Googleが2021年8月3日に突如、スマートフォン「Pixel」シリーズの新型となる「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を発表しました。Pixel 6シリーズには、Qualcomm製ではなくGoogleが独自に開発したSoC「Tensor」や4倍光学ズームのカメラが搭載され、機械学習による音声認識の強化も図られています。

Google Pixel 6 - Google ストア

https://store.google.com/magazine/google_pixel_6

Google Tensor debuts on the new Pixel 6 this fall

https://blog.google/products/pixel/google-tensor-debuts-new-pixel-6-fall/

Googleによれば、Pixel 6とPixel 6 Proはそれぞれ3色が用意されているとのこと。Pixel 6シリーズの特徴は盛り上がったカメラモジュールで、特にPixel Pro 6はカメラモジュールの上部がより広いとのこと。



本体カラーはGoogleストアの公式ページで公開されており、Pixel 6とPixel 6 Proで各3色ずつ用意されています。ただし、色の名前は不明です。



これまでのPixelシリーズではQualcomm製のSoCが使われており、Pixel 6シリーズには2020年12月に発表されたSnapdragon 888が搭載される可能性も指摘されていました。しかし、Pixel 6シリーズでは、ついにGoogle独自開発のPixelスマートフォン専用カスタムビルドSoCとなるTensorが搭載されることとなりました。



Googleのサンダー・ピチャイCEOは、Twitterで「4年間かけて開発された、Googleの新しいカスタムチップであるTensorを発表できることを非常に嬉しく思います。Tensorは、私たちの20年にわたるコンピューティングの経験が基盤になっており、Pixel史上最大のイノベーションとなります。Tensorは2021年秋にPixel 6シリーズに搭載される予定です」と述べ、Tensorの実物とクリップでサイズを比較する写真を公開しています。



GoogleはTensorの詳細なスペックは明らかにしていませんが、公式ブログで「Tensorは、ユーザーがスマートフォンをどのように使っているか、ユーザーが将来どのようにスマートフォンを使用するかを想定して設計されました。より多くの機能が人工知能(AI)や機械学習で動くようになると、単にコンピューティングリソースを増やすだけではなく、機械学習を使ってPixelユーザーに特定の体験をもたらすことができるようになります」と述べており、開発では機械学習性能に重きを置いていることを示唆しました。

また、Googleは「Tensorの設計チームは、Pixelの性能をさらに向上させたいと考えました。例えばTensorではチップ全体の設計を練り、計算写真学モデルを実行できるようにカスタマイズしています」と述べており、カメラと写真の処理性能の向上もうたっています。実際にPixel 6で撮影された写真は、PixelチームのInstagramアカウントで公開されています。

Google Pixel(@googlepixel) • Instagram写真と動画

https://www.instagram.com/googlepixel/



また、Pixel 6シリーズでは音声認識による文字起こしや翻訳、音声コマンドなどの機能が向上。さらに、Pixel 6やPixel 6 ProにはTensorとセキュリティチップ「Titan M2」で、「あらゆるスマートフォンの中で最多のハードウェアセキュリティレイヤーを備えています」と述べています。

なお、Pixel 6シリーズの発売は2021年秋を予定しているとのことです。