齋藤菜々子さんに教わる ホットプレートで「大豆のお肉のカレーパエリア」【調理家電でラク家事ごはん #7】
手のかかるスパイス料理もホットプレートなら簡単
料理に香りや色、辛味などを付けるために使われるスパイス。国際中医薬膳師でもある料理家の齋藤菜々子さんによれば、料理にスパイスを使うメリットはほかにもたくさんあるのだとか。
ホットプレートで手軽に!大豆のお肉のカレーパエリア
調理時間:20分
「少し高価なサフランが使われることもありますが、今回は風味と色付けに手軽な、カレー粉を使用。カレー粉にはターメリックやコリアンダーが配合されていて、コリアンダーには身体を温めたり、消化を促したりなどの働きがあるといわれています。また、ターメリックには黄色の鮮やかな色付けと、血液の流れをサラサラにする作用が期待できます。スパイスには体を温めてくれるものが多いので、冷たいものを摂りすぎたり、クーラーで身体を冷やしたりしやすい夏は、これを効果的に使った食事を摂るようにしてください」
大豆ミートを使った点も「今回のレシピのポイントです」と齋藤さん。
「あさりや野菜だけでなく、フィレタイプの大豆ミートを加えることにしました。大豆のお肉は通常のお肉よりも脂質が少ないので、消化機能に負担がかかりにくく、食欲の落ちやすい夏場にはおすすめです。フィレタイプはその形状からしっかりとした噛み応えがあるので満足感も高まります」
材料(4人分)
・大豆ミート(フィレタイプ)……1袋(90g)
※今回、大豆ミートは「ダイズラボ 大豆のお肉フィレ レトルトタイプ」を使用
・白米(洗わない)……2合
・あさり(砂抜きをする)……200g
・にんにく(みじん切り)……1片
・白ワイン……100cc
・ピーマン(種とワタを除き、輪切りに)……1個
・玉ねぎ(みじん切り)……1/4個
・赤パプリカ(種とワタを除き、1cm幅の斜め切りにする)……1/4個
・オリーブオイル……大さじ1杯
a. トマトケチャップ……大さじ1杯
a. しょうゆ……小さじ1杯
a. カレー粉……小さじ1/2杯
b. トマトペースト……1袋(18g)
b. 塩……小さじ1/2杯
b. 洋風スープの素(顆粒)……小さじ1/2杯
b. カレー粉……小さじ1杯
・粗びき黒こしょう……適量
・オリーブオイル…大さじ1杯
・イタリアンパセリ(粗みじん切り)……お好みで
作り方
1. 大豆ミートに下味を付ける
大豆ミートに(a)を加え、下味を付けます。
2. にんにく、玉ねぎ、あさりを炒める
ホットプレートにオリーブオイルを引き、中温で熱します。温まったらにんにく、玉ねぎ、あさりを炒めます。
3. 白ワインを加える
全体に油が回ったところで白ワインを注ぎます。フタをして2分ほど蒸し焼きに。
4. あさりを取り出す
あさりの口がすべて開いたら取り出します。開ききっていない場合は30秒~1分程度、様子を見ながら追加で加熱をしてください。
「加熱をしすぎるとあさりが固くなるので、いったん取り出してください」
5. 米を炒める
米は洗わずそのまま入れて炒め、貝の出汁を吸わせます。米が透明になったら水400cc(分量外)を注ぎます。
「お米にあさりの旨味を吸わせたいので、とがずにお米を入れるのがポイントです」
6. 調味料を入れる
ホットプレートに(b)を加え、全体をなじませます。
7. 大豆ミートをのせる
米を平らにし、下味をつけておいた大豆ミートをのせます。フタをして高温で2分、低温で12分炊きます。
8. あさりを戻す
赤パプリカ、ピーマンをのせ、あさりを戻します。ホットプレートの電源を切り、フタをして10分蒸します。
9. 仕上げ
粗びき黒こしょうをふり、お好みでイタリアンパセリを散らせば完成です。
10. 取り分ける
熱々のパエリアをお皿に取り分けて召し上がれ。
おこげの香ばしさとスパイシーな味わいに大満足
ホットプレートで作ったパエリアには、おこげができていてとても香ばしい仕上がり。下味を付けた大豆ミートもおいしかったし、肉肉しい食感もありました。
「脂を含まない大豆ミートは味わいこそ軽いものの、フィレタイプは歯応えもあるので、肉のような満足感を得られると思います」
続けて、「水分量の加減で炊き上がりが大きく変わってしまうので、レシピどおりの分量で作ることをおすすめします」と齋藤さん。では、パエリアがあまったときはどうすれば?
「あさりの殻から身をはずし、ラップで包めば冷凍保存できます」
次回は、齋藤さんに大人も子ども大好きな「バナナとシナモンの糀甘酒クレープ」を教えてもらいます。お楽しみに。
文・取材/中島茂信
撮影/海老澤 勇
企画協力/マルコメ、YAMAZEN