台湾スパイスや調味料の宝庫!新大久保のアジア食材スーパー「華僑服務社」でお買いもの

本場の “台湾フード” を手に入れたいなら、新大久保へ

中華、韓国、ネパール、台湾、インド……と世界各国の食材がそろう新大久保。本場のスパイスを取りそろえる “イスラム横丁” も魅力ですが、いま注目したいスポットといえば、関東エリア最大級のアジア食材専門スーパー「華僑服務社」です。

中華食材を中心にあつかう同店は、昨今ブームが加速する台湾食材を多く取りそろえているとのこと。macaroni きっての台湾好きライターである筆者が、本場の食材を手に入れるために潜入してきました!

アジア食材スーパー「華僑服務社」でお買いもの開始!

新大久保駅から3分ほど歩くこと3分ほど、「華僑服務社」に到着!地下1階、2階、3階とフロアごとにジャンルが分けられており、常温食材から調味料、冷凍食品、酒類などの商品が豊富にそろいます。

じつは筆者も何度も訪れていますが、ほかでは見たことのない食材が多く、毎度新発見があって楽しいんですよね。

ガイドは台湾出身の女性スタッフ、ホンさん

お買いものをしようとするも、中国語表記の商品も多くひとりではちょっと不安……。ということで、台湾出身のスタッフであるホンさんに、売れ行きのいいスパイスや調味料、現地で人気の缶詰、お気に入りのお菓子などを教えてもらいました!

ここからは、ホンさんのガイドをまじえて商品を紹介していきます。

スパイス・調味料

台湾料理に欠かせないスパイス「台湾 飛馬 清香 上五香粉」

まず手に取ったのは、台湾料理には欠かせないスパイス「上五香粉(ウーシャンフェン)」。八角や桂皮、茴香(ういきょう)、丁字(ちょうじ)、花椒の粉末をブレンドした混合香辛料です。

「業務用なので量は多いですが、とにかく台湾料理が好きでよく作る人ならおすすめ。これを使うと、一気に魯肉飯などの煮込み料理がおいしくなりますよ」

しいたけで作られたオイスターソース「金蘭甘露香菰素豪油」

調味料で注目すべきは、オーガニックのオイスターソース「金蘭甘露香菰素豪油」。

「料理好きなら、金蘭甘露香菰素豪油は必見。オイスターソースといっても牡蠣は使われておらず、しいたけ由来のソースなんです。ベジタリアンの方でも使えて、比較的どんな料理にも合いますよ。目玉焼きにかけてもいいですね」

インスタント・缶詰

人気急上昇中「味一猪肉松(ポークフレーク)」

台湾グルメ通の定番アイテム、ただ日本では売っている場所が少ない「味一猪肉松(ポークフレーク)」。

「肉鬆(ロウソン)と呼ばれる肉でんぶで、ふりかけのようにごはんの上にかけたり、飯糰(ファントァン)という台湾おにぎりの具としても使える商品です。じつはパンにも合うんですよ」

玄米かもち米に包んでおにぎりにすれば、台湾風おにぎり「飯糰(ファントァン)」のできあがり。楕円形でボリュームたっぷりなのが特徴です。今回は玄米で代用し、一緒に味付け卵を入れてみました。

肉でんぶ自体はほんのり甘みを感じる、素朴で食べやすい味わい。本場では、野沢菜や中華揚げパンの油條(ヨウティアオ)も一緒に入っているのが一般的だそうですよ。

ヒット商品「台湾青葉魯肉飯料(ルーローハン豚肉煮込み)」

日本でも人気が高まり専門店も増えつつある、魯肉飯(ルーローハン)の缶詰。ことこと煮込んで作らなくても、本場の味を手軽に楽しめます。

「これはぜひとも紹介したい、売れ筋アイテム!缶を開けたら、そのまま食べられるところがおすすめポイント。お肉も結構たっぷり入っているんですよ」

ホンさんの言うとおり豚肉の量に驚愕。フライドオニオンやシイタケも入っており、さまざまな食感を楽しめますね。八角の奥深い香りも感じられ、本格的な味わいです。次回はストック用に何個か買い占めようと思います!

お肉ゴロゴロ「台湾ラーメン牛肉麺(醤油味/ピリ辛味)」

華僑服務社はカップ麺の種類も豊富。とくに台湾ラーメンの定番「牛肉麺」に目を惹かれました。味は「滿漢大餐紅焼牛肉麺(醤油味)」と「滿漢大餐珍味牛肉麺(ピリ辛味)」の2種類。

「本商品の特徴はなんといっても、かやくの牛肉のサイズが大きいこと。インスタントラーメンとは思えないくらいに、ゴロッと入っているので食べ応えがあります」

どうでしょう、この牛肉の大きさ。肉質はやわらかくホロホロとほどけていき、旨みをしっかり感じます。「イ、インスタントラーメンなのにガッツリ肉を食べている!」という不思議な感覚に陥りました……。醤油味は想像よりも独特のクセがなく、食べやすいですよ。

