最新ヴィーガンチーズに常識が覆される。乳製品なしで “とろける天国” が実現

ブームを超えて定番に? 注目のヴィーガンチーズ

SDGs(※)の影響で、世間に浸透しつつあるヴィーガンフード。動物性食品を使わずに、植物性由来のものだけで作るヴィーガンフードは、環境負荷が少なく、体にもやさしいといわれています。大豆ミートや、豆乳クリームなど、肉や乳製品の代替も見かけるようになりましたよね。

本記事でご紹介するのは、なんとチーズ!ヴィーガン・ヨガ・サステナブルなライフスタイルをテーマとしたYouTubeチャンネル「TOKYO VEG LIFE」がプロデュースするヴィーガンチーズです。

※2015年に国連サミットで採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」

化学調味料や保存料も無添加「faux-mage」

本品は「TOKYO VEG LIFE」がプロデュースする「faux-mage」というヴィーガンチーズブランドの商品です。乳製品不使用なのはもちろんですが、化学調味料、保存料も無添加。発酵食品にこだわって、丁寧に作っているそうですよ。

ご紹介するチーズは3種類。それぞれ食感や味わいなど、特徴がことなります。冒頭の写真のとおり、見た目はまるで本物のチーズのようでしたが……。

1. とろけてフワフワ「Love Melt」

3種のヴィーガンチーズのなかでもっともやわらかい「Love Melt(ラブメルト)」。そのやわらかさは、木製バターナイフで押すとプルプルするほど。作りたてほやほやのフレッシュチーズといった感じ!動画でお見せしたいくらい感動的なやわらかさです。

材料は、有機カシューナッツ、有機タピオカ粉、さつまいもでんぷん、菜種油、寒天、海水塩、乳酸菌。大きさは、一般的なカマンベールチーズをひとまわり小さくしたくらいでしょうか。

いかにもマイルドな見た目なのに…?

少し透明感を感じるチーズをバターナイフですくい、ノンシュガーラスクにのせていただきます!

ひとくちほおばると、濃厚でクリーミーな風味が口いっぱいに広がりました。おお!これは意外です。見た目からすると、ヨーグルトのようにあっさりしているかと思ったら、もっとずっとコクがありますね。

ブランドのおすすめは、芳醇な白ワインやスパークリングワインに合わせたり、グリルホットサンドだそう。

2. お口の中はもう天国「Creamy Heven」

続いて「Creamy Heven(クリーミーヘブン)」、ラブメルトより水分少なめのしっとりしたテクスチャーです。

原材料は、有機カシューナッツ、レモン、海水塩、乳酸菌の4つだけ。どうやら、ヴィーガンチーズの基本となる材料は、有機カシューナッツのようですね。勝手に大豆なのかと思っていたので、意外でした。

テーブル脇に転がっていたデーツを半分に割り、チーズを塗っていただきます。さわやかな風味で酸味がきいています。レモンをたっぷり使っているからでしょうか、とてもフレッシュなチーズのように感じます。

加えて乳酸菌の発酵したコクも感じられ……これが100%植物性だなんて、ちょっと驚きです。

ハーブやスパイスと混ぜてスプレッドにするのもおすすめ。

3. 長野の豊かな自然を感じる「Shinshu Secret」

3つめは、筆者がもっとも気になっていた「Shinshu Secret(信州セレクト)」。長野県ならではの食材が織りなすハーモニーを楽しめるチーズだそうですよ。なんでも、エイジング工程を加えてあるとのことで、「ヴィーガンチーズを寝かせるなんて!?」と興味津々。

開封してみると、フチが濃く変色した熟成ヴィーガンチーズが出てきました。見た目はほとんどウォッシュチーズ。す、すごい~!

りんごでは太刀打ちできない濃厚さ

どうやって味見するか迷いつつ、冷蔵庫にあったニュージーランド産りんごをスライスしてのせてみることに。ひとくち食べてノックアウト!チーズが濃厚すぎます。あわててナッツとシナモンを足しましたが、それでもチーズの味わいが勝っています。

ブランドのコメントを見ると、「フルボディの赤ワインにも引けを取らない仕上がり」とのこと。なるほど納得です!ニュージーランド産りんごは今が旬で、酸味も甘みもありますが、信州セレクトが上回っているんですね。

濃厚チーズソースにしてフィットチーネやショートパスタと絡めてもいいかもしれませんよ。

まったく新しい購入方法!ピックアップ販売とは?

ここまで読んで「ぜひ試したい!」「食べてみたい」と思った方へ、購入方法をお教えします。通常なら公式HPやネットショッピングサイトでお取り寄せですが、「faux-mage」のヴィーガンチーズは違います。

ピックアップ販売という従来とはことなる方法なんです。手順は、まず公式サイトにアクセスして商品を注文、そのあと、購入者が商品を受け取り(ピックアップ)に行きます。受け取り店舗は注文時に選ぶことができ、配送料を支払う必要がない分、店舗でほかのメニューを楽しめる仕組みです。

昔ながらの商店の形、そして共同購入の形から発想を得た、新しい購入方法で、パッケージやガソリンなど配送に必要なものを極力省いた環境にやさしい取り組みだそうですよ。

ヴィーガンフードの進化系!乳製品なしでここまでおいしい

長野県の山の中で丁寧に手作りされた「ヴィーガンチーズ」は、材料、味わい、風味、すべてにおいて飛びぬけていました。それでいて人工的な加工食品が使用されていないとは……。

サステナブルに製造、お届けすることを最優先している「faux-mage」。これから注目していきたい新ブランドです。