伊豆の名物駅弁「武士のあじ寿司」をお取り寄せレポ!マニアも絶賛するその理由とは
マニアが太鼓判!いま注目のお取り寄せ駅弁
長引くコロナ禍で、多様化するおうち時間の楽しみ方。とくにお取り寄せは欠かせない存在となりつつありますが、なかでもいま一番注目を集めているのが「お取り寄せ駅弁」です。これまでは現地へ赴かないと食べられなかった駅弁も、続々とオンラインショップで扱われるようになりました。
オンラインで買える。舞寿しの「武士のあじ寿司」
神奈川県は伊豆修善寺駅の名物駅弁「武士のあじ寿司」。ほかの鯵寿司とは一線を画すといわれ、人気を集める商品なのだそう。
本商品を提供する「舞寿し」は、修善寺駅に弁当を出しておよそ50年。伊豆の素材を活かしながら、無添加・手作りの味にこだわる店です。
機械生産では出せない “手づくりならではのおいしさ” にこだわる同店では、ひとつひとつ手作業で仕込みをおこないます。メインの伊豆近海で獲れた鯵は丁寧に小骨を抜き、生酢で軽くしめます。
鯵から生わさび、米まで一式がセットに
お取り寄せのセットで届いたのは、ひと切れずつカットされた鯵や千切りしょうが、伊豆産のお米、天城のわさび、修善寺の醤油、西伊豆の鰹節、秘伝のすし酢。
わさびをするためのおろし金まで同封されていました。なんて豪華な内容なのでしょう……。肝心のお弁当箱を手に取ると、心はとたんに伊豆へテレポート!
鯵の詰まった真空パックを見てみると、バラン、レモンまで入っていますよ。セットのほかに自分で準備する食材は一切なく、そのまま「あじ寿司」を完璧に再現できるのがうれしいですね。
静岡産のこしひかりは、生米で届くので自分で炊く必要があります。少々手間ではありますが、これがおいしさへ繋がる大切な架け橋となりそうですね。
生わさびをする、このひと手間が嬉しいポイント
伊豆天城のわさびは、食べる直前におろし金ですりおろし、お弁当へ。やさしくすっていくと、生わさびのさわやかな香りがふわ~っと広がり、あまりの芳しさに自然と目が閉じます。
しかも使い道は「あじ寿司」だけではありません。わさびを使う有名な伊豆グルメといえば? 気になる答えは記事後半で……。
ごはんを炊いたらすし酢とごまを混ぜ、伊豆松崎の桜葉を敷きます。鯵を好きなように盛り付け、千切りしょうがとガリ、わさびをのせれば完成!
お弁当の概念を覆す。あまりのおいしさに感動
うーん、なかなかの仕上がり。たまらず口に含むと、青魚特有の磯の風味、酢飯のキュッとした香り、わさびの清涼感、それらすべてが合わさって、脳内に伊豆の風がそよそよと吹きはじめます。
お弁当とは思えない品質に思わず目を見開いてしまいました。ごはんを炊いて酢飯を作ったり、わさびをするという工程を踏むことによって、おいしさがより一層増した気がします。駅弁を自分の手で作っているという、贅沢さを感じられて実に楽しいですね。
伊豆名物のひとつ「わさび丼」も作れる
残りのお米とわさび、醤油で作れる逸品がこちら。テレビドラマでも取り上げられ、伊豆河津の名物として一躍有名になった「わさび丼」です。
西伊豆田子のカネサの鰹節と天城産の生わさびをすりおろし、ごはんにオン。修善寺醤油を少し回しかけていただきます。これがおいしいのなんのって。しゅわっとにじみ出る鰹節の旨みと、わさびの相性が抜群!
おうちにふわっと伊豆の風がそよぐ
駅弁やお弁当といえば、温めないとお米が少し硬くなってしまうのが難点。ただし寿司や海鮮丼だとレンジにかけるわけにはいきません。
それでいうと、本商品は食べる直前に自分でごはんを炊くため、その分の味わい深さが格段に違います。これはお取り寄せ駅弁、いや「武士のあじ寿司」だからこその魅力ではないでしょうか。
わさび丼を含めて、2人で2回分の旅ごはんを楽しめると考えたら、なかなかお得で有意義なお取り寄せとなりました。
文・倉持美香(macaroni 編集部)