冷凍・レトルト惣菜

これを食べずして台湾好きは語れない「辣味臭豆腐」

ホンさんがニコニコと笑顔でおすすめしてくれたのが、臭豆腐!数メートル離れたところからでも、強烈な匂いを放つアレです。日本人にとっては、挑戦しづらい台湾料理ナンバーワンではないでしょうか(笑)

「苦手な方がほとんどかもしれませんが、騙されたと思って食べてみてください~!クセになる味で、慣れるとおいしく感じてくるはず……? 口に含むと、意外と香りは気になりません」

日本でもファンが急増中「葱油餅(ネギパンケーキ)」

日本で人気沸騰中の台湾グルメのひとつ「台湾ネギパンケーキ」は、冷凍コーナーに販売されています。葱油餅(ツォンジュアビン)といい、ネギパンケーキのほかにネギパイ、ネギクレープとも呼ばれていますね。

「日本の方に買われることの多い商品です。馴染み深い葱の香り、もちもちした食感が好まれやすいんだと思いますよ。ベーコンやチーズと一緒に食べれば、立派な一品料理に!」

お菓子・スイーツ

夏の定番デザート「金莱香愛玉果凍(愛玉ゼリー)」

台湾の植物「愛玉子(オーギョーチー)」の種から作られたゼリー。台湾では夜市で販売されている定番スイーツです。

「金莱香愛玉果凍は、わたしたち台湾人にとって懐かしいゼリー。しっかりと甘みがついているため、そのままでも十分ですが、レモンやシロップをかけるとおいしいんです。いまの暑い時期にぴったりですよ」

伝統菓子「台湾製造芋円(タロイモもち)/台湾製造地瓜円(サツマイモもち)」

「芋圓(ユーユェン)」という台湾の伝統的なスイーツで、簡単にいうとタロイモもちとサツマイモもち。もっちりと歯ごたえのいい食感とほのかな甘みが特徴です。

「豆花(トウファ)やかき氷のトッピングとしてかけて食べるのが一般的。日本の方でもおやつ用に買われることが多いですね。最近は “芋に園という字を書くスイーツはありますか?” という問い合わせのお電話もありました(笑)」

昔ながらの「乖乖孔雀餅乾(ピーコックプレーンビスケット)」

ホンさんが子供のころから食べているという「孔雀餅乾(クジャククッキー)」。製造元は「乖乖股份有限公司」で、台湾では知らない人はいない大手のメーカーだそうです。「乖乖(グゥァイグゥァイ)」とは、“いい子いい子” という意味でおまじないのようなものなのだとか。

「孔雀餅乾はシリアルのような感じで、毎朝牛乳と一緒に食べていました。素朴な味でちょっと甘め。台湾人は本当にみんなこれが好きなんです」

まるで葱油餅「台湾喜年来香葱蘇打餅乾(オニオンソーダクラッカー)」

お菓子のなかでもホンさんがとくに推していたのが、こちら。台湾の屋台グルメ「葱油餅」を思わせるクラッカーで、ベースは塩味、香ばしい葱と小麦の香りが特徴です。

「店員の間でも評判で、サクサクとした食感と葱の香りがいいんですよね。チーズをのせて食べるのもおすすめですよ」

ドリンク・スープ

若い女性がこぞって買う「馬玉山山藥黒芝麻糊(インスタント黒ごまスープ)」

日本のスーパーではなかなか見かけない、インスタントの黒ごまスープ。何種類かのフレーバーがありますが、山芋が入っているタイプがよく売れるそう。

「基本的には朝に飲むスープです。お湯を入れるだけで簡単に作れますし、温かくても冷たくてもおいしいですよ。栄養満点の黒ごまや山芋が入っており、美容にもいいので若い女性が買われることが多いですね」

台湾のお酒といえばこれ!「金牌台湾ビール」

ドリンクで外せないのは「金牌台湾ビール」、90年以上の歴史がある台湾のビール会社「TAIWAN TABACCO&LIQUR」が製造しているラガービールです。なめらかでキレのあるさわやかな味わい、独特の香りが特徴。

「台湾の方も日本の方もよく買われていきますね。最近はフルーツフレーバーのマンゴーとパイナップル味が人気で、よく女性のお客さまが手にしていますよ」

日本にいながら、台湾がもっと好きになる

お買いものは以上で終了!冒頭でお伝えしたとおり、これまでも華僑服務社には何度も訪れていましたが、実際に台湾の方におすすめしてもらう商品は、どれも興味深いものばかりでした。店内を巡って本場の食材に触れていたら、気分はすっかり台湾旅行。

ちなみに華僑服務社にはオンラインストアがあるので、本記事で紹介した商品も購入できますよ(一部取り扱いなし)。

まだまだ掲載きれなかった商品もあるので、また機会があれば紹介したいと思います。お楽しみに♪

取材・文/岩田知夏