがいもなどを使うことが多いようです。ポルチーニもよく合いますよ。

このレシピでは、夏が旬のズッキーニをまるまる1本分使っていきます。具だくさんなので、卵はあくまでつなぎのようなイメージで。ズッキーニの食感を思う存分楽しめます。

ズッキーニは、切り方によって食感が変わるのも魅力のひとつ。細切りは火の通りが早く、味もまんべんなく馴染みやすいのでおすすめの切り方です。

作り置きおかずなので、今回は卵にしっかり火を通してきますが、半熟状態で食べてもおいしいですよ。お好みに合わせて作り分けてみてくださいね」

材料(2人分)

・ズッキーニ……1本
・卵……2個
a. ディル……1パック
a. 牛乳……大さじ2杯
a. 塩……少々
・バター……10g
・エクストラバージンオリーブオイル……大さじ1と1/2杯

〈サラダ〉
・ルッコラ……ひとつかみ
・白ワインビネガー……小さじ1/2杯
・エクストラバージンオリーブオイル……大さじ1杯
・パルミジャーノレジャーノ……適量

作り方

1. 材料を切る

ズッキーニは5cm長さの細切りにします。輪切りにする場合と比べて食感が変わり、存在感が際立ちます。ディルも粗みじん切りにしておきます。

2. 卵と(a)を混ぜ合わせる

ボウルに卵2個を割りほぐしたら、(a)を加えて混ぜ合わせます。

3. ズッキーニを炒める

フライパンにオリーブオイル大さじ1杯を引き、1のズッキーニを炒めます。ズッキーニがしんなりしてきたら、塩(分量外)を適量加えて味を調えます。

ズッキーニに火が通ったら、2に加えてかき混ぜます。

「ズッキーニが熱いうちに卵液に投入するのがポイント。ズッキーニの熱で卵が常温に戻ることで、焼いたときに火が入りやすくなります」

4. 卵を焼き上げる

フライパンをきれいにして、バターと残りのオリーブオイル大さじ1/2杯を引き、弱めの中火にします。3を流し入れたら、外から内側にゆっくり混ぜながら焼きます。

作り置き用として完全に火を通したい場合は、フタをして蒸し焼きにします。卵をひっくり返す手間がなく手軽です。その日に食べきる場合は半熟がおすすめ。

5. サラダと一緒に盛り付ける

4を皿に盛り、ルッコラを添えます。削ったパルミジャーノレジャーノを散らし、白ワインビネガーとオリーブオイルを回しかけます。お好みで塩をふってもおいしく食べられます。

お弁当のおかずやサンドイッチの具材にも